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思い出「陽だまり・通信」

展示用_edited

【親戚からの電話】


7歳の時
親戚の家にパソコン通信が来たと言うので
電話でおじさんが俺に「遊びに来ないか?」
そう連絡があった。

俺は
パソコン通信なんて
この時よく解らなかった。
(・・?ナンダロウ

でも
電話をしながらゲームが出来ると言うので
少し楽しみになり
母親に駄々をこね連れっててもらう事にした。

俺は
この頃「トロン」と言う映画を
三郷団地の公民館で見た事がある。

この映画を見た時
コンピュータグラフィックの中に
人間が入ってしまい
そこで冒険する映画だと理解してた。

俺は
パソコンでトロンの世界みたいな事が
本当に出来る気がしてしまっていた。
ヾ(*´∀`*)ノ

そして日曜日に
家族で親戚の家に行く事にした。

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【奇人変人】


この頃俺の家には
スズキアルトがあった。

この車で
親戚の家に向かう事になった。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

向かう場所は
田園調布のマンション。

パソコン通信を導入した親戚は
コンピューターの博士号を持っていて
もの凄い天才だった。

しかしその反面
ありえないほどの奇人変人でもあった。
βακα_φ(゚∀゚ )

その事を知っている母親と父親は
この親戚の家になんて
行く事が嫌でしょうがないらしく
滅多に連れてってくれなかった。

しかし奇人変人なのは
父親だけで
奥さんとその子供は
まともな人間だった。

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【マッキントッシュ】


そして
この親戚の家に到着した。
( ´ー`)フゥー...

家に入ると
母親と子供が出迎えてくれて
おじさんは
パソコンでプログラムを打っていた。

この親戚の父親は
パソコンを始めると
もう何を話しかけても
全くなにも聞こえなくなる。

当然我々が来た事なんて全く解らず
夢中でパソコンをいじってる。

俺は
パソコン通信をすぐにもやりたかった。
(´・ω・`)ショボーン

しかし今は
いつものごとく無理なので
おばさんがケーキを出してくれたから
それを食べながらしばらく待つ事にした。

この時
おじさんの人が使ってたパソコンは
「マッキントッシュ」だった。

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【強制気付かせ】


俺は
ケーキを食べ終わってしまい
本来の目的のパソコン通信がしたかった。

でもおじさんは
全然我々に気がつかない。

なので俺は
おじさんが机でパソコンをしてたが
強引に膝の上にあがって
強制的に気が付かせてみた。

そしたら
おじさんがやっと気が付いたみたいで
「お~!ゆーくんいらっしゃ~い(*'▽')」
そう言ってくれた。

そして俺は
「早速パソコン通信したい!」
そう伝えた。

そうするとおじさんが
何やら画面に文字を打ち込むと
フロッピーディスクがガガガが言い出し
データーを保存し始めた。

この時おじさんが
「これ保存したらパソコン通信やろう」
そう言ってくれた。
((o(*´∀`*)o))わくわく♪

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【下界の下々】


おじさんは
パソコンにつないである
変な箱のスイッチを入れ始めて
パソコン通信の準備をし始めた。

この間俺は
田園調布の高層マンションから見える
下界の下々の住処を
マンションの窓から眺めてた。

この部屋は
心地よい風がたくさん入ってきて
見晴らしも良かった。

俺は
外の光景を見てしばらくボーとしてたら
おじさんが「つながったよ(*'▽')」
そう声をかけてくれた。

そして
やっとパソコン通信を始める事が出来た。
+ (o゚・∀・) + ワクワクテカテカ +

俺は
おじさんの膝の上に座り
マッキントッシュの画面を見ると
モノクロの画像で飛行場が映されてる。

どうやら
パソコン通信とは
誰かと一緒にゲームが出来る物だと
なんとなく理解できた。

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【来客】


操作は
俺がマウスで飛行機の方向を操作し
おじさんがキーボードで
飛行機のバランスを操作する事になった。

そして早速
飛行機を飛び立たせてみた。
((o(*´∀`*)o))わくわく♪

俺は
滑走路まっすぐ走っただけなのに
無事飛び立たせる事に成功した!

そして俺は
飛行機をグリグリ動かし
自由気ままに飛んでみた。

しばらくすると
画面の下に英語の文字が表示された。

それを見たおじさんが
キーボードを使い英語を打ち込んで
「誰かがこのゲームに来たみたいだ」
そう言っていた。

俺は
その人がどこにいるか
飛び回って探してみた。
((「゚д゚o)キョロキョロ( 「゚д゚))

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【英語の会話】


しばらくゲーム内を飛んでると
相手側から俺を見つけてくれて
また英語の文章で話しかけてくる。

その返事に対して
またおじさんが英語で答えていた。
(ヽ ̄□)/≪≪ペラペラ… (・。ヽ)ペラペラ

そしておじさんが
「一緒に近くの空港まで飛ぼうと言ってる」
そう教えてくれた。

俺は
その飛行機の後方について
目的の飛行場まで飛ぶ事にした。

その間おじさんは
相手側と楽しそうに英語で会話してる。

俺は
何を会話してるのか全く分からなので
おじさんに会話内容を聞いてみた。

そうしたら
「あの人奥さんと喧嘩したんだって」
そう教えてくれた。
(ΦωΦ)フフフ…

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【着陸】


その後おじさんは
飛んでいる最中ずっと
相手と楽しく会話してた。
≧(´▽`)≦アハハハハハ

でも俺は
2色の単純な線画の画面が永遠に続く
つまらない映像をずっと眺めるしかなかった。

しばらく飛んでると
飛行機の動きがカクカクし始めた。
ガクブル(((´;ω;`)))ガクブル

この画面の動きを見ておじさんが
「どうやら飛行場が目の前みたいだ」
そう言ってくる。

そして俺は
なんでカクカクしてるのか聞いてみたら
「飛行場にたくさんの人が集まってるから
通信が遅くなるんだ」と言う。

よく解らないが俺は
「電話で声が聴きにくくなる感じかな?」
そう思った。

そしておじさんが
「飛行場に着陸するから方向を操作して」
そう言ってきた。

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【異次元の世界】


俺は
飛行場に機首をまっすぐに向けると
突然画面が止まってしまった!

この時
「もしかして壊しちゃった(;゚Д゚)?!」
そう感じてしまった!

そしたらおじさんが
「しばらく待てば動くよ」
そう言って教えてくれた。
(^ー^* )フフ♪

そしてしばらく待って
やっと動き出したと思ったら
画面が真っ赤になってて風景も違ってた。
(´・ω・`)オヤオヤオヤ?

おじさんがこの状態を見て
「通信が途切れてた間にも飛行機が動いてて
何も操作できないから墜落しちゃった」
そう言っていた。

俺は
呆然としてマウスを動かし周りを見たら
飛行機が次々に墜落してく光景が見えて
「なんなんだ!この光景は!」と感じた。

中には
飛行機が垂直に滑走路に突き刺さり
そのまま滑走路を突き進んでく飛行機も見え
「もう何でもありの異次元だ」と恐怖した。

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ジョー「鏡面反射のデジタルアートブログ」(鈴木穣)
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