見出し画像

センサリーボトルで科学に触れよう!"トロトロな水"の不思議

小さな子どもが夢中になれる「センサリーボトル」は、視覚や触覚を刺激し、遊びながら自然と科学の面白さに触れることができるおもちゃです。

作り方も簡単で、家庭にある材料を使って、親子で楽しみながら作ることができます。本記事では、センサリーボトルの作り方を、科学的な視点も交えて子どもとの会話形式で紹介します。


うーちゃん : パパ、僕が小さいときから遊んでいたこのおもちゃ、何て言うの?

パパ : これは「センサリーボトル」って呼ばれてるよ。中に入れたものがゆっくり動くのが面白いよね。

うーちゃん : なかに入っているのは水?なんでゆっくり動くんだろう。妹と一緒に遊ぶために、僕も作ってみたいな!

パパ : いいね、一緒に新しいセンサリーボトルを作ってみよう!作りながら、中身についても考えていこう。

ここで使う材料の例です。飾りや分量はお好みで調整してくださいね。

うーちゃん : うん、やってみたい!

パパ : まず、空のペットボトルに保冷剤を入れるよ。保冷剤は「高分子ポリマー」っていう物質で、水分をたっぷり吸い込んでゼリー状になっているんだ。

うーちゃん : へえ、中身は水じゃなかったんだ。でも、保冷剤だけだと、ちょっとドロドロすぎない?

パパ : そうだね。保冷剤をボトルの1/3くらい入れたら、を足していくよ。

うーちゃん : 水を足すとどう変わるの?

パパ : 水を足すと液体の「粘性(ねんせい)」が変わるんだ。「粘性」っていうのは、液体がどれくらい流れやすいかを示す性質のことなんだよ。例えば、サラサラした水は粘性が低くて、すぐに流れるよね。一方で、ハチミツやケチャップみたいなドロッとしたものは粘性が高くて、流れるのがすごくゆっくりだよね。

うーちゃん : たしかに、ハチミツのボトルは逆さにしてもなかなか出てこないけど、水はすぐに出てくるよね。

パパ : その通り!保冷剤もハチミツみたいに粘性が高いんだ。だから、ボトルの中でビーズやスパンコールの飾りがゆっくり動くんだよ。でも、保冷剤だけだと粘性が高すぎて、飾りが動かなくなっちゃうから、水を加えることで粘性を少し下げて、飾りがもっとスムーズに動くようにするんだ。

うーちゃん : なるほど。水と保冷剤を混ぜると、トロトロ具合がいい感じになるんだね。

パパ : そうだね。じゃあ、今度はビーズフェルトボール折り紙を入れてみよう。

折り紙は好きな大きさ・形に切って使いましょう。スパンコールを使ってもよいと思います。

飾りを入れ終えたら、キャップを閉めて、ビニールテープでしっかり固定してね。これで、こぼれないようにしっかり安全に遊べるよ。さあ、振ってみて!

うーちゃん : わあ、中でいろんなものが動いてる!でも、ビーズとフェルトボールの動く速さが少し違うね。

パパ : よく気づいたね!それは、ビーズとフェルトボールの「重さ」と「」が違うからなんだ。ビーズは小さくて重いから、粘性のある液体の中でも比較的速く沈むんだけど、フェルトボールは大きくて軽いから、ゆっくり動くんだ。

うーちゃん : 水を増やすと、中の飾りの動きが速くなるね!

パパ : そうだね!実際に自分でやってみると新しい気づきがあるね。これが、科学の面白いところなんだ!

うーちゃん : これで遊ぶの楽しみ!パパも一緒に遊んでね。

パパ : もちろんだよ!センサリーボトルで遊ぶときは、パパやママがちゃんと見守っているからね。ボトルが壊れたりして中身がこぼれると危ないから、必ず大人が一緒にいるときに遊ぼうね。


注意事項

センサリーボトルを作成する際は、次の点に注意してください。

  • 使用するビーズ、スパンコール、折り紙などの小さな部品は、特に小さいお子さんが誤って飲み込まないように注意が必要です。

  • 保冷剤は、誤飲することのないよう、必ず子どもの手の届かないところで保管し、工作中も目を離さないようにしましょう。

  • ボトルがしっかり密閉されているか確認し、遊んでいる最中にキャップが外れないよう、ビニールテープなどでしっかり固定してください。

  • 遊ぶ際は、常に大人が付き添ってください。ボトルが破損したり、液体がこぼれた場合は、すぐに安全を確保し、子どもの手が触れないようにしましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?