「疲れた日本の船」
【総帆展帆】
11歳の時ボーイスカウトの訓練で
横浜にある日本丸に宿泊に行き
調理場の石炭仕様の火窯で
初日から料理を作らされた。
翌日昨日の料理作りの疲れが
取れないまま朝早くに起こされ
甲板に集合させられて朝食後に
船の帆の上げ下げをすると言う。
帆の展開を「総帆展帆」と言い
この時ボランティアの人たちが
100人位来て一緒に作業をするので
4つある帆のマスト毎に班分けした
そして朝食後甲板に集合し
総帆展帆を始める事になり
鉄の棒に巻かれた帆の重いロープを
必死に全部みんなでほどいた。
するとボランティアの人たちが
マストに上り帆のロープをほどき
みんなで開始の敬礼をして
帆のロープを引き始める!
(''◇'')ゞ
この引く作業が凄く力作業で
ロープをみんな真っすぐ引き
人が船の端まで行ったらまた
最後尾に戻りまた引くを繰り返す
この作業を5往復位させられ
やっと帆が展開された時には
もうクタクタになってしまい
疲れて座り込んでしまった。
ε-(・д・`;)フゥ…
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【甲板掃除】
その後帆をたたむのは
4時間乾燥させてカビ取りした後
お昼前に作業を開始すると言うので
それまで自由時間となった。
なので俺は
船長公室と言ういかにも豪華そうな
特別な部屋を見てみたくて向かうと
鍵が閉まってて入れなかった。
(´・д・`)ショボーン
そして4時間後甲板に行き今度は
帆を畳むのでまたマスト毎に分れ
重たいロープを再度綱引きさせられ
やっとの思いで畳む事が出来た。
この時もう動けない位疲れてしまい
昼食を食べた後の休憩時間
部屋に戻ってしばらく寝てしまい
館内放送があるまで起きなかった
夕方3時ごろ体長が館内放送で
再び全員甲板に来いと言うので
眠い目をこすって行ってみると
なんと!甲板の掃除をすると言う
ヒィー(゚ロ゚ノ)ノ
この甲板の掃除方法は
船首から洗剤入りの水を流し
船尾から亀の子タワシを使って
船首までローラー作戦磨きをする
早速船尾に集まって横並びになり
船首から流れ続ける洗剤水に逆らい
船首に向かってずっと中腰のまま
ゴシゴシ磨き続けた。
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【疲れて眠れ】
そしてやっとの思いで船首まで磨き
洗剤を流す為普通の水がまかれて
これでやっと掃除が終わり
またクタクタに疲れきってしまう。
その後他の班が夕食を作り始め
その間自由時間になったので
船から眺める横浜の夜景の
写真を取りに甲板に出た。
この時まだ昭和時代だった為
まだ観覧車もなく湾岸高速もなく
凄く殺風景な街並みで寂しくて
もちろんガンダムもいなかった
(´・_・`)ショボン
すると夕食完成の館内放送があり
食堂に行くと何が入ってるのか
全く解らない闇鍋らしき物が出て
とりあえず食べてみる事にする。
食べると凄く辛くて豚肉があり
更に白身魚も入ってて何鍋か聞くと
「元気が出る鍋だ!」と言われ
「食材全部入れたんだ」と思った
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ
翌日ようやく帰れる日になり
初日の食事作りから疲れて
船の帆の上げ下げと掃除で更に疲れ
もう早く帰って眠りたい。
帰りのバスの中で俺は
ぐっすりと眠ってしまって
到着した時起こされ周りを見たら
みんなも疲れてぐっすり眠ってた。
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