科学技術「脳波ドローン」
【脳波ドローン大会】
とうとうドローンを
脳波で操縦できるようになりました。
この技術を発展させる為
2019年2月4日に「サウスフロリダ大学」で
「脳波ドローン」の世界大会が行われました。
この大会に参加した国は
60ヵ国にもなり
決勝大会の16チームを選ぶ予選が行われた。
そして選ばれた国は
「インド」「クウェート」「ブラジル」
「ドミニカ共和国」「バングラデシュ」
「日本」「ベネズエラ」等16チーム
何と我が国
日本も入っています。
この16チームが製作した
脳波ドローンで優勝国を争いました。
試合の結果
優勝国は
「クウェート」の
「ハレド・アルシャッティ」チームでした。
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【試合形式】
この試合は
無風状態にする為
学校内の体育館で行われました。
試合方式は
1試合ごとに各国から1人
脳波操縦者を出し
2か国ずつ競い合います。
そして脳波の操縦で離陸させ
約9.1mの直線コースを飛ばし
ゴールさせ着陸させます。
この時の
離陸から着陸までの時間を競い合う形式で
試合が行われました。
勝ったチームは
次の試合に進み
前試合で出た人とでわなく
別の脳波操縦者を出さないとなりません。
ドローンは
同じ物を使用し
操縦者にベストマッチさせた物とかに
変える事が出来ません。
こうして試合は
予選から決勝まで3日間に分けて行われ
ネットでの観客は
300以上に達しました。
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【動く仕組み】
脳内には
「ニューロン」と言う網目の様な
神経細胞が敷き詰められてます。
人が何かを考えると
脳が微量の電気が発生し
「ニューロン」と言う道を
電気信号として流れます。
その電気の流れ方を
帽子のような形をした
ヘッドギアという物で検知します。
検知した電気信号の
流れる方向性で
ドローンの動きが決まります。
この決められた電気の動きを
ドローンに電波で送信します。
そうすると電波を受け取とった
ドローンのコンピューターが
送信された電波の命令通り動きます。
こうしてドローンを
脳波コントロールできるようになります。
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【大会の目的】
実は
この脳波ドローンの大会
今回で3回目になります。
1回目は
2016年にフロリダ大学の
「ゲインズビル」で開催されました。
第1回目の申し込みは
「イギリス」「日本」「ブラジル」の
3か国だけ。
第2回目は
アラバマ大学の
「タスカルーサ校」で開催されました。
この時は
参加国数が不明ですが
世界各国から参加者が来て
盛大に盛り上がったそうです。
そして2019年に第3回目が行われ
この時60か国から参加者が来て
1番大きな大会になったそうです。
この大会には
脳波研究をする人たちの
世界交流の場という
大きな意味合いがありました。
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【昔からある技術】
脳波コントロールの技術は
1970年に作られました。
この技術の名前は
ブレイン・コンピューター・インターフェース
略して「BCI」と名付けられました。
最初これは
義手用に作られた技術です。
脳の微量な電流を検知して
機械の動きに変換する事は
意外と簡単に出来たそうです。
逆に機械が感じた感覚を
脳に伝える技術は
超絶難しくて今でも無理です。
義手を動かす為にもう1つ
筋肉の動きを検知し
情報に変える技術も必要です。
この筋肉の動きと
脳波の電気信号を組み合わせた技術を
「EEGシステム」といいます。
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【自分の分身】
脳波ドローンの大会の主催者は
USF助教授のマービン・アンドゥハル氏と言う
工学部のコンピュータサイエンスと工学科の
博士です。
脳波の研究は
医療分野で発展してきたものです。
義手を必要とする人
体が動かない人
障害を持った人達の
補助をする機械として研究が進められました。
しかしこの「BCI」技術には
無限の可能性があります。
脳波で様々な機械を操作できるようになれば
ロボットを脳波で遠隔操作し
コントローラーより直感的に動かせます。
そうすれば
誰でも自由に簡単に
自分の代わりの事をしてもらう事が出来ます。
代わりに重い荷物を持たせたり
代わりに会社に行ってもらったり
代わりに床に寝ころび駄々をこねさせたり
と様々な事を自分の分身として行えます。
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【感情ブレーカー】
この「BCI」が発展すれば
まさに自分の分身的な機械操作が行えます。
ゲームのコントローラーも
車のハンドルも
機械操作のスイッチ類も
全部無くなるかもしれません。
しかし逆に
もし人がテンパってしまった状態や
感情的になってしまった時
「BCI」を使ったらどうでしょう。
人は
感情の生き物です
きっと恐ろしい事になりかねません。
もし今後
脳波コントロール技術を発展させていくなら
機械側に感情ブレーカーを
付ける必要がありそうです。
愛の告白をされた時
きっと脳みそが沸騰し
感情ブレーカーが作動するでしょう。
こういう時は
ロボットの胸でハートマークが
激しく点灯してくれると
解りやすく便利で良いですよね。