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テート美術館展 光 @国立新美術館
「光」をテーマにした作品が厳選された企画展「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」。
常に目に入ってくるけど、意識していない「光」を、様々な手法で表現しているのが面白かった。
特にインスタレーションは、発光させる、反射させる、光が作り出す影で表現するなど、様々なバリエーションの光を魅せていた。
絵画も色々な系統のものがあるので、普段はアートに馴染みがない人でも、いくつか好きな作品が見つかるのでは!?
10月2日(月) まで国立新美術館で開催中です。その後は、大阪中之島美術館でも開催予定なので、関西の人もぜひ!
以下は、自分が気に入った作品をリストアップ。写真撮影禁止だったものは、リンクとなります。
絵画
『湖に沈む夕日』 ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
企画展タイトルにもなっている、ターナーの作品夕日の赤から黄色へグラデーションのようでまだらな感じがする色合いに惹かれた。
![](https://assets.st-note.com/img/1689575484137-e09b68PqmN.jpg?width=1200)
『ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡』 ジョン・ブレット
企画展のメインビジュアルに使われている作品の一つ。海に注がれる光が「天使の梯子(angel's ladder)」のように見え、実物の海のようにずっと見ていられる感じだった。
![](https://assets.st-note.com/img/1689575901192-MJPqhpYuN4.jpg?width=1200)
『室内、床に映る陽光』 ヴィルヘルム・ハマスホイ
なんの変哲もない油彩画だけど、なぜか惹かれた1枚。タイトルの“床に映る
陽光”が綺麗というか自然というか、写真でも絵でもないような・あるような、不思議な感じがした絵でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1689576046816-PLHsrsZmIQ.jpg?width=1200)
インスタレーション
『イシーの光』 アニッシュ・カプーア
高さ3m超のインスタレーション。シンプルな作りながら、殻の内部に光が集まり、ほんのりと光の筋を描いている。これも光の作品なんだと思わせてくれた。
中に入ってみたいと思ったけれど、入ることはもちろん写真撮影すらNG。テート美術館サイトの作品紹介文を見ると、見物人が中に立つことで、作品の参加者になることを意図して作られてるみたい!
『去ってゆく冬』 草間彌生
草間彌生さんの鏡を使った作品。こんな作品作っていたんだ! いつもの派手派手しい水玉作品とは雰囲気が違って、一見するとシンプルなミラーボックスに見える。
しかし、そのミラーボックスに空けられた丸窓を覗くと、沢山の丸鏡が見えるという、光の反射と屈折をうまく使った作品でした。一眼レフ+ズームレンズ持ってくれば良かったな…。
![](https://assets.st-note.com/img/1689576369911-obchRRW66x.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1689576369942-dbyY6BGNbY.jpg?width=1200)
『液体の反射』 リリアン・レイン
暗室で時間限定で公開されていたインスタレーション。プロジェクターの光で照らされる、大小2つのアクリルボール。
ボールには水が入っていて、回転するターンテーブル上で、大きい方が中心部で少しだけ動き、小さい方がそれを太陽として周回するような軌道で動いている。同じ軌道を辿るのではなく、毎周、少しずつ変わりながら動いている回転運動に、飽きずに見入ってしまうものだった。
『レイマー、ブルー』 ジェームズ・タレル
直島の南寺と地中美術館でジェームズ・タレルの作品を見て以来、10年ぶりに見た。やっぱり好き✨
シンプルながら完璧に作られた青い光の空間に没入して、無になってしまった。
撮影NGなのが残念だけど、写真で見ても体感できないからなんだろうな…。
『光の音楽』 リズ・ローズ
光の中に鑑賞者が入り込むことによって完成されるインスタレーション作品。対面に設置された2台プロジェクターから放たれる光の中に人が入り、その人影が反対側に映し出される。もちろん歩いたり踊ったりすることで、影の形や大きさが変わり、楽しめるという作品。言葉や画像だけでは伝わらないだろうな。動画撮影はすべてNGでした。YouTubeやVimeoでも動画を探したけど、きちんと伝わりそうなものは見つからず・・。調べてる途中に、これが1975年に作られた作品ということを知り驚いた!
![](https://assets.st-note.com/img/1689576958012-6kYOE6PIBH.jpg?width=1200)
『星屑の素粒子』 オラファー・エリアソン
吊るされた二重の不規則な多面体が回転するインスタレーション作品。ステンレス支柱でできた外側の多面体と、内側の透過フィルターガラスがスポットライトの光を反射しつつ、その影を壁に映し出す。Stardust particleというタイトルの通り、輝かしい光の反射が綺麗で目を奪われる。そして、多面体の回転と鑑賞者の位置によって見え方が変わり、色々な見え方も提示してくれる。こういう幾何学・物理光学を使った作品って惹かれてしまうなぁ・・。
![](https://assets.st-note.com/img/1689577074326-QEvxM7vJYq.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1689577089810-zwMjQ1w1a2.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1689577107956-mNr6HqKguZ.jpg?width=1200)
以上です。まだまだ紹介したい作品があったけど、それは会場に行ってからのお楽しみに〜。