感謝!!子どもが教える学校、年内最後のイベントが終了しました!(前編)
【0】2020年2月の突然の出来事
いつも通りに子どもを学校に送ったある日。金曜日から学校休校というニュースがテレビで流れてきた。ど、どういうこと?
子育て世代の誰もが、このニュースに驚愕した。毎日どう過ごすの?子ども達のメンタル面のケアは?卒業式も行えないなんて・・・?
蓋を開けてみれば、子ども達は確かに行き場を失ったけれど、元気だけは有り余っていた。彼らなりに活路を見出していた。
むしろ、元気を失っていたのは大人たちのほうだった。毎日のニュースに一喜一憂して、先行きが見えず鬱々としていたのは大人のほうだった。
▲写真 コロナ禍4月末▲
私の仕事デスク(写真奥)の横で、息子は終日ゲーム三昧の日々(写真は奇跡的に教科書を読んでいますが・・)
私もその一人だった。
突然起きた出来事に、今までの当たり前が音を立てて崩れて、何をしていいのかが見えなくなった。
もっと人とつながりたいと思った。こんなに簡単に人と人のつながりって切れるものなの?
そして、なぜだか・・
切れたつながりを逆手にとって、「今こそ普段つながりのない人同士をつなげよう」そう思った。
【1】つなぎなおせばすべてうまくいく!
つなぎなおそう、つなぎなおせばすべてはうまくいく!
そう思った私は、子どもと大人をつなごう!と決めた。つなぎなおす時のテーマは迷わずこれだった。
「子どもから教わる」
「子どもが教える学校」
私自身、自分の人生をポジティブな方向に変えてくれたのは息子の存在が大きかった。
彼の一言はいつだってストレートで、大人の当たり前や固定概念をぶち壊してくれる。私たちは、もっと自由に生きれるんだ、可能性に満ち溢れた人生を歩んでいるんだ。そうやって教えてくれたのが「子ども」だったからだ。
このフレーズとともに始めた活動は、子ども達が自分の好きを「子ども先生」として発表する授業という形で、月に2~3回頻度で開催。
先週末の年内ラストの開催で累計20回開催に。ご参加者はのべ1500組近く、子ども先生70組が誕生したプロジェクトとなった。
【2】子どもと大人、それぞれに伝えた思い
コロナ禍のピークに立ち上げた活動だったが、活動を通じて伝えたいメッセージは、コロナに関わらず普遍的なメッセージだった。
だからこそ、休校が収まったその後も、活動は毎月欠かすことなく続けた。
▼大人の方に伝えたいこと
「子ども達から学ぶ」という概念をもっと浸透させたい。大人の当たり前や固定概念を打ち破ってくれる彼らのメッセージを、もっと素直にありのままに生きる姿を届けたい。自己啓発本を読むより、子どもの話を聞こう!そして学んだことを実践しよう。
▼子ども達に伝えたいこと
「伝える力は夢を叶える力」というメッセージを届けたい。普段は、学びを受ける、育ててもらっている側かもしれないが、今の君にもできることはたくさんある。学校のカリキュラムに準じたスキルではなくて、自分の中にしかないもの。その宝物を見つけ、それを臆することなく伝えていくことで、社会とつながる感覚・誰かに感謝される感覚を体験して欲しい。それこそが、きっと大人になった君たちの人生を「主体的に動かす原動力」になるものだ!
そう熱く、ご参加いただく方や、子ども先生達、その保護者の方に伝え続けてきた9カ月。
私にはひとつの信念がある、それは「1ある思いはやがて1000になる、それが本物ならば」というものだ。
上の大人向けと子ども向けのメッセージを、毎月のイベント、子ども達と本番授業に向けて対話を重ねていく準備ワークショップでも口酸っぱく伝えてきた。(実に数える事、ワークショップ開催数は100回近く・・)
そして、、
気づけば嬉しいことに、「子ども達から学ぶ」「伝える力は夢を叶える力」という哲学を共有できるお仲間が、下は小学生から大人まで(そのほとんどがリアルではお会いしたことのない方ばかり・・)たくさんできた。
日本だけじゃなく、海外にもできた。(マレーシアやオーストラリア、ハワイ、ドバイまで・・・!)
