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いつか来る私にも…

誰かと見に行って、泣いちゃっても嫌だし、
一人で行ったら、
余計に泣いちゃいそうだし・・・と、
迷っているうちに、
見ないまま過ぎてしまいました。

障害のある人が、地域の中で暮らすことの
難しさも描かれています。

子どものうちはいいですが、
大人になり、中年になると、
世間の目はどんどん厳しくなります。

この映画に出てくる、
自閉症の忠男(忠さん)

毎日同じ時間に起床し、
トイレの時間から、
朝食の時間も、分刻みに決まっています。

忠さんは50歳。
長男が50歳の時・・・
私は・・・(笑)

いずれ考えなければいけない
グループホームという選択。
まだまだ先の話ですが、
いつか考えないといけない。

親子で一緒に
グループホームへ入所できたらいいのにね。

映画では加賀まりこさん演じるお母さん。
『離れたくないけれど
 離れないといけない現実』
に葛藤する様子が描かれています。

現実ではどうか・・・
本音を言えば、
『離れたい、一人になりたい
 自由になりたい』
と思っている親もきっといます。

私もそういう時期がありました。
子育てなのか、介護なのか・・・
分からなくなってしまった時は、
辛くなりました。

今は違います。
長男と一緒の時間に、
苦痛が全くありません。

長男には長男の生き方があり、
私には私の生き方がある。

それは、
障害があっても同じです。
コントロールはできない。
と、思えるようになったからです。

そう思えるようになってから、
長男と対等にやり取りができるように
なりました。
長男を誘導することなく、
要望を聞く事ができます。

犠牲になっている
という感覚が消えました。

私が風邪で寝ていると
『頭痛くないですか?
 冷やしますか?
 ホットレモン飲みますか?』
と、自分にできる事を
一生懸命考えてくれる長男。

自分にできる事を考えて、
部屋の掃除をしたり、
食器を洗ってくれたり・・・

私の食事も用意してくれます。

誰よりも心配してくれるのは、
長男です。
もう、お互い様ですよね。

映画を見ながら、
泣いちゃうどころか、
笑う事の方が多く、
忠さんと長男を重ね合わせて、
忠さんが愛おしくなってしまった(笑)

映画は、
どう描くかで内容の重さは変わります。
それと同じで
現実は、
どう捉えるかで幸にも不幸にもなる。

次は・・・
『月』という映画を見てみようかな~


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