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「感動のジオラマ」






【感動の部屋】


8歳の時衝撃的な体験をした日があり
それは友達の藤井君の家に行った時に
今まで見た事が無い凄い光景を見て
俺の人生はここで決定した

藤井君の家で案内された部屋行くと
そこには4畳半の部屋を完全に埋めた
模型の小さな大都会が目に飛び込み
それは鉄道模型のジオラマだった
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

そして部屋の端には鉄道模型を動かす
コントローラーが設置され遊ぶ時には
その運転席のようなスペースにすわり
鉄道模型を運転できる様になってる

なので早速運転席に座らせてもらうと
ジオラマの全体が見渡せ精巧に作った
小さな大都会が広がっててその光景は
まるで自分が神になった気分にさせた

藤井君は多分俺も鉄道模型好きなのに
まだジオラマを作ってない事に対して
この壮大な模型を見せて自慢して早く
ジオラマ作れと煽てったに違いない

すると藤井君が電車が収納されてる
ガラスの棚を指さして「好きな電車を
選んで走らせて良いよ」と言ってくれ
俺は棚の中を見渡して選び始める

俺が棚の中を見ると「C-62」という
銀河鉄道999と同じ汽車を見つけて
思わず感動して迷わずその汽車を選び
マジマジと見てしまった
スゲ━━━━━ヽ(゚Д゚)ノ━━━━━!!!!


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【走行開始】


鉄道模型のC-62は155/1サイズなのに
玩具の999より凄く精密に作られてて
その汽車を走行させて良いと言うので
興奮で手を震わせレールにセットした
ウヒョ━━━━ヽ(゚Д゚)ノ━━━━!!!!

でも汽車をレールにはめようとすると
車輪が多くてなかなかレールに乗らず
四苦八苦してもがいてると藤井君が
電車を乗せる専用台を用意してくれた

俺はその台をレールに乗せ台の上から
電車を滑らすと簡単にレールに乗り
思わずこの技術に感動し「すごい!」
と叫んでしまう

そしてこの方法で客車を10両連結して
早速走らせるとジオラマの中を汽車が
走り始めたけど何故か速度を上げても
全然スピードが出なかった

なので俺は「もっと速く走らせたい」
と藤井君に言うと「この機械は電力が
これで限界だから無理なんだ」と言い
技術的問題だと知って残念だった

それでもC-62が動くその光景をみると
俺はこれでも十分ワクワクし感動的で
鼻息荒くし走らせてるといつの間にか
汽車がトンネルに入ってしまった

しかもトンネルの中は見えないのに
スピード落とず突入させ中にカーブが
ある事解らず減速せずに走らせせたら
トンネルの中で脱線してしまった!
ヒィー(゚ロ゚ノ)ノ


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【光る町】


当然俺はテンパって「とうしよう!
取れないじゃん!」と慌て始めてたら
藤井君がジオラマの山を軽々持ち上げ
中の汽車を取り出してくれた!
ヤタ───ヽ(・∀・)ノ───!!

俺は山が凄く軽い事に驚き藤井君に
「何で出来てる山名なの?」と聞くと
「土台が発泡スチロールなんだよ」と
教えてくれて納得した

そして藤井君も一緒に走らせると言い
山手線の鉄道模型を取り出しきちんと
当時の車両数と同じ10両編成に繋げて
のんびり走らせ始める

その間藤井君がジオラマの制作方法を
教えてくれて木は針金で骨組みを作り
ボンドを付け模型用の緑粉を振りかけ
木々を制作したらしい

山は発泡スチロールを切り貼りし作り
そこに緑粉をまんべんなく付け制作し
上に木をたくさん置いて山にして家は
プラモで中に豆電球を入れたらしい

俺は町の家々が光る事を聞き藤井君に
部屋を暗くしてどんな光景になるのか
見せてくれと頼み町を光らせて貰うと
凄く綺麗な光景が広がり感動した!

しかも電車の客車の中も光り出して
ジオラマが幻想的な夢の国に変貌し
藤井君の母親が持ってきたおやつにも
全く気が付かず俺は見入ってしまった
∑(゚Д゚)スッ、スゲー!!


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ジョー「鏡面反射のデジタルアートブログ」(鈴木穣)
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