これから教育はどうなる、「Most Likely to Succeed」を見て考えた、木曜2限⑦
10月28日の木曜2限「スタディ・スキルズ講座」は、前回21日に教室で上映した映画「Most Likely to Succeed」を見て感じたことを、みんなで話し合い、教育のこれからを考えた。
<①第7回の振り返りを自由に書いてください。②日本の教育改革について、「総合的な探求の時間」を事例に意見交換しました。教育の現状と課題を分析し、今後どうすべきか、考えを述べてください。>
【1年】◆①今回の授業では、先週の授業で観た映画を踏まえて意見交換をした。授業資料を読む前のブレイクアウトルームでは、その映画で取り上げられていた学校に対し、好意的な意見とそうでない意見がそれぞれ同じくらいに出た。後者の意見の例として、常識として知っておくべき歴史はどのように学んでいるのか、机に向かって勉強するという経験も必要なのではないかというものであった。
様々な考え方を知ることができ、とても勉強になった。
②常識として知っておくべき歴史は知っておくべきだと考える。
◆①映画を見て、教育について意見交換して時、人によって教育の在り方の考えが一致することもあれば違う考えもあってとても興味深かったです。話しているうちに義務教育や入試のやり方について班で考えたりして、私たちが義務教育を受けていた時代とあるべき形が変わってきていることをすごく感じました。
②総合的な探求という授業は自らが課題を見つけそれを探求する授業だと把握しています。わつぃはこの授業に対して、自分の意見を持つことができたり、自分の意見を人に発信できる人材を育てることにつながる授業だと感じました。また、このような人材を育てるということは、近い将来AIと共存する時代になった時に、AIに対応できる人材の育成につながると感じました。この授業は映画で出てきていたHIGH TECH HIGHと少し似ているところがあると感じました。そしてこれはどちらにも同様に言えることですが、疑問や課題を見つけるためには義務教育は必須であると考えます。全く無知な子は何かを考えたり、疑問に思うことすらできないと考えるからです。ですので、ある程度の教育は今まで通り受ける必要があると思いました。
◆①高校の時にも総合的な時間が週1回設けられていて、その時間では主に進路の話や人生設計などについて話合っていた。総合的な時間という名前だけが変わり、内容としては同じものを今の中高生は行っていると思う。この時間は個人的にこの先の人生プランが大学までしか決まってなかったのでその先についてはイメージを持つことくらいしかできず、授業中は時間が余るなど効率的にこの時間を使えていなかったなと振り返ってみて感じる。少しでも自分の将来と向き合う時間を取り入れることでやりたいことが見つかったり、深く考えたりすることができると思うので今の中高生はこの時間を大事にして欲しいと伝えたい。
②授業というものにとらわれすぎており、「次の授業は総合的な探究の時間か、テストとは関係ないから気楽に受けよう」などといった主要教科ではないことを理由に授業に向かう姿勢が悪くなると個人的には考えているため、方法を考えていかなければいけないと感じる。また、その授業中は真剣に受けていても授業が終わった後は、授業を通して学んだことや取り組んだこと、自分の将来のために考えたことなどを忘れてその日・その瞬間だけのものと捉える学生が多い気がする。やはり、探究の時間で学ぶ事柄は自分の日常生活にまで浸透させないと全く意味がないものになるのではないかとも思う。今後、この授業をもっと意味があるものにするために考える授業スタイルから行動する授業スタイルへと変えていくべきと考えている。行動を起こす授業スタイルでは、実際に地域の企業と学校が連携し、インターンシップのような取り組みを行なって、将来の選択肢を1つでも増やせるようにしていけば効果的であると思う。
◆①話し合いでは新たな教育と従来の教育をバランスよく行っていくといいのではないかという意見が多く出た。しかしそのバランスやまた新たな教育を導入するとしたら小中高いつから始めるのが適切であるのかが難しいと感じた。
②現在行われている教育では自分で考えて行動するというよりも、与えられた課題をこなす形になっている。この教育では社会に出た際に、次の行動を自分で考えられなくなってしまうのではないかと懸念される。しかしすべてを新しい教育にしてしまうと学力の心配なども出てしまうため、従来の教育と新たな教育をバランスよく取り入れていくといいと考えた。
◆①HTHのドキュメンタリーと教育改革についてブレークアウトルーム意見交換しまして日本教育の現状からみんないろいろ意見が寄せられて、よかったと思います。HITはどちらかというと、少人数でもエリート教育というもので、大規模での運用が難しいとかんがえています。そこで日本の教育改革については、賛成意見が多かったです。
②今はSociety4.0からSociety5.0へ目指す時期となっていますサイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させた未来社会ではAIによるビッグデータ解析によってロボットなどを通して、フィードバックされます。現在の自動運転はだんだん運転手を代替していく、近い将来運転手だけでなくいろんなどころが代替される人間中心の社会になります。そこで、大量な物を覚えることな求められません、求められるのは問題の発見、解決能力である。昔のような詰め込み教育はSociety5.0には通用しなくなります。「総合的な探求の時間」では子供の探究力を育ちます、様々な変化に向き合い、グループメンバーと共同で課題を解決し、情報を見極め、人ならではの力でいろいろな問題を対応できる人材を育つとこが今後の重要な課題だと考えています。
