よく見たら名作多し!「それ以外の職業」系お仕事マンガ。
多くのお仕事マンガがあるけれど、描かれるのは医者・弁護士・熱血教師・刑事・シェフと、ビッグ・ファイブ(今名付けた)の職業がやっぱり多い。「それ以外の職業」マンガを集めてみました。それで、気付いたのですが、ドラマ化もされた有名な作品や名作が多い!色々な仕事の裏側を覗けるのも楽しい。是非「#マンガを語る会」のテーマにしてほしい!
『ラジエーションハウス』 診療放射線技師
ご存知ドラマ化作品。医療マンガではあるけれど、主人公は放射線技師。レントゲン撮影してくれる方たちですね。このレントゲン室での撮影にも「腕前」があるのです。そして、当然その腕前によって診断結果も大きく変わってしまう。レントゲン室から見た人間ドラマ。
『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』薬剤師
こちらもドラマ化作品かつ医療マンガ。正直、薬剤師の方のお仕事ってあまりよく知らなくて。「処方箋」の通りにお薬を出すのがメイン業務と思っていたのを猛省。医師の処方ミスに気付いたり、投薬について提案したり、いわば最後の砦。患者の命を第一に考え、日々奮闘する人達がここにもいる。
『ゴミ清掃員の日常』ゴミ収集作業員
芸人でもある著者の実体験に基づいたコミックエッセイ。毎朝収集車と共に走りながらお仕事をする作業員の皆さんに心から感謝するようになりました。作中に「集積所が汚いということは 管理が行き届いていない地域。行儀・人柄は末端(≒ゴミ集積所)に現れる。ゴミだけでなくひとつのルールを守らない人は他のルールも守らない人が多い。」という箇所があり、ハッとさせられた。自分はゴミ出しルール順守を誓うとともに、ゴミ収集所の様子が気になるようになりました。
『百姓貴族』農家
『鋼の錬金術師』と『銀の匙 Silver Spoon』が全然内容が違うので不思議に思っていたら、荒川先生が本当に「銀の匙」ままの子供時代だったことを知り、ずいぶん驚いたことを覚えています。北海道の農家の日常をコミカルに描いた本作は農業マンガの傑作。っていうか、学校の教科書として全員読むべき。日本の食を支える農家の方々の前には感謝しかない。とりあえず牛乳は一滴も残さず飲もう。
『IPPO』靴職人
若き靴職人が、客と向き合い、会話し、人生を共に歩むための靴を作る。
狭い店内での会話が本編の多くを占めるのに、客の半生将来へのや希望から展開する人生ドラマが素晴らしいです。
「素敵な靴を履くと素敵な場所へ連れていってくれる」とよく言うけれど、本当にそうなのだろうと思う。
『おとむらいさん』葬儀屋
終活という言葉もすっかり定着している感もあるけれど。どう見送られた以下、見送るかって、大事だと思います。(以下あらすじより)売れない女優、音村いづみはひょんなことから葬儀の司会をすることに。初めて体験する葬儀の世界は見たことのない『人間ドラマ』がぎっしり。笑って泣ける葬儀漫画!!
『BLUE MOMENT ブルーモーメント』気象研究者
現時点でまだ1巻。天気に関係ない人はいない。天災から命を守るために奔走する姿は「激熱」だけど、実際にこういう方たちによって救われている命が多いのではないかと思う。(以下あらすじより)集中豪雨、河川氾濫、台風……。命を守るために、出来ることは、やるべきことは……!?知恵と知識で気象災害から命を守れ! 気象災害に立ち向かう本格ドラマ!
『国宝のお医者さん』文化財修理師
現時点でまだ1巻。美術館巡りを楽しむ人が増えているけれど、それを支える人たちがいる。「痕跡すら残さない」のが理想の仕事。美術の裏側を覗けるのが楽しい。(以下あらすじより)博物館の学芸員・押海が文化財の修理依頼で訪れたのは国宝修理装こう師・五條の工房だった。マイペースで掴みどころのない五條に困惑する押海だったが…。悠久の地・奈良を舞台に、奇跡を紡ぐ男の物語が開幕!
番外編:ビッグ・ファイブの職業だけど、是非紹介したい作品。
番外編:『ここは今から倫理です。』倫理担当の高校教師
生徒が抱える不安がどこから来て、それにどう向き合うべきなのか、論理的に、「大丈夫」という言葉は、納得感がすごい。
教師のマンガは数あるが、こんなにクール(テンションが低いという意味で)な主人公はいなかったのではあるまいか。熱血漢ではないし、元ヤンでもない。
“対話力”をもって生徒と向かい合う。でも、読み進めていくと、秘めたる熱いものを間違いなく感じる。
こちらもドラマ化が発表されている作品なので、どう映像化されるのか楽しみ。
番外編:『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』交番勤務の女性警察官
登場する警察官たちが、とにかく人間臭い。交通違反者から「この税金ドロボウ!」と罵倒されれば、小声で相手を罵る、どうしょうもないトラブルへの出動要請をお互いに押し付けあう、他多数...。
敏腕刑事が難事件を解決する話ではないけれど、元警察官でもある作者が描く圧倒的人間っぽさと、リアル感がすごい。仕事とはなんぞや、というのは名作「働きマン」にも通じるところがある。
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