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伝え方のプロは「何を伝えるか」ではなく、「何を伝えないか」を重視する
ご機嫌いかがですか?思考の整理家®の鈴木と申します。
普段、僕は著者としての活動や講演、研修、コンサルなど「思考の整理」をテーマにした仕事をしています。
まずは、冒頭だけ少しご案内をさせてください。
13冊目の新刊が出ました!
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というわけで本題です。
今日は、最新刊の中よりとっても大切なエッセンスを凝縮して講演させていただいた、オンラインプラットフォームでの登壇内容を共有いたします。
ノイズに振り回されたくない!という方はぜひご一読ください。
※今回の投稿は、スクーというネット番組でご披露した内容のダイジェストレポートになります。
※関連投稿も以下合わせてご覧になるとバッチリです。
1.Why(なぜ?)
はじめに、なぜアウトプット(書く・話す)の際に、余分な情報を削ぎ落した方が良いのかから考えてみます。
ノイズ(余分な情報)が多いと、相手も集中してあなたが最も伝えたいことに専念できません。
そこで、「何を伝えるか」以上に「何を伝えないか」を意識することがはじめに求められます。
なぜなら、僕たちが思う以上に相手は人の話を聞いてない可能性があるからです。聞いてくれているはずだという過剰な期待は捨てて、聞いていない!という前提で伝え方の工夫するくらいでちょうどいいのではないでしょうか。
伝えているつもりでも、”伝わっているわけではない”ことを視野に入れて、伝え方のシンプル化を行っていきましょう。
2.What(何を?)
僕は、1つだけ何か心がけるべきことを挙げよと言われれば、これを挙げます。
色々と伝えたいことがあっても、相手には1つしか刺さらない。この前提にたち、「たった1つの情報だけ相手の頭の中に残すのなら何を残すのか?」を決め、それ以外はノイズと割り切るくらいがちょうどいいのです。
このたった1つの重要な情報をここでは話の「中心軸」と呼びます。
話の中心軸はどのように絞っていけば良いのかは、3ステップで捉えていきます。
「Step1.因数分解」とは、情報のかたまりを分解して、どのような意味合いの情報が含まれているのか要素ごとに分解していったん一覧にします。(箇条書きレベルで書き出すと分かりやすい)
「Step2.モレなくダブリなく」では、不足してる情報がないか、二重に同じことを言おうとしていないかなど過不足のチェックを行います。
これで最後に「Step3.中心軸の設定」により一番の伝えたいことの背骨が浮き上がらせます。一番の伝えたいことは、伝える目的や相手のニーズに応じて優先順位をつけます。(ケースバイケース)
ここまでくれば、極論すると中心軸だけ相手に伝えればいいと割り切って、後はノイズとして極力そぎ落としてシンプル化は終了です。
それでは、事例として僕の最新刊のPR文案を使って、中心軸の設定までの過程を公開します。
あれやこれやと伝え手も、相手も忙しいですし、ちゃんと覚えてくれていないことを前提にすれば、ノイズのそぎ落とし方で勝負は決まると言っても過言ではありません。
情報が少ないと思えば、相手も質問してくれますのでご安心を。
詰め込み過ぎには細心の注意を払いたいものです。
3.How(どのように?)
それでは、どのような点に気をつければ、より伝え方が強くなるでしょうか?
いくつかコツについてご紹介します。
設定した話の内容の中心軸が比喩表現で語られると、相手の頭に映像が浮かび上がります。
頭の中に文字情報が浮かぶよりも、映像が浮かび上がった方が鮮明に記憶に残りますので、イメージづくりに工夫を入れましょう。
次に、資料をつくる場合は「余白」を多用することです。
よく文字がびっしりと詰まっている資料、カラフルな資料を見かけますが、どこが大事な箇所なのかパッと見て分かりません。
そこで余白を重視することで、シンプルですが本当に大切な箇所を浮き上がらせ、やはりここでも中心軸を浮き彫りにしていく見た目をつくるのです。
余白が多く字が少ない資料をつくると、「もったいない」と言われることがありますが気にする必要はありません。
中心軸を強く浮き彫りにするための余白は、ひとつの情報であるという価値観で捉えるくらいがちょうどいいのです。
また、余白が多いことは逆を言えば見た目がスカスカのため、手抜き・バカっぽいと曲解する人が世間にはいます。まったく気にする必要はありません。
本質を考え抜かれた資料だからこそ、文字数がすくなくノイズがそぎ落とされていることを理解できない人とは、何を言っても生産性が高い仕事を作り上げていくことは困難なことでしょう。
最後に、ノイズだらけで集中力を欠いてきた相手の意識をひきつけるコツを2つだけご紹介します。
大きな声で力強くプレゼンしているかと思いきや、突然、大切なところだけわざとらしく「個人的にはね・・・ココだけの話はね・・・」とささやくように低い声のトーンで語り出すと、相手もリズムを崩され突然集中して聞いてくれるようになります。
ひそひそ話は、距離が離れていても漏れ聞こえてしまうのと同じ効果なのでしょう。
つぎに、たくさん話し過ぎた時は、いったん「ここまでの話はすべて忘れても大丈夫!」といってちゃぶ台をひっくり返します。
「あれだけ熱弁してたのになぜ?」と、やはり相手は意表をつくセリフに関心をもって身を乗り出してきます。また、「全部忘れていいんだ」と一瞬で肩の力が抜けるようです。
そこで畳みかけるように、「でもね、全部忘れてもいいけど、この1つだけは覚えておいてください」と1つに的を絞って締めると確実に記憶に残してくれるということです。
ぜひ、お試しあれ!
4.まとめ
と、様々なことをお話してきましたが、アウトプットの際(伝える時)も、しっかりと情報を整理し活用する力が求められるということなのです。
その伝え方は「シンプル」なのかい?と、自分の胸に手を当てて振り返ってみたいものですね。
今回のお題に正解は存在しません。僕なりの一見解にすぎないのです。
あくまでも正解は自分仕様にカスタマイズして、あなた自身のモデルで築いてみてくださいね。
今回のお話が、何かの参考になれば幸いです。
なお、今回、お話した内容は以下のグラフィックレコーディングでも整理しております(「ネコっちさん」が整理してくれました!)。ぜひご参考にしてください。
いかがだったでしょうか?
それでは、また会いましょう!
著者・思考の整理家® 鈴木 進介
P.S.
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