【3】伝え続けた気持ちが1000になる感覚
来る日も来る日も、子どもが教える学校の事を考えた。どうやったら、もっとこの学校の良さが多くの人に伝わるのだろう。普段、育児や教育に関心が低い人にこそ、楽しんでもらう場にするには??
マスコミの方にもありがたいことに取り上げていだたいた。だけど、一過性のブームではなく、どうやってもっとみなさんの心に届ければいいんだろう。
この1年はずっとここに心を注いだ。
正直、私の今年の記憶には、子どもが教える学校しかない。
1日の大半をPCに向き合い、ずっと伝えたいメッセージを言葉に紡ぎ、発信を通して伝え、過ごしてきた。今年の前半は特に、息子のことを多少後回しにしても、この場にパワーを注いできた。息子はきっとこの活動に打ち込む私を通して、たくさんの事を感じてくれる。間違いないはず、そう迷う心を私自身で説得させながら。(息子の今年の変化は、別記事にします)
1ある思いを、毎日1滴1滴。ネット越しに届ける。そんな日々だった。一足飛びにグラスは満ちることなどない。
だけど、積み重ねる水滴は裏切らない。そんな風に感じることが多くなった。
【4】これまで関わったみなさんで作り上げた場
9カ月ほど活動を続けてきて、、
子どもが教える学校には、これまでのべ70名の子ども先生達が参加をしてくれた。子ども先生の初期から応援してくれ、現在は運営に関わってくれているVANSOの塚田志乃さんの声がけで、OB・OG会も発足した。(任意参加にも関わらずLINEグループは50名以上ご参加!)
↓OB/OG会の様子は志乃さんがブログで書いてくださったので^^こちらを
つながりが欲しい!と強烈に思った3月。そこからあっという間の9カ月。
つながりを感じられる場がここにできていた。子ども達だけではない、その親御さんも含めたつながり。
それぞれの子が何に興味があるかは、(もちろん一部だが)授業を通して知っている。本番に向けて、どんな風に向かい、本番をどう乗り越えるタイプなのかも、授業を通じて一端を見てきている。
子ども達が本番に取り組む様子を、一緒にドキドキしながら静観してきた、同志のような親御さんたちとのつながり。
ご自身のお子さんの授業だけでなく、他の子のお子さんの授業を固唾を飲みながら応援して、その子のメッセージをそれぞれ学びとして吸収する。
「子どもが教える」「伝える力は夢を叶える力」
そんな哲学を共有し、たがいにその実践をしてきた仲間とのつながりがここにできていた。
【5】伝える側・作る側・与える側に回る経験
子どもが教える学校というコミュニティを通じて、私自身が、伝える力は夢を叶える力だと、心の底から信じている、体感している。
だからこそ、子ども達にも、もっと伝える側に回って欲しい!そう切に願う。
与える側ではない、誰かに与える側。
準備された場に参加するのではない、自ら準備し整える側。
その視点でしか見えてこないものもたくさんあるし、感じられないものもたくさんあるそう思っている。
子ども達は毎月5分の子ども先生の授業発表を通して、その視点を学ぶ。自分自ら行動することで、まわりの人にどんな影響を与えることが出来るのかを知る。
それは小さな体験かもしれないけれど、自分で自分の人生の1歩を作っていく、その一歩に通じると思うから。
そんなわけで、2020年最後のイベントは、新規の子ども先生を募集するのではなく、OB・OGのみんなに1段階視座をあげた経験ができるような、そんなイベントを企画した。
【6】年内最後のイベント「ぼくの私の2020年」
子ども達の授業発表テーマは、この2020年の1年間について。
そして、子ども達や保護者の方にも、運営の一部に入ってもらう、そんなイベントを開催した。
さらには、今回は子ども達だけではなく、大人も分け隔てなく授業発表をしよう!と、子ども先生の保護者・学校でお世話になった方も発表することになった。
というわけで、年内最後のイベントのレポートだったはずが、、壮大な9カ月の回顧録となってしまいました・・
レポートは次の記事に続きます。
子どもが教える学校 鈴木深雪
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