剣道を知らない日本人の皆さんへ。
もし皆さんが「剣道って何?」と聞かれたら何と答えますか?
剣道と聞くと「暑い・臭い・痛い」というようなイメージが先行し、実際に剣道がどんなものであるかはよく分からない、という方が多いかもしれません。
それもそのはず。日本の剣道人口は約170万人。日本の総人口約1億2000万人と比べれば、その比率は約1.7%、人数で言えば約70人に1人という割合になります。
今回この記事を書くにあたって、ツイッターで「剣道の素晴らしいところを教えてください」という質問をし、実際に剣道をされている方々からその回答を募集しました。 #剣道のここがすごい で集まったツイートは、それぞれの方が思う剣道の素晴らしいところです。
他のスポーツを考えると、野球やサッカーといったメジャーなスポーツは、実際にそのスポーツを経験していない方でも、試合観戦などを楽しむことができますが、テレビで取り上げられることも少ない剣道は、皆さんの生活とはほど遠い場所にあるものかもしれません。
今回は、そんな普段の生活の中で剣道に触れる機会がない!という方に向けて「剣道のここがすごい」をひとつの記事にまとめました。日本の伝統文化である剣道をひとりでも多くの方に理解していただく機会になればと思っています。
目次
1. 年齢を重ねても続けることができる
2. 相手にリスペクトの気持ちを持つ
3. いつまでも追求できる奥深さがある
4. 剣道の姿がかっこいい
5. 運動が得意でなくても楽しめる
1. 年齢を重ねても続けることができる
剣道の魅力のひとつとして、年齢を重ねても続けられることが挙げられます。他のスポーツでは年を重ねると、肉体的にプレーするのが難しくなってくるのが普通ですが、剣道の場合はいくつになっても継続的に取り組むことができます。
特に剣道独特のポイントとしては、若い10代、20代といった若手選手が経験を積んだ高齢の先生方に勝てないことが当たり前のように起こるということです。年齢を重ねるほどプレーの質が落ちてしまう他のスポーツと比べると、全く逆の流れと言えるかもしれません。
これは剣道がスピードやテクニックだけでは通用しないことの象徴でもあります。経験を積んだ先生方の攻めや気迫に押されてしまうことは、よくあることなんですね。だからこそ、老若男女関係なく稽古に打ち込むことができ、それも剣道の魅力につながっているでしょう。
また、年齢問わず始められるというメリットから、お子さんが剣道を始めるタイミングで、一緒に剣道を始める親御さんも少なくないようです。なかなか運動を始めるきっかけがないというお父さん、お母さんも、子どもと一緒になって剣道に打ち込むことができます。
2. 相手にリスペクトの気持ちを持つ
武道の一つである剣道では、礼儀作法をしっかり学びます。礼の仕方、正座の仕方、挨拶など、様々な作法がありますが、これらの礼儀は剣道における基本として重視されています。
実際に試合をするときだけでなく、稽古のときでも先生方や相手に対して、きちんとした礼儀作法を尽くし、相手へのリスペクトの気持ちを忘れません。そこから生まれる張り詰めた空気感をひとつの魅力として捉える人もいるかもしれません。
しかし、そういった礼儀作法は形だけでなく「相手を思いやる気持ち」という形のないものから生まれてきているもので、決して形だけを学べばいいというわけではないでしょう。剣道では一本を取った後にガッツポーズをすることを禁止していますが、これも負けた相手を思いやる気持ちから生まれたと考えられますね。
礼儀作法という、少し堅苦しさを連想させるものではありますが、挨拶や礼法は剣道においてだけではなく、普段の生活にも活かすことができるものです。剣道を通して人としての基本を学ぶことができるのも、大きな魅力のひとつですね。
3. いつまでも追求できる奥深さがある
続いての剣道の魅力はその奥深さ。剣道をしている多くの方が、自分の上達を目指して追求し続けられるという部分に魅力を感じているようです。一つ目でも紹介したように、経験を積んだ先生方の攻めや気迫などは、剣道を追求した先で得られるものかもしれません。
たとえばシンプルな基本動作にも奥深さがあり、レベルアップのためには、足の動かし方や面の打ち方など、基本的な動きを何度も試行錯誤をしていく必要があります。どれだけ上達していっても常に次のステップを目標にして、取り組み続けることができるんですね。
特に剣道では打つか打たれるか、一瞬で勝負が決まってしまう競技です。自分が先に技を仕掛けていくか、相手が打ってくるところを先読みし、それに対して技を出すか。この相手との駆け引きには奥深いものがあり、一瞬の判断が勝負の分かれ目になります。ゴールのない道を突き詰められる面白さは剣道特有のものですね。
4. 剣道の姿がかっこいい
単純に「剣道をしている姿がかっこいい」という理由もひとつの魅力と言えるでしょう。胴着と袴を着て、防具をつけた、その凛とした姿はかっこよさが感じられます。剣道では姿勢も重視されるので、さらにその姿が印象に残るのかもしれません。
胴着や袴、防具をきちんとつけている、という着装の部分は剣道においてかなり大切なポイントです。もともと剣道は武士の戦いから来ているものなので、着装が乱れるということは、昔であれば命を奪われることに繋がりかねません。きちんと着装をしている人が多いのは、それが理由なんですね。
また海外で剣道を始められる方も、武士や侍と言ったイメージから剣道にかっこよさを感じる方が多いようです。剣道を含む武道の着装は、海外にはない日本独特の文化なので、そういった部分で海外にも良い影響をもたらしているのかもしれません。
5. 運動が得意でなくても楽しめる
今回紹介する最後のポイントは、運動が得意でなくても剣道を楽しむことができるという点です。他の多くのスポーツでは、どうしても運動神経の差によって上手い・下手が決まってしまう場合が多いですが、剣道は運動神経がよければ強くなれるというわけでもありません。
先ほども紹介したとおり、剣道においては攻めや気迫といった奥深い部分も作用してくるため、スピードだけでは上手くいかないことが多いです。運動神経や反射神経が全く役に立たないわけではありませんが、運動が苦手な方でも、稽古を積み重ねることによって上達できるのが剣道の特徴です。
剣道を継続することによって、誰でもその道を究められるということが、多くの方を魅了している理由なのかもしれません。どんな方にも剣道を始め、そして継続できるチャンスが与えられるのが、剣道の素敵なところですね。
まとめ
今回のブログでは、剣道をあまり知らないという方に向けて、実際に剣道をしている方から頂いた「剣道のすごいところ」をまとめてみました。日本の伝統文化である剣道を少しでも深く理解していただく機会になれば嬉しいです。
ブログの中でも紹介した通り、いつでも誰でも始められることが剣道の魅力です。今回のブログを読んで、少しでも剣道に興味を持った方がいれば、ぜひトライすることを検討してみてください。
他にも別の角度から剣道の魅力を挙げてくださったツイートがあるので、よければ参考にしてください。今回のブログ作成にあたって #剣道のここがすごい をつけてツイートをしてくださった皆さん、ご協力ありがとうございました。よければこのブログをシェアして、一人でも多くの方にこの記事が届くことを願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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