こんなにもありきたりなラブストーリー【短編小説】
朝が来た。朝が来たら目を覚ます。目を覚ましたら時計を見る。時計を見たら時間を確認する。こんなにもありきたりな普通の人生。時刻は朝の七時半。
このあと、最近できた彼女とデートに行く。映画館に行って、流行りの映画を見て、近くの喫茶店に寄ってお茶をしてから解散する。
こんなにもありきたりなデートプラン。それでも喜んでくれる彼女のことが大好きだ。
集合場所は駅の中央のどこにでもありそうなオブジェクトの前だ。どこにでもいそうな服装をした俺は集合時間の20分前に到着した。彼女はまだ到