#382 マッスルメモリーを呼び起こせ
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40年ほど家でウェイトトレーニングをしている。トレーニング理論をアップデートするために年に一度は区立体育館のトレーニングルームへ行って指導員の話を聞くことにしている。
トレーニングルームの利用料は1回390円。65歳以上は130円・・・・惜しい!
1歳足りない。夏以降は格安で使える。うわー、自分おじいちゃんかい!
マシーンは鉄の重りだけじゃなく、油圧式やゴムの張力を使ったものだったり、関節や筋肉の可動域に合わせたものもある。
柔道をやっていたので昔から肉感的な体型だった(いや表現がおかしくないか?)。
今はシニアのウェイトリフティングやボディービルの大会をめざしているというわけではない。妻をお姫様抱っこするわけでもない。
近所に出没するヒグマと戦ったり畑仕事で腰痛にならない体をつくることが第一目的だ。結果として、体幹が強くなり疲れにくい体になる。
トレーナーに、鍛えるべき部位と負荷の量、トレーニングの順番などを聞いた。
マッスルメモリー(若い頃に継続的な筋トレをしていた人の筋細胞の記憶)のお陰で、ジジイの私でも筋力は向上するので無理せずに続けましょうと言われた。
いろんな筋力を計測した結果、当面は、スクワット60kg×8回×3セット、ダンベルカール20kg×10回×3セット、ベンチプレス50kg×8回×3セットとなった。
1セットやってみて楽勝だと思ったけど2セット目から急にしんどい!
これではヒグマと戦えない。毎日出没しているキタキツネにも負けるかも知れない。
最後の3セット目は「うぐぅおー!」とワケのわからない声を出していた。
努力は裏切らないと言われているが、日頃、猫のオシッコやウンチの後始末をしてきた私は、その努力に裏切られたと思った。
毎日同じメニューをやらず1~2日は筋肉を休ませて、鍛える部位を曜日ごとに割り振ってそれを確実に回していくよう言われた。結局、毎日何かしらやることになる。
「筋トレは根性じゃありません」と言われた。
とはいえ、「もう無理!」という限界点に近づいたとき、自分との戦いが始まる。
そこで根性以外のどんな性質を駆使すればいいのだ?
知性? 理性? 母性・父性? 惰性? 異性? 品性? 変態性?・・・・
スクワットで基礎代謝は上がるが、やはり余計な脂肪を燃焼させるためにも有酸素運動をやるように言われた。
結構、“歩いている”派のつもりだったが、一日の行動を伝えたら、「全然足りません!」と言われた。ノータリンだな。
4月から始まる授業は体力勝負なので、これからの2か月間、雪道をそろりそろりと狂言のように歩くことにする。