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いろいろスタートアップを見てきた中でHERPに感じた可能性と「オープン」であることの価値

はじめてnoteを書きます。株式会社HERPの鈴木と申します。
先月(2021年9月)HERPにジョインして1ヵ月が経ったタイミングということもあり、最初のnoteを入社エントリーという形で書かせていただきます。

これまでいろいろITスタートアップを渡り歩いてきた自身のキャリア観やHERPという会社の可能性についてお話出来ればと思っております。私は社会人1年目から一貫してWEBマーケティングを専門としてきたので、スタートアップのマーケターの方々のキャリア形成の参考になったり、HERPという会社に興味を持っていただくきっかけになったら幸いです。

HERPの他のメンバーの入社エントリーは↓のマガジンにまとまっているので良かったら合わせて読んでみていただけると嬉しいです。多様なバックグラウンドを持った優秀なメンバーが揃っています。

ファーストキャリアの選定軸とそこで得た経験

私は東京大学大学院を修了して2014年に新卒でアブラハム・グループ・ホールディングスという金融系のベンチャー企業(当時フィンテックという言葉はあまり使われてなかったと記憶しています)に入社しています。

詳細は割愛しますが、新卒では以下のようなことを考えて企業選定をしました。まとめると働くことに対して解像度高くイメージ出来ておらず、漠然とした考えの元で就活していたと思います。

・特にやりたいこともなかったがやることの意義は大事にしたいと思っていて、漠然と社会的課題の解決に携わりたいと考えていた。
・元々公務員も含めて検討していたが、大学院で再生可能エネルギーについて研究する中で、官公庁が主導するよりも企業がビジネスとして取り組む方が上手くいくのでは?という結論に至り民間企業に絞った。
・大手企業よりも小さな企業の方がよりやりがいを感じられて面白そう(スタートアップかどうかよりも規模感を重視していた)、小さな会社が大きくなって成長していく過程を経験し会社とともに成長したい。
・ビジネスへの理解を深める上でお金の流れを理解しておくことは必要と考えファーストキャリアで金融を選ぶのは良さそうと思っていた。

結果選んだ1社目の会社ですが、そこで得た経験がなかなか稀有なもので、それによって今の自分が形成されていると思っています。ざっくり以下のようなことがありました。

・内定式翌日に日経の夕刊の一面を飾る。翌週から半年間の業務停止処分。
・同期のほとんどが内定辞退。入社日はまだ業務停止中。
・毎月どんどん人が辞めていく中でマーケ担当がいなくなるため急遽アサインされる。
・1人でWEBマーケ全般担当することになり、新サービスのマーケティングに未経験ながら携わる。

結構特殊な環境の中で元々興味があった訳でもないマーケティングをやることになり、SEO対策、リスティング広告の運用、LPOなどを未経験ながらがむしゃらに取り組んでいました。

1年目からこれらを1人で任せてもらえる環境はなかなかないと思っているのですが、業務停止の影響で新しい事業もなかなか軌道に乗らず、そんななかでマーケティングをやっていても効果が実感しにくく成長出来ている感覚も持てずにいました。

そのため業務経験としてはいろいろと課題も残ったのですが、「たいていのことは意外となんとかなる」とか、「やりながら学べばいい」とか、「会社はかんたんには死なない」ってことを身をもって体感出来たので、以後スタートアップでチャレンジしていく上での胆力が身に付いたように感じています。

ラクスルで成し遂げたことと成し遂げられなかったこと

2社目に私が選んだのはラクスル株式会社です。スタートアップで働いている読者の方が多いと思っているので会社の説明は省略しますが、私がジョインしたタイミングはテレビCMも打ち始めたばかりで少しずつ「ネット印刷」という言葉が認知されるようになったくらいで、正社員も30名強といった規模感でした。

そこから約3年半一貫してマーケティング部でWEBマーケティングを担当していました。予算規模も扱うデータ量も前職とは桁違いの中でスケールの大きな業務に数多く携わらせてもらえたのは本当に貴重な経験だったと思っています。

ハイライトとしてはSEO対策でかなり抜本的なサイト改修を主導させてもらい、結果として主要な印刷系のキーワードでの上位表示を実現して社長賞をいただいたことです。未だに上位表示をキープ出来ているのでストックとして残せる成果を挙げられたことは良かったと思っています。

