【ネタバレあり】ワンダーエッグ・プライオリティ 第5話 感想
はじめに
ネタバレありです。視聴予定の方は、先にアニメを観ることをお勧めします。
また、この記事は、あくまで個人の「感想」であって、「正解」ではありません。こんな考え方や感じ方もあるのか、くらいに受け取って頂けると幸いです。
2 家庭訪問
第5話では、アイの家に、ねいる・リカ・桃恵が遊びに来ました。
ねいるの緊張した様子とは対照的に、リカは2度目の訪問にして、すでに我が家みたいw
ねいるの手土産とは、どんなお菓子だったんでしょうか?きっと高価なものですね。
桃恵は、沢木先生の姪であることが判明しました。ということで、第2話の感想から私が提唱していた「アイと桃恵は双子」説は立証ならずです。
娘の友だちが3人も訪問したことを喜ぶ多恵と、赤面するアイ。どちらも微笑ましかったですね。
3 ガールズトーク
小糸は沢木先生のことが好きだった、2人は付き合っていた、果ては、小糸は妊娠していたと、少々、飛躍した話がされました。この話に激怒する桃恵は、姪とはいえ、よほど沢木先生のことを信頼しているんですね。
ねいるは、アイが貝になっている姿を想像して、思わず吹き出してしまいます。 意外と笑い上戸?
「スタックザボーン 」というジェンガのようなバランスゲームにおいて、桃恵は、いろんな角度を確認する慎重なタイプであるのに対し、リカは、瞬時に取り組む軽率なタイプであるのが面白かったです。
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多恵が仕事も家事も完璧すぎたから夫が出て行ったという話から、
リカ「できる女は逆に男をダメにする」
ねいる「何で私を見るの?」
リカ「あんたの番だから~」
この流れめっちゃ笑ったw
リカがねいるをくすぐるシーン。口では止めろと言うが、まったく抵抗しない ねいるさん。桃恵からは、「割と仲良しなんだね」と言われる始末。
笑いを我慢し、ついに爆笑してしまうというのは、普段のねいるからは想像できません。キャラを壊さずに笑うこの演技は、お見事でしたね!上記の「貝になるアイ」に思わず笑ってしまう演技といい、楠木ともりさんの笑いの演技の豊富さは必見です!!流石、自他ともに認めるゲラw
4 今週の沢木先生
毎週、アイの家を訪れているそうだけど、何が目的なんでしょう?アイの部屋を注視していたシーンは気になりましたね。
驚いたのが、引き取っている保護猫の数!確認できただけでも、28匹いました。
小糸の話では、賞を取ってプロの絵描きで食べていきたいとのことでした。当初、その絵のモデルは、アイでしたが、アイが辞退したことで小糸に代わりました。
第2話で、靴やジャージを捨てられた小糸は、「女の嫉妬って怖いね」と言っていましたが、その小糸自身も、アイに嫉妬して、アイにモデルを辞退するよう促していました。こわ。
5 戦士の休息
アカの計らい(渋々)で、4人はボーリングを楽しんでいました。「アイアイ」「ネイチェル」「モモーモ」「リカリン」という登録名は、きっとリカが命名したんでしょうね。リカリンだけ可愛い登録名なのは、気のせいでしょうか?
リカと桃恵の写真は、完全にデート写真でした。桃恵は快く思わないでしょうが、やはりイケメンですね。それと、このシーンでの斉藤朱夏さんの演技がナチュラルで好きです。
4人の楽しそうな姿は、まるで『Life is サイダー』のMVのようでした。まだ未視聴の方は、おススメですのでどうぞ!
ねいるは、ずっと真顔でしたが、楽しそう♪ その証拠に、初めて撮ったプリクラではマッチョポーズ!!それと、リカがアップになると、しかめっ面のねいるw
6 度肝を抜く
今回のサブタイは、「笛を吹く少女」でした。マネの『笛を吹く少年』のパロネタでしょうけど、どういう意味だったのでしょう?
なお、ねいるの声を担当する楠木ともりさんは、ねいると同じ14歳当時、吹奏楽部でトランペットを吹いていたそうなので、「笛を吹く少女」でした。
ねいるの武器は、コンパスがモチーフの銃でした。他の3人が近距離攻撃なので、やはり、遠距離攻撃でしたね。この武器は、アサルトライフル、スナイパーライフル、ランスと3形態に変化します。威力、射程、用途の多様性、ねいるの冷静な分析力・判断力から考えて、おそらく4人の中でねいるが最強でしょう。
「ヨダレ」のおっさんから、家出少女の「綾香」を守るねいるは、クールでカッコよかったですね。度肝を抜かれると同時に、私のハートも撃ち抜かれました。
7 戦う理由
リカは、今が楽しい、4人は友達になれた、だから、エッグを買うのは止めないかと提案します。ちえみに対する罪悪感、生き返らせる責任感はあるが、自分の命を懸けることなのかと言います。
おそらく、桃恵も、リカと同じく、ハルカに対する罪悪感、生き返らせる責任感を感じているのでしょう。
アイは、「私はどうして小糸ちゃんが死んだのか、ホントのことを知りたい」と言いました。リカと桃恵より積極的な理由です。また、小糸自身も生き返ることを望んでいると信じています。
ねいるは、妹を助けるためではないと言い切りました。妹に刺されたねいるは、「今でも傷が疼いて眠れない」「でも、あっちに行くようになってから大分薄れたの」「忘れようとすると、呪いのように傷跡が疼く」「だから行く。他に理由はない。自分のため」と言いました。もはや理屈ではなく本能です。普段、論理的な思考をする ねいるが言うと逆に説得力があります。
アカと裏アカは、何があっても、アイたちにエッグを買って、夢のセカイで戦って欲しいようです。第4話で言及した目的(第4話感想「8 アカと裏アカの目的と新情報」参照)は、やはり真っ赤な嘘ですね。
8 美しさとアニメーション
容姿、特に髪への美しさに執着する「葵」は、思春期の若さが一番美しいと考えて自殺したので、ワンダーキラーである「巻き毛」の本体も兼ねていました。これまでは大人がトラウマの対象であったので、この展開には驚きでした。
葵は若さこそが美しいと考えていますが、皆さんは、何に対して美しいと感じますか?
たとえば、オードリー・ヘプバーンのような容姿、富士山のような雄大な風景、『真珠の耳飾りの少女』のような色彩、槇原敬之さんのような透き通る歌声、中村俊輔選手のフリーキック、「オイラーの等式」のような数式 etc.
私は、あらゆる領域に対して、美しさを感じることができると考えます。美しいものは、芸術として称えられます。
声優の神谷浩史さんは、「アニメーションは総合芸術」と仰います。シナリオ、デザイン、色彩、音楽、キャラクター、演技など、あらゆる分野のスペシャリストが集うアニメは、まるでオーケストラのようです。そのようなアニメは、まさしく総合芸術といえるでしょう。
ワンエグは、毎回、考えさせられるトラウマ、個性豊かなキャラクター、映画のようなバトルシーン、作品を彩る音楽、どれも素晴らしいです。つまり、アニメ『ワンダーエッグ・プライオリティ』とは、総合芸術です。
葵には、自身の容姿以外の美しさに気づいて欲しかったですね。
9 おわりに
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
私の拙文を読んでくれる方、Twitterで毎回感想をくださる方、本当に有難いです。より良いものを書こうと励みになります。
ではまた次回、お会いしましょう。
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