LINE Fukuokaでやっていること #弊社の役員はこんなふう
1.LINE Fukuokaって?
LINE株式会社の100%子会社です。LINEの国内第二拠点です。設立6年目。社員180名から始まって今は約1,000名。役割は運営(カスタマーサポート)から始まって、開発、クリエイティブ、事業企画と拡がってきました。一つの会社なので人事等のバックオフィスや経営企画機能もあります。
2.なぜ福岡なの?
以下に簡潔にまとまってますのでご参考までに。
福岡のエンジニアの雰囲気も分かる動画もあります。
クリエイターが業界発展に向けた活動をしてたりもします。
3.#弊社の役員はこんなふう→どんなふう?
私はLINE Fukuoka株式会社で取締役COOをやっています。弊社の社長はLINEのHR執行役員が本務ということもあり、福岡では私が会社全体を見る立場になっています。ですので特定の担当領域を持っているというよりは、いわゆる経営というものに近いのかもしれません。
ちなみ4年前に入社して最初から取締役COOをやっているわけではありません。LINE@の販促担当、採用チームマネジャー、バックオフィスの責任者、カスタマーサポート等の運営部門の責任者、福岡市のSmartCity化の推進責任者等々、現場からバックオフィスまで、オフェンスからディフェンスまで一通りのことを経験させてもらったうえで、今の取締役COOという役割を拝命しました。一通り色んな人の仕事や気持ちを理解した上で会社全体を見てほしい、というボスの配慮だったと思っており感謝しております(正直やってる当時は領域広すぎて大変だとしか思ってませんでしたが笑)。この辺りの進め方は意外とLINEっぽいかなって思います。
私がやっている仕事はとてもシンプルで「LINE Fukuokaの価値を上げる」ことです。価値が上がっているかどうか=WOWを提供し続けているかどうか、で判断しています。LINE Fukuokaの価値を上げつづければ→LINEの価値が上がりつづける→MISSIONである「CLOSING THE DISTANCE」も達成できる、というわけです。
4.#弊社の役員はこんなふう→4象限で整理してみた
私の仕事を4象限(①社内 ②社外 ③短期 ④中長期)で整理してみました。ここではお金のことや数字のことなどは省きます。すごく大事なことなので本など他のところで読める内容だと思いますので。
①社内×③短期
急成長している会社なので人材調達は短期課題です。やや中長期的な要素も含みますが採用コンセプト「一緒に世界を変えよう。この街で。」をつくって弊社にマッチングする人だけを集めます。この「だけ」というのはすごく重要で前職リクルートで様々な企業の採用をお手伝いしていた私としてはこだわっています。必ず自社にマッチする人だけを採用するのがポイントです。以下からCMがご覧いただけます。
①社内×④中長期
私が入社して最初に気づいた会社の課題は「それぞれの仕事がブラックボックス化しているな」「自分たちの強み弱みが分かってないな(良い意味でのプライドを持てていない、良い意味での危機感を持てていない)」ということでした。もっと組織として強くなっていける可能性があると感じました。つまり人材育成・組織力向上です。
そこで「そもそもLINE Fukuokaの価値は何なのか?」をみんなで大いに語り合おうではないかと思い、表彰制度をつくりました。今年で3年目です。どんどん進化しています。
a.価値ある仕事をつくる(WOW)→b.価値の見える化をする(自分の仕事を整理して提出→審査)→c.価値の表出をする(表彰)→d.価値の展開をする(共有会)→aに繋がる、というサイクルを目指しています。以下より表彰式の様子がチラ見できます。
②社外×③短期
LINEが福岡にある利点を最大限に活用するために、また福岡に会社があるという責任を社会に果たすためにも、社外に対して「LINE Fukuokaとは何者なのか。どんな価値を提供できるのか。何を目指しているのか」を発信するマーケティング活動は大事なことになってきます。