めちゃくちゃ優秀な人に囲まれていて、会社がどんどん成長していく過程で積極的にマーケティング投資をしていくダイナミズムを経験出来て会社とともに自身も成長出来ている実感も強く得ることが出来ましたが、マザーズ上場したくらいのタイミングで次のキャリアを考えるようになりました。

ざっくり言うとラクスルではメンバーとして一定のロールを果たせたとは思っているものの成長を大きく牽引出来たとまでは全く思えなくてそういう経験をしたいと思ったんです。ラクスルではマネージャーは階級ではなく役割という考え方が浸透していて共感もしていたので役職や肩書きへのこだわりは全然なかったのですが、役職によって得られる経験の違いもあるんじゃないかと考えていました。

実はラクスルを選ぶ時にもう1社悩んでいた会社があって、そこはもっとアーリーステージのスタートアップでしたが、ありがたいことにマーケティング責任者としてオファーをいただいたんです。ですが、当時の自分にはその役割を全う出来る自信がなく、ラクスルで経験を積みたいという思いが勝ったという背景がありました。

なので、改めて責任者というレイヤーでメンバーでは出来ない経験をしたい、そしてラクスルと同じような成長を牽引していきたいという思いからラクスルを卒業することにしました。

2社でのマーケティング責任者の経験とHERPに出会うまで

その後ウリドキというリユースのスタートアップでCMOを、サンブリッジというSalesforceの導入支援と名刺管理のプロダクトを運営する会社でマーケティング室の室長を務めさせていただきました。

事業領域や規模感なども全然異なる中で責任者のポジションを担当することが出来てすごくチャレンジングな期間ではありましたが、なかなか成果を出すことに苦戦し続けた期間でもありました。スタートアップで成功する企業は一握りであるという現実にも改めて直視することにもなりました。

ただ一方で、2社での経験を経てより強く感じたことがありました。責任者というポジションにいたことでより経営に近いところで仕事をしていたことで、人と組織の課題が一番大きいということに気付きました。事業を作るのも育てるのもやはり人なので、優秀な人を採用し、活躍してもらうしくみを作ることが重要だと痛感しました。

自分自身マーケティングの責任者というポジションに囚われずに会社が成長する上で自分に何が出来るかということを常に考えていて、ウリドキでは中途採用の責任者も担当していたので、採用や育成といった領域への課題感をより自分ごととして捉えるようになりました。

ただ、だからといってHRテックに興味を持つようになったとかそういう訳ではなくて、どちらかと言うと人を大事にするカルチャーを持つ会社がいいなくらいの気持ちでした。2社の経験を経て、B2B SaaSの領域で改めてマーケティングにコミットしたいと思うようになっていたのですが、その中で出会ったのがHERPです。

「オープンな採用」に触れてHERPの価値観に共感、入社を決意

エージェントから紹介いただいた当時はHERPの印象はそこそこ勢いあるATSのSaaSって程度でどんな会社なのかは全然知らなかったです。ただ漠然と採用サイトなどを見ていて「スクラム採用」というキーワードに興味を持ったので選考を受けてみることにしました。

選考を受けていてとにかく驚いたのは何でも開示してくれることでした。私はサンブリッジで情シス部門の責任者も兼務していたので、こんなに開示してしまって大丈夫なのだろうか?と不安になるレベルでしたが(笑)、すごいと思ったのは形式的にオープンになっているということではなく、社員の1人1人が包み隠さず積極的に自己開示していこうという姿勢を持っていることでした。

私はどちらかというと積極的に自分の思いを口に出すタイプではなく内に秘めていることも多いですし、相手にネガティブに捉えられることを恐れてストレートに話すことが出来なかったりするタイプなのですが、HERPでは一切そうゆうのがなくて好感を持てました。

HERPでは選考の過程でトライアルというものがあり、お題を与えられて発表することになっているのですが、slackにも招待されて全社会議などにも招待いただき、かなりの情報にアクセスすることが出来る中でお題と向き合うことが出来ました。前職が忙しかったこともあり思うように時間が取れずクオリティについてはまだまだだったと思ってはいるものの、限りなく中の社員と同じ目線で課題に取り組み一定のアウトプットを出せたという経験については非常に満足しています。

