読書感想文「店は客のためにあり 店員とともに栄え 店主とともに滅びる」笹井清範著
桜が満開です。
こんにちは。
久しぶりの読書感想文です。
「店は客のためにあり 店員とともに栄え 店主とともに滅びる」
笹井清範
サブタイトルは「倉本長治の商人学」です。
倉本長治さんという方を、知りませんでした。
商業界という出版社で、商人たちに向けて執筆されていたそうです。
ユニクロの柳井さんは倉本長治さんのファンで、
「店は客のためにあり 店員とともに栄える」
を座右の銘にされているそうです。
「商人学」
なんだかいい響きです。
江戸時代に、創意工夫を凝らしてお店を守っていた、商人(あきんど)の基本的な教え、
みたいなものを勝手に想像しました。
目次より
第一章 損得より先きに善悪を考えよう
第二章 創意を尊びつつ良い事は真似ろ
第三章 お客に有利な商いを毎日続けよ
第四章 愛と真実で適正利潤を確保せよ
第五章 欠損は社会の為にも不善と悟れ
第六章 お互いに知恵と力を合わせて働け
第七章 店の発展を社会の幸福と信ぜよ
第八章 公正で公平な社会的活動を行え
第九章 文化のために経営を合理化せよ
第十章 正しく生きる商人に誇りを持て
目次だけでも、含蓄に富んでそう~と期待がもてます!
各章ごとに、さらに10編の短い格言がちりばめられています。
例えば、
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第一章-九
商人とお客様とが
人としてあたたかいものを
与えあおうと誠実を尽くす
その営みを商いという
愛される商人とは、困ったときはいつでも頼れる隣人であり、見習いたくなるような賢い生活者であり、心許せる誠実な友人であるべきです。
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第二章-九
「術」はやり方にとどまり
「道」は在り方に昇華したもの
真の繫盛は
道の先で待っている
商人の価値は、どれだけ儲けたかではなく、商売を通じてどれほど関わる人たちを幸せにしたかで定まります。つまり、商売は公正で公平でなければなりません。
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というように、
どのページをめくっても、「ほんとそう!」と思うことばっかりです。
全ページに付箋貼りたいぐらいです。
先日、お師匠先生から問われました。
「今の自分に会いたいか?」
今の自分は、頼りにしたくなる、心許せる友人かな?
残念ながら、そう思えませんでした。
それでは、相手からも会いたいと思ってもらえませんよね。
今日から、「頼りになるじゃん!私!」
と思い込むことにします。
そして、この本をそばに置いて、パッと開いたページに「もっとやれるだろ!」とおしりを叩いてもらいます。
今日の占いみたいな感覚で、
「今日の商人学」を朝のルーチンに加えてみます。
第二章-十
今日善くならないなら
明日に善くなることが
どうしてできるだろうか
さあ、今日を善く生きよう
深いい。
本田智子