#247 クセになるシリーズ 「凡筆堂」の沼で虚体験を
クセになるフォロワー紹介の3人目は凡筆堂さん。
一時は、凡筆堂さんを見ならって私の屋号を「凡才バカボン堂」にしようかと思っていたくらいだ。
凡筆堂さんの文章を読んだとき、直感的に“プロフェッショナル”かもしれないと思った。
プロフィールには“ 昭和中盤生まれ ”と書かれているので、S35星雲から地球にやってきた私と同世代ということだろうか。
加えて、“グラフィックデザインとコピーライティングを生業としてきた”とある。
これだ!
内面に宿っている抽象的なイメージを可視化・言語化することを飯の種にしてきた人ならではの匠の技なのだろう。
虚実ない交ぜに綴るエッセイ「脳天気エッセイ」や「日日是れ凡日」をはじめ「故事・ことわざ辞典」は、いつもニヤニヤしながら読んでいる。
悔しいが、こういう非凡な思考回路と筆致は真似してできるものではない。
非凡な人ほど高度な “ おふざけ ” ができる。
「非凡筆堂」と名称変更されたほうがよいのではないかと思う。
私の場合、「ふざけんなよお前!」と言われて終わりだ。
何と表現してよいのか私のボキャブラリーでは難しい。
アイロニーや風刺であったり、パロディーであったり・・・・・
優れた文学や詩歌、キャッチコピーは、余白や余韻があることによってさまざまな創造力が搔き立てられる。
凡筆堂は読むたびに虚体験の世界へグイっと引き込まれ、「ウーン、またやられた!!」と思わず唸ってしまうのだ。
私なんぞ、文章を書くたびに上司や省庁関係者から朱を入れられダメ出しを食らう人生だったので、気が付けば固い書きぶりになり、しかも余計な言葉を継ぎ足して冗長になり、さらなるダメ出しを食らうのだ。
自分でも何を書いているのか分からず、遂には迷子になり、産みの苦しみで「ウーン、ウーン」と唸るばかりだ。
凡筆堂さんの文章を読んだ時に唸る「ウーン」は別格だ。