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「すずこま」の課題⑤うちの畑の問題

自宅の真裏ですが正確には親戚から借りている畑です。農地なので、むしろ何か栽培しててほしいと言われタダで使わせてもらっています。

昨年までは60坪程度の土地の真ん中5坪くらいで、ちまちまとキュウリやインゲンやらを作っていました。作物を栽培するにあたり、いろいろ難がある畑で面積を広げる気にならなかったのです。

それは、日当たり・排水性・土質と石の問題があるためです。それぞれ対策も含めてまとめてみます。

①日当たりの場所・時間にムラ

タイトル画像は家側から撮った写真です。6年前、何も考えないで畑のじき南側に建てた2階建ては、夏でも時間帯によって畑の一部を日陰にしてしまいます。

さらに東側には別の民家もあり、60坪のうち1/3は日当たりが十分とは言えません。

対策は→こんな畑の中でも最善の日当たり場所を選んだことです。

「すずこま」と他にも野菜を作ってみようと考えた昨年8月、畑の中に10m四方=100㎡(1アール)に印をつけました。その際できるだけ日が当たる位置を選んでいます。

なぜ100㎡(1アール)にしたかは、肥料計算しやすいからです。大きな肥料袋には10アールあたりの施肥量で、小さな袋や栽培マニュアルには1㎡あたりで書かれていることが多く、ただただ100㎡換算しやすいという点から決めました。

また、元肥を畝内施肥にしたため、これもできるだけ施肥計算しやすいよう畝の面積を区切りよい数字にしています。

通路なども考え、作物によって7〜8mの長さになりましたので、できるだけ建物から離して日陰になりにくい位置に畝を設定しました。

②排水性の悪さ

建物の日陰になりやすい場所はどうしても雨が降った後に乾きにくく、水たまりになります。

更に自宅の雨樋から流れ出る雨水が畑の方向に向かっていることも良くありません。かといって、他に流す排水路はなく自然に地下に浸透されるのを待つ現状です。

対策は→畑の周囲に溝(明渠)を掘って畑外の側溝に流れるようにしたことです。今のところまだ長雨が続いたり豪雨発生はありませんが、多少まとまった雨でも翌日にはほぼ引けることが多くなりました。

今後雨樋からの水には雨水タンクを設置しようか思案中です。

そうそう畝を高くすることも忘れてはいけません。

栽培中の畝幅はすずこま95cm、ピーマン80cm、さやえんどうと落花生を70cmにしましたが、それぞれ20cm程高くしました。

より排水効果を期待して数cm中央も高くしたつもりですが、マルチ張りの際に、重さのあるシートを人力でコロコロ転がしているうち潰れてしまいました…

③いまいちな土質と石の多さ

土質はおそらく砂壌土(7〜8割が砂でわずかに粘土)で、その中に石がまぁとにかく多いです。

この土質は、もともとこの畑が東日本大震災後に整地された場所のためでもあります。

震災直後から本格的な農地利用を行政に伝えていたなら、それなりに畑に適した土が投入されたのかも知れません。実際には、この辺りの沿岸部に自家消費以上の農業者はおらず、まして毎日の生活に精一杯だった時期です。

とりあえずの農地復元ということで投入された土は石だらけで、ちょっと深く掘ると今も顔の大きさの石が出てくることがあります。ひどい時はコンクリート片が出てきたことも。

さらに悪いことは家を建てた時です。資材搬入のトラックを畑側から入れたのですが、沈み防止に砂利を敷くことをOKしてしまったのです。

当時は野菜を作る予定は全くなく、今さらどうして予知できなかったのか悔やまれます。

おかげで表土から深土まで面白いくらい石が出てきます。

対策は→石はもう、地道に取り除くしかありません。

あとは昨年秋から黒土や堆肥、改良資材を入れたり、ムギ類を育ててすき込んだりしていて、土作りを続けていくことです。

先月、特別栽培についてお話を伺った農業指導員の方に、もともとどんな土かはあまり問題ではないと言われました。

その方が指導している圃場では、毎年必ず土壌診断をして足りない肥料成分を補ったり、足りている分は過剰投与にならないよう調整しているということでした。

うちの畑も昨年土壌診断してもらいましたが、その結果を読みとって作物ごとに必要な肥料成分を割り出し、具体的に何という肥料商品をどれくらい使用するか、までの域に私が達していません。

結果、今年はホームセンターで手に入りやすい肥料で一般的な栽培マニュアルに沿ってスタートしました。

日々勉強です。

今回は「すずこま」の個人的な問題でした。ここまで読んでいただき、ありがとうございます。


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