『ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー』ネタバレなしクリア感想
※この記事では初代『ライフ イズ ストレンジ』のネタバレがあるためご注意ください。
『ライフ イズ ストレンジ』シリーズ最新作の『ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー』をクリアしたので、感想を書いていこうと思います。
本作のストーリーに関するネタバレはしませんが、初代『ライフ イズ ストレンジ』のエンディングに関するネタバレをしていますので、未プレイの方はご注意ください。
まず、『ライフ イズ ストレンジ』はシリーズ作品となっていまして、
・『ライフ イズ ストレンジ』
・『ライフ イズ ストレンジ ビフォア ザ ストーム』
・『ライフ イズ ストレンジ2』
・『ライフ イズ ストレンジ トゥルー カラーズ』
が出ています。
ストーリーはそれぞれ独立していて主人公も違うのですが、
本作『ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー』は初代の『ライフ イズ ストレンジ』の直接的な続編としての位置づけの作品であり、主人公は同じマックス・コールフィールドになっています。
わたしは初代『ライフ イズ ストレンジ』については人生のベストゲームTOP3に入れるくらい思い入れがあるため、あえてこれまで他のシリーズ作品をプレイしてきませんでした。
主人公のマックスが好きだったため、彼女が登場しないストーリーにあまり興味が持てなかったという部分もあります。
ですが、本作『ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー』の主人公は大人になったマックスだということで、発表時点から大いに興味を惹かれていました。
初代が人生ベストゲームTOP3に入るくらいなので、それを超えることはないだろうと思いつつも、マックスの新しい物語を見てみたいという気持ちで本作をプレイしたのです。
結果として、『ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー』は何時間も続けざまに遊んでしまうくらい面白く、プレイして後悔はありませんでした。
初代の美しい思い出を汚すこともなかったので、マックスの新しい物語としてすんなりとこの作品を受け入れることができました。
実のところそんな自分にも驚いています。
わたしと同じように初代『ライフ イズ ストレンジ』が好きな人は、
恐らく最後の選択でクロエと街、どちらを選んだのかが『ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー』でどう反映されているのかが気になっていると思います。
本作では物語冒頭の会話で出てくる選択肢で、どちらのエンディングを選んだのかが選べるようになっています。
ここで選んだ答えはその場限りのものではなく、作中で何度も語られるため、現在のマックスはその選択を経た結果ここにいるということを意識しながらプレイすることになります。
わたしはクロエを救ったという選択肢を選びましたので、本作ではあの嵐の後2人がどうやって過ごしたのか、そしてその関係が現在はどうなっているのかも語られました。
詳しいことはこれから遊ぶ方の楽しみのためにとっておきますが、わたしのプレイではマックスは街と、街に住む人たちを犠牲にしたという十字架を背負って生きていました。
初代のプレイヤーの苦渋の決断が下敷きとなっているストーリーであるため、いきなり本作からプレイをしても大筋は分からなくはないと思うのですが、マックスの心情をはかり知る上では初代のプレイは必須だと感じています。
本作『ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー』の冒頭では初代で親友のクロエが殺害されたことを思い起こさせるような、友人サフィが死んでしまうという事件が起こります。
そしてマックスは「サフィが死んでいる世界」と「サフィが生きている世界」の2つの世界を行き来できるという能力に目覚めます。
舞台となるカレドン大学で講師として働くマックスは彼女の死の原因をつきとめるため、2つの世界を行き来しながら調査を進める――というのが本作のメインストーリーになっています。
高校生だったマックスも28歳となり、お酒を飲んだり恋バナをしたりしつつもメイクや服装はナチュラルなせいか雰囲気は十代の頃とあまり変わっておらず、茶目っ気もそのままでした。
彼女自身は講師として働いているのですが、友人のサフィもモーゼスも大学院生ですし、キャンパスは学生たちでにぎわっているため「学校感」が強く、高校が舞台だった初代と終始似たムードがありました。
とはいえアメリカの青春映画で見るようなハイスクールそのままだった初代のブラックウェル高校よりも、本作のカレドン大学は洗練されていてリッチな雰囲気があり、マックスが暮らす家も、大学構内も教授の部屋なども全体的におしゃれな作りでした。
キャラクターたちも魅力的で、嫌な奴として描かれている登場人物にも親しみが持てるような一面が持たされており、クリアしてしまった今、もう皆には会えないのだと思うと寂しい気持ちにすらなっています。
本作には初代と同じようにメッセージアプリがあって個別のやり取りもできるのですがSNSもあり、メインキャラクターたちが頻繁に投稿しそれに対して他のキャラクターがリプライをしたりとかなりの盛り上がりを見せています。
読まなくても物語の進行に差し支えなさそうではありましたが、思わずすべてをチェックしてしまいました。
一緒に登場することのないキャラクター同士が実は仲が良かったことが分かったり、逆に公の場なのにギスギスした展開を繰り広げていたり、かなりプライベートなことを書き込んでいたりと目が離せませんでした。
ゲーム中では描けない部分を補う役割も果たしており、キャラクターの深掘りにも一役買っていたと思います。
2つの世界をかなり頻繁に行き来するのですが、画面の上部にしばらくの間「サフィが生きて/死んでいる世界」というメッセージが表示されましたし、ビジュアル的にも差別化がはかられていたので自分がいまどちらにいるのか分からなくなることはありませんでした。
次にするべきタスクも確認しやすく迷うことなくプレイできました。
ただ「このキャラクターとこの話をしたのはどちらの世界だったかな?」とよく分からなくなることがあったのですが、それを見越した選択肢も用意されていたのでそれもまた狙い通りだったのだと思います。
大人になったマックスの新たな物語は、初代『ライフ イズ ストレンジ』以来シリーズに触れてこなかったわたしを呼び戻し、約20時間ほどのプレイ中ずっと、作品世界にどっぷり入り込むくらい魅了してくれました。
まだ目を閉じると舞台となったカレドン大学の廊下に自分がいるような不思議な感覚が残っています。
プレイ前から予想していたように、人生のベストゲームTOP3に入る初代を超えることはやはりありませんでしたが、あの大好きだったマックスの成長した姿を見られて、そして再び彼女と共に笑ったり泣いたりできて本当に良かったと思います。
初代の持つ青春のきらめきと影が生み出す特有の「エモさ」は本作では鳴りを潜めていますが、先が気になりプレイする手が止まらないあの感覚は健在でした。
現在本作をプレイできるのはPlayStation5/Steam/Xbox Series X|S/Windowsということで遊びたいけれども遊べる環境がないという人も多いと思われます。
Switch版の発売も予定されており後日発表になるという事ですので、それを機にプレイヤーが増えるかもしれないと期待しています。
プレイ中から他の人の感想が聞きたくて仕方ない場面が多かったので、この記事を公開したらさっそくレビューを検索して読んで回ろうと思っています。
ここまで読んでいただいてありがとうございました!
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