吾輩は猫である。名前はまだない。 ・・・なぁんていかにも孤高風に語っちゃってるけど、名前もないなんてダッサ。 アタシ?もちろんあるわよ、名前くらい。 アタシの名前はヘンナちゃん。 今はクリニックに住んでるけれど、ここだけの話、実は捨て猫だったの。 まだ目も開かない小っちゃなベビーのうちに、捨てられちゃった。 お母さんのおっぱいがなければ生きていけない子猫を、よくも野原に置き去りにしたわね。 血も涙もないとは、このことよ。 夜露に体が濡れて、寒くて・・・、お腹が
世界は美しさにあふれている。 今日の1枚は、実家の柚子。 きれいなイエローに色づいて、今年も鈴なりだ。そろそろ採ってもいいかな。 星を読む人たちによると、冥王星が20年ぶりに水瓶座に入るとかで、今日から本格的に「風の時代」が始まるらしい。 そんなおめでたい日に、私はちょっとブルー。 89歳の母は、週に2回、リハビリに通っているのだが、もう一人では準備ができないので、毎回、私がサポートしている。 お昼ご飯を食べさせ、いろんな話をしたり、脚のマッサージをしたり、歌を歌
世界は美しさにあふれている。 今日の1枚は、今月の4枚。 職場の待合室に写真を飾らせてもらって、8ヵ月になる。 毎回、季節に沿うようなテーマにしているが、11月といえば紅葉しかない。 春日大社での1枚。 紅い門の向こうに色づき始めた紅葉。 グリーンとのコントラストがきれいだった。 これは2年前、娘が面接で奈良に行った際、過保護ママよろしく付いていった時に撮った。 実際は奈良に行ったみたかっただけなんだけれど。 街のいたる所に鹿がいて、和んだ。 観光客が写り
世界は美しさにあふれている。 今日の1枚は、ペンギン。 囲いに入れられて、ご飯をもらっているところ。 しっかり食べているかを、スタッフが1羽1羽、チェックしていた。 水族館ネタが続くけれど、どうかご容赦を。 どうしても伝えたいことがある。 のとじま水族館に行った折、元旦の地震から今に至るまでの復興の歩みみたいなパネルが展示されていた。 報道されることはなかったけれど、地震直後の館内は、至る所から水が噴き出していた。 パイプから、水槽から、天上から、壁面から、地
世界は美しさにあふれている。 今日の1枚は、ジンベエザメ。 のとじま水族館に、ジンベエザメがいるよ! 今年の元旦、穏やかな正月にみんながリラックスしている時、前触れもなく能登が揺れた。 七尾湾にぽっかり浮かぶ能登島も例外ではなく、のとじま水族館も大きな被害を被った。 橋や道路が不通となり、電気は止まり、水槽に水を送るポンプも破損。 水槽の水位と温度はぐんぐん下がる。(小雪ちらつく北陸) 生命力の弱い生き物から、バタバタと死んでいく。 正月だから、人員もフルスタ
世界は美しさにあふれている。 今日の1枚は、ヴィオラ。 見て、この可愛いフリル! 見て、このあどけないイエロー! 今年の寄せ植えを作ったよ。 昨年、玄関先から、鉢ごと盗られるという悲しいことがあった。 花泥棒は罪が深い。 持っていかれたのは、寄せ植えの鉢だけではなく、愛情込めて世話をしていた私の気持ち。 ショックだった。 ・・・だからといって、また同じ事が起るかもしれないからといって、寄せ植えを作るのは辞める? ううん、今年もまた作る。 だって玄関ドアを開
世界は美しさにあふれている。 今日の1枚は、エスプリ・ドゥ・パリ。 11月の朝、今年最後の一輪が花開いた。 エスプリとは、英語で言えばspiritのこと。 つまりパリの心・・・みたいな? パリには新婚旅行で行ったけれど、当時のパックツアーで、めちゃめちゃ駆け足で名所を巡っただけ。 じっくりパリの心を感じてみる余裕なんて、なかった。 町並みは拝見したけれど、そこにはどんな暮らしが息づいているのだろう。 お洒落な街というイメージが先行するが、下町っぽい空気も漂って
世界は美しさにあふれている。 今日の1枚は、ウミガメ。 ウミガメの顔をじっくり見たことはなかった。 間近で見ると、なかなか愛嬌がある。 無表情なようでいて、そうでもないかな。 大きな黒曜石みたいに光る目が、なにかしら訴えかけてくる・・・。 ウミガメは種類によって主食が違い、口の形もそれに対応している。 1日200キロのクラゲを食べる大食漢もいるんだって。 リクガメのように、甲羅の中に引っ込むことはできない。 本来は広い海を自由に泳いでいるのだから、水槽での暮
