「すずこま」の魅力④料理の幅が無限大
クッキングトマト「すずこま」は、一般的なトマトに比べ水分が少なく果肉が厚いため、煮崩れしにくいのが特徴です。
また、濃いうまみ成分から料理の味が深くなり、和・洋・中と幅広いレパートリーに重宝されること間違いありません。
詳しいレシピについては、
西堀すき江さん監修
「クッキングトマトレシピ集」(2008年)
「クッキングトマトレシピ集Ⅱ」(2010年)
農研機構
「そのまま食べてはもったいない クッキングトマトレシピ集」(2014年)
がとても参考になります。
これらのレシピ集では、スイーツまで網羅した100種類以上の料理が紹介されています。
いずれも「すずこま」を含めたクッキングトマト全般に向いているレシピです。
「すずこま」はクッキングトマトの中では比較的新しい品種で、2012年頃に種子販売が可能になりました。
全く知りませんでしたが、その前からいろいろなクッキングトマトがあり、こうやってレシピも紹介されていたんですね。
で、
「すずこま」を活かす料理法は、レシピ集を見れば分かりました。
おいしいに違いない「すずこま」料理を私も食べたいし、家族にも食べさせたい。
問題は、頑張らない私の日常料理に、いかに自然に「すずこま」レパートリーを増やすか。
これまでトマトの加熱調理は、たまにスープやポトフ程度で、ほとんど食卓にのぼらない我が家。トマト消費の9割は生と言っていいくらいです。
そして食べ慣れた料理以外はとたんに箸が進まなくなる家族。
あ、でもパスタやオムライスで市販のミートソースやケチャップはよく使います。
ということは、
すずこまのトマトソースやケチャップを作っておけば、自然に料理への出番が増えますね。
保存が効く状態(瓶詰めや冷凍)なら、秋〜春の間も楽しめます。
農林水産省(aff 2022年8月号トマト特集)によると1人当り1年間の国別トマトの摂取量は、チュニジア98kg。世界平均は17kg。対して日本は7kgと諸外国に比べかなり少ないです。食文化の違いが大きいとは思いますが、生以外の調理法でも年間通して食べられていることが大きな理由のようです。日本食に比べ、一見カロリーが高そうな料理も多いですが、外国の方々の健康を支えているのは、このトマト消費の多さにも関係しているのではと勝手に解釈している私です。
そうそう、保存目的といえばドライトマトも良さそうです。
カラカラにした完全なドライ状態と、少し水分を残したセミドライがあるようです。
セミドライは、ぬれおかきとか、山田の生せんべい(岩手ご当地土産)みたいな感じでしょうか。
料理に使えるのはもちろん、そのままおやつやおつまみにしても良いので、これは健康的です♪
ここまで書いていると「すずこま」の収穫まで待てませんね。
ということで、
予行練習してみました。ミニトマトでドライトマトです。
オーブンで130℃、60分。セミドライの状態です。
この後、自然乾燥でカラカラのドライトマトにしたかったのですが、曇りや雪模様が続き断念。思っていたより種まわりの水分があり、完全ドライにするには太陽の力が必要です。
このセミドライのミニトマトは、オーブンから出す段階でとても甘い匂いがして、1つつまんでみると、もはや野菜ではなくフルーツの甘さです。
その日の昼食ペペロンチーノに具材として使ったのですが、これはもう酢豚にパイナップル、冷麺にスイカ的な存在です。
まあまあ好き嫌いのある娘は気に入ったようで、トマトを選んで食べていました。
以前、ドライトマトを具として使ってみたいと書いた味噌汁には躊躇するほどの甘さなので、何の料理に使おうか考え中です。
甘々のミニトマトと比べて「すずこま」のドライトマトがどんな味わいになるのか、これもまた今後の楽しみです。
それでは次回また違う魅力を。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。