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#45 我が人生は書くことと見つけたり
仕事では「社会的使命」や「学問研究」という正義の下に、カッチコチのお堅い研究論文を1日数千字を書き重ねている。
生来的には怠け者で、ぐうたらなのにだ。
文章を書かないのは、盆暮れ正月、慶弔時と睡眠中、入浴中、トイレ中くらいかもしれない。
授業中は漢字の書き間違いでしょちゅう恥をかいて汗もかいている。
我が人生は「かくこと」と見つけたり。
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『葉隠』肥前国佐賀藩鍋島藩士・山本常朝より
文章を書くこと自体は苦にならないので「ちょっと気楽に書いてみるか」と思って、本格的にnoteに手を出したのが、大学の冬休み中から春休み中にかけてだった。
ところが、新年度に入って授業が始まった途端に、それどころではなくなった。
前期は諸事情で講義が例年よりも若干多めに入っている。
1日に1コマ90分を3本やるとどうなるか。
ランナーズハイ。
いや、スピーカーズハイと言うべきか。
しゃべっている本人だけが気持ちよく酔いしれて、聴く方はウンザリしているという、学校あるあるだ。
で、今年度の前期授業は、正課が5コマ、課外の簿記講習やExcel講習が4コマで、しかも性格的に去年と同じ内容と方法をなぞる授業がどうしても許せなくて、かなりの部分をアップデートするのに悪戦苦闘、七転八倒している。
頑張った分、講義で解説するときに力が入りハイテンションになる。
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もっと楽に仕事ができないものかと思うことがある。
千手観音みたいにたくさんの手がほしい。
忍者みたいな分身の術の使い手になりたい。
PCみたいにマルチタスクできる脳がほしい。
ムカデみたいに百本くらい足がほしい。
昆虫のような複眼がほしい。
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それが叶うなら、僕は人々に嫌われようと、ゴキブリにでもカマキリにでもなる。
なんか気持ち悪いな‥‥
私の本領は、論理に一貫性がなくふざけた文章を書くことだ。
それを肝に銘じて書いていこう。
これで800字弱。
身の丈に合っているかもしれない。