短歌連作大会「たにゆめ杯」にて個人賞「コーヒーブレイク賞」をいただきました

インターネット短歌連作大会の「たにゆめ杯」にて、僕の連作『空腹』が個人賞「コーヒーブレイク賞」を頂戴した。カッコが多くて申し訳ないが、とてもとても嬉しい。

たにゆめ杯_選考結果報告資料.pdf

数日前はキングオブコントに落ちてハァ〜〜〜となっていたところだったので、救われた気持ちになった。捨てる神あれば拾う神あり。コントの神さまには捨てられたが短歌の神さまには拾っていただいた、のかもしれない。都合のいい多神教徒である。

選んでいただいたモカブレンド様をはじめ、「たにゆめ杯」に関わったすべての皆様にこの場を借りて感謝申し上げたい。拾っていただきありがとうございました。

最近は洗濯すれば雨が降る。ならばと考え洗濯しないことにした。洗濯と降雨の相関関係を見るに、洗濯をしない限り雨は降らないと結論づけたのである。そうして数日間、かごに脱衣を重ね続けた。積まれた衣類を床から見上げると、高くそびえる塔のように見えた。晴れを願う強い気持ちが、天まで届きそうな気がした。

しかし期待とは裏腹に、雨は降り続けた。窓から空を見上げると、ぬるい雨粒が顔を打った。そして部屋干しをした。自分がこの世界の何も司っていないことを実感しては、加湿器がわりの洗濯物と住処を分け合い暮らしている。