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「賢い消費者」について考える③

前回の記事では「その2」と称して
【コストパフォーマンスCPを「持続可能か」という軸を入れた上で判断できる】ことを、いくつかある賢い消費者の条件の一つとしてお話させていただきました。

【賢い消費者】とは


自分が「賢い消費者」というワードに出会ったのは中学校の家庭科の授業でした。今思うと中学生でこの言葉に出会えたのは幸運だったなと感じます。
 
 物の価値や質を見抜けない消費者のままだと搾取をされたり、知らないうちに健康を害したり、幸せな人生を歩んでいくのに余計なハードルが増えてしまう。だから本質を見抜ける力をもった「賢い消費者」になりなさい。そのように教えてもらったことを今でも覚えています。そこから賢い消費者とはどんな消費者なのか自分なりに考えてきました。

 世の中に適応しながら逞しく生きていける=健康で幸せになっていける「賢い消費者」に繋がりそうな項目を複数回に分けて挙げていきます。

その3

【サービスは当たり前ではないと分かっている(人の時間の重さを理解している。)】

 日本人に多いなと感じるのですが、(特にフリーランスの人に)「友達だから」「知り合いだから」という理由でサービスの値下げを求めてくる人、いませんか?。

例えば・・・
Webデザイナーの人に
 「ホームページ作れるんでしょ?安く作ってくれない?」とか
 「ホームページ作れるんでしょ?タダで作ってくれない?」とか・・・

フォトグラファーの人に
 「今度写真撮ってくれない?友達だから安くしてよー」とか・・・

 他者の時間を全く考えられていません。今の自分が得することだけを考えてしまっている感じが悲しいです。

 原価を聞いて原価で売ってくれという人も同じです。その商品を開発するまでにかかった時間や苦労に想いを馳せられていません。
 
 どうしても原価で売って欲しいのなら自分で作ってみることをお勧めします。
恐らく、同じクオリティのものを作るのに時間もお金もかかります。
 
 値切りもそうなのですが、不当に値下げをさせることをなんとも思わない人が結構いますよね。相手の時間に関して想いを馳せられていないなと感じます。

 不当に値切りをしてしまうことは、働き手の単位時間当たりの稼ぎを減らしてしまいます。健全に発展していく国は、お互いの「分業」に敬意を払っているので働き手の単位時間あたりの稼ぎを増やしていく方向に理解があります。
 
 値切りが成立する場面、条件ももちろんあると思います。でもそれは全ての場面ではありません。その見境をつけられていないのに値下げを望む人、周りにいませんか?

 もし無茶な交渉が成立したとして、その場は自分が得をしたと感じるかもしれませんが、その「しわ寄せ」がどのような形で波及していくのか、「しわ寄せ」によって「買い手良し」、「売り手良し」、「世間良し」が「持続可能でなくなること」があると考える必要があります。
 
 

 ○賢い消費者は自分の消費行動で「買い手」、「売り手」、「世間」が    
  共存・共栄できる選択
をすることができる。 

 ○今その場で、目には見えない事実(開発にかかった費用、時間、歴史)が
  その商品の背景(市場に並ぶまでの間)にあることを想像できる。


 賢い消費者は、上記のことも分かっているのだと現時点の自分は感じています。


 あなたが思う「賢い消費者」とはどんな消費者ですか?

                             次回に続きます。


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Suzuki Takeshi
サポートしていただけたら、実験用具を買うか、実験用の薬品を買うかまだ決めていませんが、生徒さんたちと授業のために使いたいと考えています。