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僕はいったい何を読まされてるんだろう…:読書録「ありえない仕事術 正しい“正義“の使い方」
・ありえない仕事術 正しい“正義”の使い方
著者:上出遼平
出版:徳間書店
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ドキュメンタリー「ハイパーハードボイルドグルメリポート」で有名なプロデューサー上出遼平さんの<仕事術>本。
僕自身は存じ上げてはいたものの、「ハイパーハードボイルドグルメリポート」は見てないし、著作も読んでいないんですが、ネットで評判になってたので(星野源さんも褒めてた)、読んでみました。
「この歳で<仕事術>もねぇ〜」
って思いつつ。
でもまあ、なんだろ。
読んでよかったです。
「この歳で」とか関係ないっす。
構成としては、<仕事術>について概念的なことをまとめた「第一部」と、具体的にドキュメンタリーの企画・制作の進行を見せることで、その<仕事術>の実際に踏み込んでいく「第二部」に分かれています。
「第一部」で論じられたポイントはこうまとめられています。
<巷間に広く共有される成功というものの先に幸福はあるのか、ということから始め、とにかく自分の足で立てるように、生存権を自分の手に取り戻すことが必要だという話を経て、ズルや噓はむしろコストパフォーマンスが悪く、現代社会においては社会善を目指すことこそ合理的であるという話をしました。そして具体的なマス・コミュニケーションの技法の中から、様々な業種で応用できるものを抽出し、欲望をいかに利用すべきか、エンターテインメントがいかに重要であるかということをお話しし、最後に既存の様式を破壊することそのものがエンターテインメントになりうる、ということまで説明しました。>
そして「死の肖像」というドキュメンタリーシリーズに取り組む姿が「第二部」では描かれます。
このドキュメンタリーシリーズ。
コロナ禍でのある病院の<ドラマティック>な展開を経て、ALS患者に寄り添うドキュメンタリーに進みます。
それがまあ、なんかもう…
僕は何を読まされてんのかな
…みたいな感じになって…
「読んでみてください」
としか言えないとこまで来ちゃうのがなんとも凄い。
そこから振り返って、「この本って…」って、いまだに整理しきれないところが僕にはあります。
上出遼平さん。
こりゃ、なかなか凄い人ですね。
う〜ん、「ハイパーハードボイルドグルメリポート」見なきゃいかんかなぁ。