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とにかくエスハチが美しい…:ドラマ評「グレースの履歴」

高評価のネット評を見かけたので、気になってNHKオンデマンドで視聴。
3日で8話を見終えてしまいましたw。


「源孝志」さんという演出家が原作を数年前に書いてらっしゃったようで、今回のドラマ化の脚本・演出もご本人がなさっています。
主演は「滝藤賢一」
奥さん役を「尾野真千子」
弟役「柄本佑」
元・恋人役「広末涼子」
その他、伊藤英明、林遺都、宇崎竜童、石橋蓮司、丘みつ子 etc、etc
まあキャストが贅沢。
しっかりと作り込んだ、良質のドラマに仕上がっています。


フランス旅行中に事故で死亡した妻。
彼女が遺した車(ホンダS800)のカーナビには見知らぬ場所の履歴が残っていた。
不審に思った夫は、その履歴の場所に向かうことにする。
妻の元・彼、幼い頃に別れたきりの弟・母、そしてかつて自分を捨てた恋人…
カーナビに導かれ、夫は思わぬ人々との出会い・再会を経験する。
死んだ妻は、彼に何を遺そうとしていたのか…


妻は事故で死んだのですが、その前から白血病に罹っており、夫に隠して闘病生活をしていたことが第1話で明かされます。
「カーナビの履歴」は、彼女の「遺言」でもある…という構図です。


よくできた作品なんですが、個人的な趣味から言うと、
「ちょっと説明が多い」。
あと「回想が多すぎ」ってのもありますかねw。
話の構成上仕方がない部分はあるんですが、それにしても「回想シーンで回想する」ってのはどうにかならなかったのか…。
作品全体の仕上がり具合から言えば、「ちょっと気になる」って程度ではありますが。


主人公は今風の「草食系理系男子」なんですが(滝藤さんはそう言うのハマりますねw)、話が進むに連れて、芯のところで確立した自己を持ったある種の「強さ」も持った人物であることが分かってきます。
だからこそ、尾野真千子・広末涼子・山﨑紘菜という「美女たち」に心を寄せられるわけですが、うがった見方をすれば、これは変種の「ハードボイルド」(男のロマンw)。
いや、好きだから、いいんですけど。


でもまあ、なんだかんだ言っても、圧倒的なのは「ホンダS800」。
真っ赤でピカピカのこの旧車の佇まいが本作を決定づけています。
もうその姿、走りを見るだけでウットリするくらいw。
個人的には「車」に対する趣味も執着もスッカリ薄れてしまっていますし、旧車を運転するのもメンテするのも真っ平…なんですが、見てる分には本当に幸せな気分になります。
マニュアル車なんか絶対運転できんけどね〜。


最終2話、元・恋人(広末涼子)が住んでいるのは「松山」。
懐かしくも馴染みの景色の中を走る「エスハチ」も美しゅうございました。
ホンダS800好きな方は必見のドラマですw。




#ドラマ感想文
#グレースの履歴
#滝藤賢一
#ホンダS800

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