トライアルを通してHERPの抱える課題について自分ごと化して当事者意識を持って考えることが出来たので、その時点でHERPの中の人という視点を持てていたと思います。なのでトライアルを通過したタイミングですんなり意思決定することが出来、これが「オープンな採用」の価値なんだと身をもって体感しました。

HERPにジョインしていま取り組んでいること、考えていること

HERPには7月の中旬から業務委託という形で関わらせてもらって、9月1日から正社員としてジョインしています。

知っている方もいらっしゃるかもしれませんが、10月6日にシリーズBの資金調達も発表させていただき、良いタイミングでジョイン出来たのではと思っています。

そしてこのタイミングでミッションも変更し、プロダクトビジョンの策定も行っています。CEO庄田とCOO徳永のnoteでそれぞれの背景や思いが触れられているので目を通していただけると幸いです。

会社としてフェーズが変わろうとしている過渡期であり、マーケターとしては非常に面白い時期なんじゃないかと思えています。スタートアップの中でもっと絶対的な存在にならなきゃいけないし、市場を広げていく必要もある、単一プロダクトだけで勝負している訳ではなくて複数のプロダクト展開を通して顧客価値の最大化を図っていかなくてはならず、サービス間でのシナジーも持たせていかなくてはならない…少しマクロな視点で見てみても課題は山積みです。

そしてマーケティングの実務的な部分においても、リード獲得やナーチャリングの勝ち筋は作り切れておらず、クリエイティブの検証も不十分、自動化しきれていない業務や非効率な業務も多い上にシンプルに人が足りてない…と本当に困っている状況です。

でもたまたま同期入社となった河野(@masaki_k0n0)という頼れるマーケターの存在もあり、日々少しずつ課題と向き合えているという実感も持てています。

また、マーケティング以外で自分が特に注力しているのは採用です。↑のCOO徳永のnoteにもある通り、「オープンな採用を自社が体現」することはめちゃくちゃ重要だと思っています。前職のサンブリッジはSalesforceの導入支援を行っていましたが、自社でSalesforceを使いこなして自社の成長を実現出来ているというのが何よりの価値だったので、HERPは採用ドメインでサービス展開をしていく以上、自社サービスを使って採用で成果を挙げなきゃいけないと強く思っています。そういったドッグフーディングの意味も込めて、いま自分は採用にかなり注力しています。

HERPで一緒に働く仲間を募集しています

最後に改めて宣伝をさせていただきます。HERPはシリーズBの資金調達を実施し、これから採用により一層のアクセルを踏んでいきます。HERPのミッションを実現するには圧倒的に人が足りていません。

正直に言って選考ハードルは低くないと思います。先ほど触れた通りトライアルなどもあるので選考を突破するには時間も労力も必要です。

でもそれに値するくらい魅力的な環境だと思っています。各ファンクションに優秀なメンバーが揃っているし、「採用を変え、日本を強く。」というミッションは非常に意義のあるもので、優秀な仲間とやりがいのある領域で仕事に取り組むことが出来ます。

自分はこれまで入社エントリーを書いたりするようなタイプの人間ではなかったのですが、HERPでは採用を推進する側で入社エントリーの執筆を周囲に促す側になっています。それは自分自身オープンであることが重要であり、その価値観を広めていきたいと心から思えているからこその変化だと思っており、すごくポジティブに捉えています。オープンであることの重要性はCEOの庄田もnoteを書いているのでぜひ読んでいただきたいです。

HERPでなら自分自身更なる成長が出来ると思えているし、HERPのグロースに貢献したいと強く思えています。ぜひ同じ想いを持った仲間を増やしていければと思っていますので以下の採用特設サイトもご覧いただき、ぜひお気軽にご応募ください。Meetyからカジュアル面談も受け付けておりますので気になる社員がいましたらお申し込みください!

私に直接ご連絡いただくのも大歓迎で、SNSでメッセお待ちしています。ぜひカジュアルにお話させていただきたいです。

https://twitter.com/yutasuzuki_herp
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長文になってしまいましたが、お読みいただきありがとうございました!
最後にマーケターなのでサービスサイトへの導線も貼っておきます。HERPのサービスにご関心のある方はお気軽に資料ダウンロードいただけると大変ありがたいです。

#HERP #入社エントリー #スタートアップ #スクラム採用 #HRtech

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