ストリーミングに関して、背景がよく理解できるドラマシリーズ:ドラマ評「ザ・プレイリスト」
Spotifyの成立と普及、その課題をドラマ化したNetflixのミニドラマシリーズ。
スウェーデンの企業ってこともあって、Spotifyのことってよく分からないところあるんだけど、このドラマを見ると基本的なところが理解できます。
でもって、ドラマとしても実に面白い!
全6話構成で、それぞれ1名づつ焦点を当てて取り上げ、Spotifyの成立背景を追いかけるとともに、Spotifyが直面した問題とそれを乗り越えた過程をドラマ仕立てにしています。
第1話 ビジョン:ダニエル・エクがSpotifyを立ち上げる経緯
第2話 業界知識:レコード業界サイドの対応
第3話 法律:著作権を巡るレコード業界との攻防
第4話 プログラマー:SpotifyのIT技術
第5話 ビジネスパートナー:Spotifyの共同創業者
第6話 アーティスト:ミュージシャンとの軋轢
5話までは「設立経緯」で、第6話は「近未来」(2024年〜)の話となっています。
「近未来」って言っても、すでにアーティストとの利益分配の話ってのは大きなトピックになってますから(川本真琴さんのTwitter)、<今>の話感バリバリでした。
(ここのポイントは「レコード会社」の取り分問題でもあるんですけどね。結局「著作権」をどう扱うべきなのかって話になります。そこらへん、第2話・第3話にもつながります)
山下達郎さんがサブスクに関しては批判的に発言されていますが、そこに「誤解」や「ビジネスモデルへの不理解」を感じる点はあるものの、「第4話」なんかを見ると、決して「見誤っている」とは言い切れないところもあると思います。
「最適のプレイヤー」としてSpotifyを作り上げる過程で「何を犠牲にしたのか」ってスタンスのあたり。
「アーティストへの敬意」「音楽への愛情」の深さがどこまであるのか…って話ではあるかな。
(ジョブズは「音楽好き」と言われてるけど、iTunes過程も振り返ると、同じようなことを感じるところがあります。
「愛好家」であるのは確かなんですけどね。
ま、サブスクでそこらへんの話も「昔話」になってますが)
僕は音楽関連のサブスクでは「Spotify」「Apple Music」「AmazonMusic」「YouTube」を使っています。
まあAmazonとYouTubeは他のサービスの「おまけ」なんで、メインはSpotifyとApple Music。
一長一短でがあるんですが、プレイヤーとしての出来は圧倒的にSpotifyの方がクールなんですよね〜。
プレイリストなんかもね。
ただその裏にあるものは…ってのも考えさせられるドラマシリーズでもありました。
これ、原作があるんですよね。
スルーしてたんだけど、やっぱり読んだ方がいいかな〜。
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