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2019年12月の記事一覧

「かわいい」じゃなくて、「かっこいい」

「かわいい」じゃなくて、「かっこいい」

「<かわいい>って誉め言葉にも何段階かあるんだけど、なんか<上から目線>を感じる」
と娘。
「そんなに言われることがあるわけじゃないんだけど」

「じゃあ、どういう風に言われるのがいいの?」

「う〜ん…」
としばし考えて、

「<かっこいい>…かな」

そのあと一緒に見たのが、「アナと雪の女王2」。

うん。
「かわいい」じゃなくて、「かっこいい」だね。
(もしくは「つよい」)

*ちなみに娘が

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「プリンス」は何処へ…w:映画評「アナと雪の女王2」

「プリンス」は何処へ…w:映画評「アナと雪の女王2」

大ヒット映画の続編。
昨日のSW9に続いて…ですが、少なくとも脚本の練られ具合はコッチの方が数段上でしょうw。
「子供向けアニメとしてどうよ」という視点からは意見は分かれるでしょうが、作品としては実にレベルの高い作品だと思います。

まあ、作品全体としてはこの宇多丸さんの評を読んでいただければ。
ほぼほぼ言い尽くしてくれてる感じがあります。

<宇多丸「アナと雪の女王2」書き起こし>
https:

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イウォーク、登場!:映画評「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」

イウォーク、登場!:映画評「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」

第9作にして、スカイウォーカー・サーガ最終作。
息子と見て参りました。
(IMAX。満席でしたね)

第7作(フォースの覚醒)でJJエイブラムスがおっ広げた風呂敷が、第8作(最後のジェダイ)でさらに複雑化したのを経て、本作でJJがそれを自ら畳む…と言う…。
上手く畳めた…
とは行かんかもね。
…と言うかチャンと畳めてる?

前半は如何にも「段取り」っぽくて、う〜ん…。
これ、ちょっと「ローグ・ワン

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どこまで続く村上RADIO

どこまで続く村上RADIO

第10回。
例によって通勤途中にradikoで聴きました。
丁寧な書き起こしはコチラ。

今年、村上さんが入手した音源からのチョイス。
…と言っても、新譜は少ないんですがw。
スプリングスティーンの新譜は僕も好きですね。

聴取者からの質問紹介も交えて…と割とオーソドックスなラジオスタイル。(坂本美雨さんとの掛け合いじゃなくて、村上さんが読んで自分で答える…と言うスタイルです)
う〜ん、ドンドン定

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「マイケル・ベイ」だよねぇ:映画評「6アンダーグラウンド」

「マイケル・ベイ」だよねぇ:映画評「6アンダーグラウンド」

良くも悪くも「マイケル・ベイ」。
ストーリーはよう分からん、キャラ(ライアン・レイノルズ)はブレブレ、思想が単純。
でもまあ、カッコ良くって、ド派手で、楽しめる。
冒頭20分は、マジ最高です。

またもやNetflixオリジナル。
これこそ大画面/大音量向きの映画だと思うんですが、スコセッシと違って、マイケル・ベイはそんなの気にしないんですかね。
ノリとしては概ねライアン・レイノルズが予告編で言っ

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Being Alive:映画評「マリッジ・ストーリー」

Being Alive:映画評「マリッジ・ストーリー」

「カイロ・レン」(スター・ウォーズ)のアダム・ドライヴァー
「ブラック・ウィドウ」(アベンジャーズ)のスカーレット・ヨハンソン
によるNetflixオリジナル作品。
「アイリッシュマン」に並んで、ショーレースにも顔を出してますね。

作品の構図としては、
「NYでの結婚生活で摩滅した妻の体験を、LAで離婚裁判をすることとなった夫が追体験する」
…と言う形。
観てて、夫の苛立ちや悪戦苦闘に同情しつつ

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損な役回りw

損な役回りw

Netflixオリジナル「アイリッシュマン」。

ゴールデングローブ賞で、「作品賞」「監督賞」「助演男優賞(アル・パチーノ、ジョー・ペシ)」ノミネート。

…あれ?

「主演男優賞」は?

ま、演技で劣ってたとは思いませんが、役柄としてはちょっと割りを食ってたかもしれません。

「悪役」は熱演しやすいからな〜。

(程度の差こそあれ、みんな「悪人」なんだけどw)
#アイリッシュマン

長期的にはみんな死んでいる:映画評「アイリッシュマン」

長期的にはみんな死んでいる:映画評「アイリッシュマン」

ようやく見ました。
2日間の通勤時間+昨晩…と分割して。
スコセッシには怒られそうですがw。

アイリッシュマン

「素晴らしい出来」なのは確かです。

「ジミー・ホッファ殺害」をピークとしながらも、主人公たちの「その後」を丁寧に描くことで、生き残ったモノの<無惨さ>も曝け出しています。
関わった者たちが、死んだ者も、生き残った者も、決して安楽な人生を送ることのない世界。
「どこに<point

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