退歩を知る
森政弘「退歩を学べ ロボット博士の仏教的省察」を読みました。
私が選んだポイントは以下の3点。
①病を楽しむ
→熱の予想を的中させて喜ぶ。手術室の機器に興味津々。同じ治るなら楽しみながら治るほうが良い。
②「足るを知る」は感謝の心から
→食べたいのを我慢するのでなく、満腹になれば欲は消える。欲望を我慢するのでなく、満足感を感じて、欲しいと思わなくてなる。金欲、物欲、名誉欲も同様。
③修理したほうが良くなる物
→障子の修理は色紙を葉や花の形に切り取り、貼り足して直す。新品の100だった障子の価値が修理で130にもなる。この修理こそ、退歩。
私の感想
上記①について
社労士勉強も、仕事も、上手くいくことばかりではないです。そんな中で、気づきを喜ぶ。継続の中で楽しみを見いだしていこう。
上記②について
もっと進歩しなくちゃ、あれもこれもやらなきゃ、では苦しくて仕方ありません。私はそれを自分で感じて、本書を選んだのかもしれません。今の日々、恵まれている環境に、満足感を感じよう。
上記③について
100を130にする。新品ではなくて、今までの積み重ねの上で、「修理」する。職場の施設でも、趣味の靴磨きでも、ガーデニングでも、そんな喜びを感じていました。50代の心身の変化、仕事の責任、家庭環境の変化、そんな日々の中で、その上でやる勉強や筋トレには、若い人のそれとは違う価値があるし、楽しみがあります。謙虚に今の環境を楽しみ、生きる。そうしよう。
ありがとうございました。