2024年に浮かんだ、はじめての「夢」
こんにちは、「子どもが教える学校」の鈴木深雪です。
小中学生が自分の好きなことを大人に教える学校を運営しつつ、私は彼らのプレゼンの先生もしています。
今日は、最近芽生えた「私の夢」について書きますね。
【1】ある一冊の本との出会い
宇宙飛行士の野口聡一さん、みんなご存知だよね?宇宙に3回行き、ギネス記録を2つ保持されている野口さん。
年末、本屋で平積みになっている本を見て、私は足が止まった。その本のタイトルは「どう生きるか つらかったときの話をしよう」
パラパラとめくってみて内容に驚いた。10年もの間、心が病んでいた。それは、昼夜が逆転するほどだったとまで書いてあったから。
一体、野口さんに何があった???
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本につづってあったのは、私が知っていた「栄光」とは全く真逆の「事後ストーリー」だった。
宇宙飛行士はそもそも狭き門、フライトにはたくさんの予算や人員が投入され、猛特訓を受ける。多くの人から賛辞を浴び、マスコミにも注目される。
では、宇宙から帰ってきた後は??
「宇宙に行ったことで人生は変わったか?」と多くの人に質問される、世間は望む回答を期待する。
しかし、野口さん自身は、宇宙に行ったからと言って人生観が大きく変わったわけでも、生きやすくなったわけでもなく、むしろその「逆」だった。
栄光の先にある虚無感や、後続の飛行士が活躍する中で自分が都落ちする感覚に苛まれたという。そのエピソードが本につづられる。
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いわゆる、燃え尽き症候群のように思えるがそれだけが原因ではない。
宇宙飛行士になることを子どもの頃からずっと夢見て、一途に追う中で置いてけぼりになっていた「自分自身」
宇宙飛行士になるために必要な評価、これまでの宇宙飛行士としての経歴、それら「外側のもの」を一旦取っ払った時に残る
「自分って何者なんだ?」
その問いが10年間、野口さんを苦しめた
本の前書きには、こういった衝撃の10年間のことが書かれている。
このメッセージに、多かれ少なかれ誰もが共感するのではと思う。
私にも似たような経験がある。4年前に熱い思いで立ち上げた「子どもが教える学校」がある時バズって、マスコミ各社に取りあげてもらった後、一気に活動が拡大した。
正直伝えると、私もしばらくして野口さんと同じような感覚に苛まれた。活動を続けつつも、自分の活動の源泉が見えなくなった。自分が分からなくなり、何をしていいか分からなくなった。その感覚ととっても似てると思う。
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野口さんは言う。「宇宙を旅するよりも、自分自身を探求する方が難しい」と。実際に、宇宙を訪れ、この地球を外から眺め、宇宙空間に長時間滞在した記録を持つ、野口さんの言葉は重い。
一旦成功を手にした野口さんが、(JAXAは引退したものの)現役のうちにこういった「リアル」を本に記すことは相当な勇気だと思う。
と同時に、人に伝えたい覚悟の表れだと感じ、心が震える。
本の各所には、自分と同年代でサラリーマンとし、会社に身も粉も注いでいる仲間たちへの激励を感じる。
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自分のアイデンティティを明確にする。
そのために、好きなこと/出来ること/大事していること、この3つを明確にする必要がある。
文字にすると簡単だが、これらを明らかにするのはそんなに容易ではない。だけど、ここを避けては自分らしい人生を歩めない。
宇宙まで行ってようやく気づいた、野口さんの重い気づき。
【2】この本を家族とシェアすることにした
2024年最初に読んだこの本を、私はすぐに夫に渡した。会社員であり、先に定年も控えている彼に刺さると思ったし、野口さんの言葉だからこそ届くと思ったから。
夫は1日2日で読み終えて、小5の息子との家族3人での、新年焼肉の時に話をシェアした。
夫とは感想を伝え合い、息子には、こんな内容なんだよと印象的なエピソードをシェアした。
「で!で!その野口さんは今、何をしてるの?」
「確かに!自分を知るって大切だよね!!!」
身を乗り出して話を聞く息子に、私も思わず熱くシェアした!そして、2024年最初の夢をひらめいたのだった!!!
【3】2024年、初めて浮かんだ夢
野口さんを講演会にお呼びしたい!!!
「自分のアイデンティティを持つ」
「自分を知る」
こういったフレーズを耳にするようになって久しい。教育現場でも耳にするようになった。言葉としては、手垢にまみれつつもある。だからこそ、危険に感じる。
概念は浸透しつつあるが、アイデンティティ(自分らしさ)を追求するのはそんなにたやすいことではない。そして、それは「一人ぼっち」ではできない。私の経験からも断言できる。
宇宙まで行っても、満足いく人生に行きつかなかった、得ることができなかった野口さんの実話。
・進路をどうしようかとか、自分らしさに悩む、子どもたちに聞かせたい
・会社勤めや主婦、経営・自営など、目の前の働き方に終始するのではなく、本質的に生き方を見つめたい大人にも!絶対ヒント&勇気になる
・何より、本だけでは読み取れない野口さんのリアルな話を私が実際に聞いてみたい!!
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2024年にはじめて抱いた夢は、野口さんの講演会。
子どもたちに伝わるメッセージを語って欲しい!宇宙に行きたいと夢を抱いた「少年時代からの物語」と「夢を叶えた後の事後ストーリー」を野口さんの”ひとつの物語”としてぜひ語ってほしい!
子どもを会場に連れてきた大人が、我が子そっちのけで耳を傾けるようなそんな講演会になったら最高!
親子の会話に「アイデンティティ」という共通言語がその日から加わり、親も子もお互いを理解したり、フィードバックしたり、大切にしたいことを重んじる関係が当たり前になったらいいなと思う。
そして、大人も子もそれぞれ自分らしく生きることができたなら。
こうやって夢を想像する時、夢が実現している舞台をリアルに想像して、私はいつも緊張に震える。緊張すればするほど、この夢、叶うなとも思う。だって、すごく心が震えているから。
だから、怖いけれど一歩を踏み出す。
私のやり方は思いを「伝える」ことから。(自著にも書いてるしね)だから
まずは、野口さんにファンレターを出すことから始める。
そして、この投稿がその前の本当の意味でのはじめの第一歩。
子どもが教える学校 鈴木深雪
◆過去の関連記事があったので載せておきます
宇宙についてプレゼンしてくれた子もいたなぁ♡