今日の1枚(2024/5/20)
世界は美しさにあふれている。
今日の1枚は、おわら流し。
富山県に古くから伝わる越中八尾おわら流し。
風の盆とも呼ばれ、全国的にも有名だ。
そのおわら流しが金沢の茶屋街まで出張してきてくれた。
本場の八尾はとても狭い街、風の盆は大変な混雑で、一般車両はなかなか近づけないと聞いている。
そんなおわら流しが、近所で見られるとあれば、行かない選択肢はない。
日暮れの茶屋街に、三味線と胡弓、そして唄が響き、力強い男踊りとしなやかな女踊りが、そろそろと進む。
幽玄の世界。
なんだかあの世とこの世の端境に迷い込んだかのような錯覚を覚える。
風の盆は、小説やドラマや歌や漫画にもなっていて、なにかしらの憧れを感じている人が多いようだ。
本場では三日三晩、踊りあかすのだとか。
八尾の住人は風の盆をとてもとても大切にしていて、富山市の高校に通う生徒は、祭りの間は登校を免除されると聞いた。
ずっと継承していってほしい麗しい文化だと思う。