そんなことして何になるの?と思われるかもしれませんが、会社というのは自分たち単体で成り立っているわけではなく社会の一員です。なので自分たちの会社以外の人と「協創」したり、あるいは自分たちの「応援団」をつくったりする活動はとても大事なことです。以下は福岡のビジネスパーソンとディスカッションさせていただいたグロービスさんでの講演活動です。
②社外×④中長期
この分野が一番周囲の理解が得られにくいのですが、一番大事なことかなと個人的には思います。MISSIONである「CLOSING THE DISTANCE」を叶える、ユーザーに「WOW」という驚きを届ける、そのために「NO.1」を目指し続ける。言うは易く行うは難しです。世界で「NO.1」を狙うって例えば陸上100mに置き換えたらウサイン・ボルトになるってことですよ?すごすぎないかこの目標(笑)。それを目指し続けるというのだから、周囲が理解できること、共感してくれることばかりやっていてはダメだと思うんです。夢、志、目標に向かってチャレンジしないと。
いつの日か分からないけれどスタンフォードMBA卒業生と「協創」する日がくるかもしれませんよ?もしかしたら意外と近いのかもしれませんよ?だったら英語イマイチで恥をかいてでも彼ら彼女らとディスカッションしてみようじゃありませんか。以下よりスタンフォードMBA生の写真「ばえ」ぶりがご覧いただけます。横に並ぶの辛い(笑)。
⑤その他の書ききれないものたち
中期経営計画/組織ビルディング/お金・数字のこと/日々の意思決定/人事評価制度の改革/運営のアジアNO.1化(AI等)/福岡市でのSmartCityチャレンジ等々あります。SmartCityについては企画コンセプトとかをまた別の機会に特集して書いてみたいと思いますが、以下からプロジェクトが垣間見れますのでご興味あれば。
5.#弊社の役員はこんなふう→やっているのはアウフヘーベン
私なりにアウフヘーベンを定義づけするとするならば「相容れない二律背反するものを統合して、より高次のものとしてアウトプットすること」です。
現場とバックオフィス、ユーザーと代理店、オフェンスとディフェンス、一見して相容れないものをどう意思決定していくのか。簡単に整理できるものなら誰かがもうやってくれているわけです。それは今後はもしかしたらAIがやってくれるかもしれません。意思決定しなければならないことのほとんどは二律背反していることなんです。それらをどう統合して更に高次なものとしてアウトプットするかにチャレンジしています。難しい、だから面白い。
ちなみに私は論理と情熱のアウフヘーベンにいつもチャレンジしています。この記事はやや論理側に寄っていましたので、次は情熱側の記事も書いてみようかなって思います。
6.LINE(東京)の方はどんなふう?
ご存知LINEの有名人りょかちさんの「#弊社のPMはこんなふう」を貼っておきます。ちなみにりょかちさんのこの記事をマネして私は今書いているわけですね(笑)。実は私の前職リクルート時代、就活中のりょかちさんが私を訪問してくれて梅田阪急でお話ししたのが初対面なんです。まさかこんな形で再会することになるとはね。
つづいてこちらも有名人の青田さん。HRのことが分かります。青田さんとは前職リクルートが一緒です。すっごい近い距離で働いててお互い知ってはいたけど、実は一緒に働いたこともちゃんと話したこともなかったいう奇跡。まさかこんな形で再会することになるとはね。
最後にLINEの執行役員で、この春からLINE Fukuokaの役員にもなられたIrieさん。開発の舞台裏が分かります。面白い。
7.まとめ
長かったですね。最後まで読んでいただきありがとうございました。役員の仕事ってなかなか世の中に公表できるものが少ないので、もしかしたら知りたい需要あるかもなと思って書いたのと、こうやって発信するのも私の大事な仕事なのかもなと思って書いてみました。もし「なんとなくだけど自分がこの会社に求められている感がある」と感じた方いらっしゃいましたら、以下より応募してみてください。
一緒に世界を変えよう。この街で。
この記事があなたの参考に少しでもなれたのなら嬉しく思います。