「区長の役割」が議論に。参考に「活動レポート」を読んでみた 木曜2限⑩
11月24日の木曜2限の「スタディ・スキルズ講座」の10回目は、前週見た映画「下北沢で生きる 2013to2017改訂版」をどう受け止めたかを意見交換。そのうえで映画で描かれていた2017年以降はどうだったのかを知るため、世田谷区の保坂展人区長の考えを記した「保坂のぶとの活動レポート」(6月13日発行の政治活動紙「元気印通信No.131」)を資料として読んで、街の開発について議論しました。
<第10回のふりかえりを自由に書いてください。> (誤字などもママ)
【4年】
◆保坂区長の記事を読んで、特に印象に残ったのは0か100の2択で選ばないというところです。しかしその方針で進めていく結果、最初は再開発反対派と推進派の両方から文句を言われ、改めて下北沢の例に限らず、複数の意見を取り入れながら計画を進めていくことの難しさを考えさせられました。
下北沢再開発計画の詳細を知らないため、具体的に最初の計画からどの部分が変更され、どういった要因で反対派と小田急や世田谷区は妥協し納得したのかが気になりました。
【3年】
◆下北沢の開発には区長の貢献が大きかったことが改めてわかりました。組織の上に立つ人は一つの考えに固執して100か0かで考えるのではなく、保坂区長のように多くの人の意見を汲み取って妥協点を探すことが大切だと感じました。しかし、反対にリーダーが自分の正しいと思う道を周りに有無を言わさず突き進むということが良い時もあるので、色々なリーダー像があって興味深いことだと思いました。
◆下北沢の新聞記事を読んで感じたことは1人の考えや思考を第三者に完璧に伝えるということがとても困難であるということを学んだ。下北沢の開発に対して町の役人と住民で異なる見解になってしまい事態が悪化するというようなところからも伝えるということの難しさを感じた。
また、実際に再開発に対する議論というものはごく一部の人間であり、それを外から見る人間がその出来事に対してどのような考えを持つかということがその事態の解決などに必要だと感じた。
【2年】
今回、前回の「下北沢で生きる」を見ての感想を他の人と話し合い、多くの人が新聞での情報では「協力」、「話し合い」と言う良いイメージを持っていたが、映画の映像を見て、実際は「闘争」「激しいぶつかり合い」と言うような印象を持ったと話していた。また、行政の対応もあまり良くなかったが、住民も一方的に意見を述べており、話し合いをするためには住民も代替案を出すべきだと考えている人もいてなるほどと思った。私個人としては保坂区長の「0か100ではない」と言う考え方はどちらの立場の人も敵に回すことになるのでとても勇気のあることだと思ったので、保坂区長の勇気と決断力も下北沢の再開発の重要なポイントになったと思う。下北沢のフィールドワークでは下北沢の住民の方や、下北沢をよく利用する若者などの意見を聞き、これからの行政のあり方、それに対する私たちの関わり方について自分なりに考えたいと思った。
◆一つの事柄から見えてくる問題はたくさんあることを再確認した。それに加えてたくさんの問題があるからこそ解決が容易ではなく、時間を要してしまうのだと思った。
◆今回まで見てきた下北沢の開発は、手間も時間もかかるもので効率性に欠ける点があります。しかし、それを上回る役所の住民への信頼獲得ができたり、互いにとってより良い街へ変化できる方法でもあると思いました。目先の実益だけでなく長期的メリットを考えて行動することは現代社会で求められるESG投資であり、この下北沢の開発はまさしくソレが出来ているのではないかと感じました。
◆今回は先々週から見てきた下北沢についての意見交換を行った。映画を観る回には出席できなかったが、話を聞いた感じは下北沢の住民の激しい抵抗があり、対話へ移行するまでに様々な苦難があったようだ。争わなかった場合どのような再開発が行われたかはわからないが、保坂区長が意見に耳を傾けるところまで持っていくには、住民の意思表示が不可欠であっただろう。結局のところトップを独裁的あるいは強権的な人間に任せると泥沼になるので民主主義を活かして住民の意見を聞いてくれる人を選ばなければならない。そのためには発信力が高くなければ、地域の問題と認識されないのではないか、というように民主主義政治の基礎を沖縄、下北沢と見てきて学ぶことができたと思う。
◆自分のいたグループでは政治や行政のリーダーの調整力と、周囲の協力が話題になった。選挙で代表者を決める際は自分と意見の合う候補者に投票する。しかし有権者全員の考えが一致することはなく、当選者達は妥協点を探ることになる。保坂区長を裏切り者と糾弾した人は、そこを理解していなかったのだろう。一方で保坂区長の選挙演説も(先週の映画を見る限りでは)前区長が進めていた計画が完全に潰れることを期待させるものだった。
グループで話し合う時は司会を担おうという気持ち、または尋ねられる前に自分から言おうという気持ちが大事だと思った。最初はmanabaのアンケートに記入したことを口頭で伝えるだけで、誰かが疑問を投げかけたり質問したりしないと議論らしくならなかった。前回の振り返りではなく、他の人の振り返りを読んで考えたことを述べたらよかったかもしれない。
授業の内容と無関係だが、区長のレポートの校正がきちんと行われていないことが気になった。
◆今回の授業では先週までの話で出てきた下北沢の話の続きの話をした。
その中で、保坂展人さんについてより詳しい話を知ることが出来読むことが出来たので、良かった。
保坂展人さんは色々活動をしていたと知ることが出来た。
【1年】
◆今回は濃厚接触者になってしまったため欠席いたしましたため、前回提出できなかった分の振り返りを書かせていただきます。
◎7、8、9回振り返り
7回8回9回続けて下北沢の町開拓の議論をしているビジオを拝見し、意見交換をしました。この際に主に二つ学んだことがありました。
一つは、議論を通して話し合う事、地元愛の大切さです。今回このように下北沢に在住の方々が何度も会議を開き議論できたのも、下北沢が変わってほしくないという地元愛があってこそのことだと思いますし、そして議論を行い、市民の意見をしっかり受け止めようとしているこの議論も大変意味のあるものであったと思います。よって議論をして話し合うという事は両社にとって良い影響を与える良いものであると考えました。
二つ目に、意見共有をする大切さです。私は三回分を通して上記に述べたようなことを感じましたが、ほかの方々の意見を聞いてみるとそのような点に興味を持ったのかなどという自身の視野も広がり、楽しいうえに学びがあると思いました。さらにディスカッションの時間が増えれば学びも深まると考えました。
以上、10人。