世界は美しさに溢れている。 今日の1枚は、葡萄。 今年最後かな。 職場のお隣に葡萄園がある。 2階の窓から、葡萄たちが実っていくのを、日々、見守ってきた(勝手に・・・😅) 冬場はゴツゴツした黒い枝だけで、とても生きているようには見えないのに、春が来ると緑の葉っぱがバ~~~ッと出てきて、あっという間にぶどう棚を覆い尽くす。 夏の強い陽射しの下でも一面緑に輝き、やがてそこここに実を包む白いカバーがかけられる。 秋がくると、食べ頃になった実から順次収穫され、隣接する店
世界は美しさにあふれている。 今日の1枚は、朝陽。 ちょうど今頃の陽の高さがよいのか、我が家の窓から差し込む朝の光が絶妙に美しい。 私の食卓の定位置は、この窓と向かい合わせになっていて、天気のよい日は、まぶしい朝陽に目を細めながら、コーヒーをすする。 至福のひととき。 懐かしい友とネットを介して語り合う。 以前のようにリアルで会うことはなくなった。 距離が離れても、頻度が減っても、繋がるべきご縁というものは、切れそうで切れない。 私とは違うフィールドで頑張って
世界は美しさにあふれている。 今日の1枚は、色づいてきたメタセコイア。 10月も下旬に入り、いよいよ紅葉の季節がやってきた。 黄色くなったメタセコイアがまぶしい。 これからオレンジを経て、ゴールドに変わっていくよ。 毎日、少しずつ少しずつ色を深めていく。 自然のプロセスはほんとうに美しい。 昨日は父の命日だったので、実家に行って仏壇の掃除をした。 母が手入れをしなくなってから久しい。 お位牌をひとつずつ取り出して磨く。 知らない名前もあった。 その人のこ
世界は美しさにあふれている。 今日の1枚は、スーパームーン。 相変わらず、月の写真は下手くそだけど、撮らずにはいられない。 天空にぽっかり浮かぶ月。 神々しいまでに大きく、丸く、明るく、静かに地上を見下ろしている。 あまりにきれいで、「わらわは月に帰ります」と言いそうになっちゃった。 久しぶりに風邪を引いてダウンした。 いつぶりだろう・・・と思い返してみれば、コロナが始まって以来、一度も風邪症状に見舞われていないので、4年以上かも。😲 うがい手洗いを始め、アル
世界は美しさにあふれている。 今日の1枚は、10月の4枚。 職場の待合室に飾らせてもらっている写真を、毎月、変えている。 先月の4枚を飾ってから、もう1ヵ月経った。 あっという間だね。 さて10月の4枚は、コスモス。 お隣富山県の夢の平スキー場は、この季節、一面のコスモス畑になる。 なんてったって100万本! 圧巻も圧巻。 山の上にあるので、土日は道路が大渋滞。 3キロ手前には、ここから3時間待ち・・・なんて看板もあるくらい。 でも他にないもんね、こんなピ
世界は美しさにあふれている。 今日の1枚は、夕焼け。 夕焼けといったら、オレンジや赤。 でもこの日はピンクがかった紫だった。 不思議な色だよね。 昔、ピーナッツの漫画で、ルーシーが「空は青よね!」と言うのに、チャーリーが「いや、空は水色や紺色やグレーやピンクやオレンジだよ」と答えて蹴飛ばされていた。😆 空は青・・・だけではなく、いろんな顔を持つ。 人も同じね。 今朝、参加させてもらった読書会で、「泣きながら生まれてくる赤ちゃん。涙をこらえて生きていく大人たち」と
世界は美しさにあふれている。 今日の1枚は、幻想的なステージ。 キャンドルライトコンサートって、知ってる? キャンドルで埋め尽くした舞台で、音楽を奏でるの。 クラッシック、ジャズ、J-pop、イージーリスニング・・・と、ジャンルも多彩。 東京や横浜でやっているのは知っていたけれど、いつも上京の日程にあわなかった。 ところが! この度、地元金沢で開催されることに! 仕事が終わってギリギリの時間だったけれど、タクシーで駆けつけた。 ホールの玄関や廊下にも、チラチラ
世界は美しさにあふれている。 今日の1枚は、紅い種。 こんもりした苔のベッドでくつろいでいた。 イチイの実かしら。 人の心の中にも種がある。 小さくて硬い種。 それは自分でも覚えていない幼い頃に、植え付けられた。 だけど疑うことを知らない無垢な心は、”これこそが真実”と思い込んだ。 愛してほしくて。 守ってほしくて。 振り向いてほしくて。 誰かに庇護されないと生きていけない子どものうちは、必要な種だった。 生存本能そのものだった。 だけど大人になって