【3年】◆①間違いないのですが従来の教科書を使うような学習方法の必要性について話し合いましたが、もちろんこれからAIが活躍してゆくのは間違いないのですがもしAIがミスを犯したときに誰が対処するのかと考えたときにやはり人間しかいないと思うのである程度の知識の学習は必要だと思いました。しかし、ビデオで見たような新しい学習の方法もやはり生きて行くうえで必要なスキルを身についけることができると思うので取り入れるべきだと思います。2つの学習方法をバランスよく取り入れることが大切だと思います。
②ビデオの中では大学入試はペーパーテストで優劣が付くため、実際に入試の方法もハイテクハイのカリキュラムに沿ったものに移行していけばいいのではないかと思いました。しかし、小中学校の間は従来の勉強に集中して高校からハイテクハイのような勉強方法にシフトしていけばよいのかなと思います。
◆①ハイテクハイでしか学べないソフトスキルやクリティカルシンキングに特出した教育法は唯一無二だと感じました。自由な発想を許される許育の元で、性格や思考の変化は数字では表せない貴重な人的資源であると感じました。幼少期に失敗も成功も、立ち止まって思考、再考して次に活かせば良いという経験は財産だと思いました。
また、グループディスカッションでは自分では見落としていたメリットデメリットを意見交換することで気づけて新しい発見がありました。
②学習と探求のどちらもこなすことが大切だという言葉に納得しました。私自身、学習中心に勉強したために、探求や自分自身の頭で考えて行動するという分野は得意だとはいえないと思っているからです。だからといって、学習全てが無駄で探求のみが絶対的に優位であるとも思わないので、両者をハイブリッドで進めることの重要性を実感しました。
現在の教育の課題はカリキュラムが広すぎて、全ての分野を網羅しようとすると探求する時間がなく、立ち止まって考えるよりもとりあえずこういうものだと受け入れ、暗記することが求められる点だと考えます。何を取って何を捨てるのかが肝であると思いますが、入試や進学先のシステムが変わらなければ今までの伝統的な暗記的学習が優先されてしまうと思います。探求の時間をとるためには、入試やカリキュラム、その他の制度までが政府や教育機関が主導してやらなければ、生徒たちは変わりたくても変われない受験などの壁が立ちはだかるはずです。今後は、ただ単に探求の時間を増やすだけでなく、包括的に学校教育のあり方を見つめ直し、制度の見直しを進めていくことで、人的資本の育成の一助となると考えています。
◆①今回は、教育について意見交換をした。教育というのは、日本で生まれ育った今の世代の人々には身近に感じる話題なので、義務教育時代、あるいは高校時代を振り返って話ができて、面白かった。そういった面では、日本の高校生の文化祭は今回映画で見たものに近いところを感じた。
②現在の日本教育には課題が山積みであると私は考えている。例えば、海外では起業をするための勉強が高校生のカリキュラムに組み込まれていたり、選挙についての授業があったりというように、大人になってから必要なスキルを学校にいる間に身に付けられる仕組みになっている。しかし、日本では、上記二つはもちろんのこと、環境についての勉強や、異文化理解などの教育も進められていない。確かに、日本の就学率は海外と比べても高い水準を誇っている。しかし、現在のように、お金を払える人だけが大学に進める、学力の水準だけが高ければ大学へ進めるというようなスタイルでは、就業した時に勉強しかできない、コミュニケーションや考え方に問題を抱える人が増えてしまうと私は考えた。なので、もっと大学に行きやすい仕組みを作るべきなのではないかと思う。例えば、授業料を半分納めることで、オンライン上でその大学に通えたり、複数の大学に同時期に通うことができたりというように学習意欲がある生徒を、学力基準の問題や学費の問題で審査をしないことが今後の課題解決にも繋がるのではないだろうか。
◆①第7回では『山口周さんが説く「混迷の時代を生き抜く指針」』の記事の内容が心に残りました。最終的に残る仕事は「『遊び』と『創造』しかない」という言葉に感銘を受けました。なぜなら、たしかにAIで新たなエンターテイメントを生み出すのは難しいと考えたからです。インタビューでもあった詰め込み教育ではAIに劣ってしまうため、例えばAIに操られるようなSFでしか考えられない未来がやってきてしまうかもしれません。しかし、教育によって独創性や創造性を養うことによって、人がAIを有効活用できるようになって、真の意味でAIと人間の分業が築けるのではないかと考えました。
②私は、私たちは現在、教育を受ける立場が当たり前なので、主体的に動いていく授業を増やすべきだと考えます。先生の話を聞くだけでなく、生徒が進んでカリキュラムを作成するなどを行えば、勉強の面だけでなく主体性が培われるので将来有望な人材になるのではと思います。確かに、日本で受け入れるには時間がかかるかもしれませんが、実現すれば主体的に動く若者が増えるのではないでしょうか。徐々に日本の教育が変化していけば良いのではないかと感じました。
◆①教育という固定されたと思われていた概念を覆したという点において、驚いていた方が多かった。新しい概念ということで、賛成する学生も多かった。だが一方で、世間の常識や算数、国語や社会など、現在の日本で義務化されている内容を教育することはやはり必要なのではないか、という意見もあった。私自身、漢字や一般常識は必要不可欠だと感じる。このように、皆が皆、異なる意見を持っていてとても面白いと感じた。
②現在の日本では、教育は生徒が受け身になっていると思う。授業は受けるものであり、宿題は出されるものという認識だ。一方的な受け身の授業を退屈に感じる生徒も多いかもしれない。そこでこの環境が当然であり、自らが授業を作り上げるという概念は新鮮であり、興味を持つ生徒も多いと思う。この中で、一般常識や知識を学んだ上で、このドキュメンタリーのように新たな教育制度を立ち上げることが必要であると思う。
【4年】◆①今回の講義ではこれからの教育について考えさせられました。AIが普及される今後においてはこれまでの学校が与えた課題を淡々とこなすだけだった教育を考えなければいけない。自分が今回の講義で大事だなと感じたのはAIができないような仕事をできようにしたり、AIを利用できるような学習をしなければいけないなと感じました。つまり答えを素早く正確に答えられるようになるのではなく問題を考える人にならなければいけません。そのため、以前の講義学習したような自ら主体的に学習するような学び方が大切だと思います。
②振り返りにも書いたのですが日本では教えられたことを正確に素早く答えることを目的とした教育が主体的になっているためこれからAIが普及していく時代には適していないと思いました。そのため想像力や好奇心を掻き立てるような主体的に学んでいくような勉強が大切だと思います。ただ、主体的に学んで行く上でも現在行われている学校教育の基礎はとても大切であり、小中学生などにいきなり主体的学習をやれと言われても基礎的な考え方を持っていないため難しいと思うので小中学生の時は学校教育をメインにして年齢が上がるにつれて主体的な学習の時間をどんどん増やしていく教育がこれからの時代にマッチしているのではないかと感じました。
◆①本日もお忙しい中、大変貴重な授業をありがとうございました。
来週もお願い致します。
②外国では、教職員の業務は「授業」に特化していますが、日本では、教職員が授業だけでなく、生活指導や部活指導までを一体的に行っていると思います。さらに、通学路での安全確保や夜の巡視指導といった学校外での子どもの活動にまで教職員が対応するケースもあります。
このように、日本の学校教育には、子どもたち一人ひとりを総合的に把握しながら指導するという特徴があるように感じます。現在の日本の教育は、幼いうちに身につけるべき資質や人格、能力を育むための場として学校が発展してきた姿だと思います。
また、課題としては年々やはり、イジメや不登校が増えている事実があります。いじめや不登校の件数が増えていることから、いじめが起きる前にいじめの芽を摘み、防ぐことや少しでも早く発見することが求められているのはもちろん、カウンセリングなどの相談体制の構築、急増するインターネットやSNSを利用したいじめなどにも、対策を講じていく必要があると私は思います。
◆①今回も授業ありがとうございました。
②教育のシステムを変え、将来本当に使える知識を学ぶべきだと思います。意味があるか分からないまま勉強するよりも意味があるとわかりながら勉強した方が意欲も湧きます。例えばプログラミングの授業や本当に会話できるようになる英会話などです。
◆①第7回の講義では、日本の教育改革について、資料を読んだ上で各々考えたことを議論した。
これは多くの人にも当てはまるのではないかと思えるが、私は、資料「山口周さんが説く『混迷の時代を生き抜く指針』」を読んで、この資料がAIが台頭している社会において人間の価値がどのように評価されるべきかという点について、自身がなんとなく考えていたことを明確に言語化しているように感じられた。
単純な作業や知識の詰め込みが最早AIに敵わないとして、人はそうした点とは別の力を伸ばしていく必要がある。我々の世代がこの過渡期の真っ最中にいるという事には、薄々気付いてはいたが、ではどういった方法により、そうして時代に合った能力を有する人材を育てていくのかということは大きな課題であると思った。
②宮崎駿の言葉で「大事なことは面倒くさい」というものがある。私はこれを、「大切だと思われていることは融通が効かない」という風に解釈できると考えている。社会において、教育は大切だという認識があることは間違いないが、だからこそ、教育の現場では未だに前時代的な「詰め込み教育」がなされているのではないかと思う。教育は大切だ。だからこそ、たとえ現在の教育が時代にそぐわないものであったとしても、急にそれを変えるようなことはできない。
これは至極真っ当な意見である。しかし、これ以上時代が求める人間像と教育が乖離してしまえば、前時代的な教育の犠牲となる人々の数は増えていくばかりだと思う。
「総合的な探求の時間」のような授業が増えていくことはとてもよいことではあるが、私は、学校のカリキュラム全てが、「創造」や、それの基礎となるようなものでなくてはならないと考える。
大事なことは面倒くさいが状況に合わせて常に変化していくべきである。日本の教育はまず、変化への対応がしっかりとなされるようにする礎をつくるべきではないだろうか。
以上、11月30日現在、14人。
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