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繋がりの出発点は海。

みなさん、こんにちは!
suzuki_310です。

第5回自然環境リテラシー学における実習での素敵な体験について書きたいと思います。幸せな出来事を分かち合うとともに、実習の準備・サポートをしてくださった方々への感謝の気持ちを伝えたいと思います。

自然環境リテラシー学 5Y  漁業回
日程:2022年10月29.30日

場所: 熊野市二木島

拠点: 株式会社GATEニ木島ラボ
〒519-4204 三重県熊野市二木島町530-3
https://g.page/kumanoLABO?share

1日目(午後)

今回の実習は漁業体験を通して、漁村や漁業について考える回でした。

今回の実習場所はなんと、二木島でした!!私たちの大学がある津市からは4時間ほどかかります!4時間⁉︎同じ三重県内なのにこんなにも時間がかかるんです!交通の便が少し悪いのですが、私の経験上、移動時間がかかる場所ほど最高であることが分かっています!!
だから、今回も期待してワクワクした気持ちで電車に揺られていました〜🚃

ようやく二木島に到着
着くとこんなにも綺麗な風景が待っていたんです!!電車を降りた瞬間に「え!ここめっちゃ好き!」ってなりました!!山も海も近くて自然がいっぱいのこの土地が大好きになりました!

この素敵な風景を味わいながら、自分たちの活動拠点まで移動しました。移動して荷物を置いた後、ガイダンス、二木島町・株式会社GATEさんおよびスタッフの方々の紹介をしていただきました。

この笑顔の素敵な女性は株式会社GATEさんで働いているりみさんです!

りみさんは女性漁師なんです!!
隣の地域で、お父さんとおじいちゃんが漁師という家庭に生まれ育ったそうです!だから、昔から漁業と慣れ親しみがあったんですね!ですが、女の子は漁に行けないという決まりがあって漁師になる夢を一度諦めたんです…。しかし、ご縁もあって今の株式会社GATEさんで漁師として活躍しています!!かっこいい!!

自己紹介の後は、りみさんに定置網について教えていただきました。定置網の仕組みを見たのは初めてでした!

みなさん、定置網について知っていますか?
恥ずかしながら、実は私は名前を聞いたことがあるな、というくらいで、どのような方法で行なっているのかあまり知りませんでした。

基本的に定置網はこのような構造で構成されています。↓↓↓

定置網の構造

まず垣網で魚を誘導します。その後、運動場で泳がせ、登網を通って箱網にはいる仕組みです。
基本的にはこのような仕組みで行われています。

なぜここで私が「基本的には」と強調しているのか気になりますよね??

それは一つ一つの網が本当に必要なのか分かっていないからです!代々、漁師の方々が感覚的にこの全ての網が必要だと判断し受け継いできました。しかし、その考え方以外により多くの魚を取ることが出来る構造があるかもしれませんよね⁉︎りみさんは、代々受け継がれてきたものに疑問を抱き、現在は垣網を外した定置網を実験的に設置しています。垣網は魚を誘導するため、それを外すと魚の量は減ると予想されます。今のところの実験の結果、魚の量は減ることがありましたが、いつも以上に取れた日もあったそうです!まだ実験を始めたばかりなので、垣網が必要かどうか判断するのは難しいですが、これから続けていくと見えてくるものがあるはずです!(←ワクワク!!)

定置網の説明を受けた後、テント設営を行いました。もう実習も最後となれば、テントもあっという間に出来ちゃいます✌🏻

テント設営が終わったら、定置網体験です!!

定置網体験なんて初めてなので、すっごくワクワクしました!!

仕組みの説明を受けた後の体験だったので、実際に目で仕組みを確認できてとても嬉しかったです!!

船にのって定置網へ!!

この船、安定しているように見えますよね⁉︎
意外とそんなことないんです!!人が左右のどちらかに偏っていると船が傾いてしまうんです!!
初めてこのような船に乗ったのでとてもびっくりしました!!

そんなこんなで定置網に到着〜!!

↑このように、みんなで協力して網を引き上げていきます!!写真だけでは伝わらないかもしれませんが、この網すっごく重たいんです!!びっくりですよね!さらに驚くことに!!大人数であげても重たいこの網を、りみさんは2、3人であげるというのです!!!!実際に体験したからこそ言えますが、これを2、3人で行うのは本当に大変です。

網を上げていくと、入っている魚が段々と露わになってきましたー!
さぁ、何が入っているんでしょうか??

これ、何か分かりますか??

正解は…キビナゴです!!

この日はキビナゴが大量に入っていました!!
他に網に入っていた魚と言えば、ヤガラです!
2匹だけヤガラが入っていて、その他は全てキビナゴでした😂

キビナゴたちをすくって、ケースに入れて持ち帰ります!!

一面のキビナゴ。

定置網体験から帰った後は、次の活動まで時間があったので、みんなで釣りをしました!!
定置網でキビナゴが取れすぎたので、キビナゴを餌にして釣りをしました!

さぁ!みなさん、何が釣れたと思いますか??

定置網とは違って、釣りではカサゴアカハタが釣れました〜!!

釣りを終え、私たちは取ってきた魚を捌く作業に入りました!!
ですが、ここで問題です…
私は魚を捌いたことがなかったんです!
だから、捌き方を知りませんでした!!笑

同じ学科の釣り好きな友達に教えてもらいながら、なんとか魚を捌くことが出来ました!!
やった〜!!嬉しい!!出来ることが増える喜びって大きいですよね!

捌いた魚は他のメンバーが調理をしてくれます!
調理している間、時間がありますよね?
何をしようかな〜と思っていた矢先、この漁村の子供たちが遊びに来てくれたんです!!

小学生の女の子2人が遊びに来てくれて、たくさんお話をしたり、一緒にマシュマロを食べたり楽しい時間を過ごすことが出来ました!!
やはり、小さい子と遊んでいると楽しいだけではなく癒されるんですよね〜。
なんで小さい子って、あんなにも癒す力を持っているんですかね。可愛すぎますよね。幸せです。

そんなこんなで、遊んでいるとご飯が完成していました!!

キビナゴの煮付け

この夜は、写真に写っているキビナゴの煮付けキビナゴの素揚げ、他にもりみさんからいただいたアジの塩焼きでした!!
もう、写真を見てもわかると思いますが、どれも最高に美味しいんですよ。しかも、自分たちが定置網体験で取ってきたキビナゴですよ⁉︎市販のものを料理するより絶対美味しく感じますよね。笑
とっても幸せな味がしました♡

定置網体験をこの日に終えたので、次の日は特に何も予定がありません!!

こうとなれば、何をするか⁉︎
もう予想がついている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そうです!!釣りです!!
次の日の朝も遅く起きても大丈夫だったので、釣りも夜中コースですよね。笑

みんなで釣りをしたり、星を見たりととっても充実した夜の時間でした!!

2日目(午前)

この日は、前日2時過ぎまで起きていたので、起きたのは7:30でした。

起きると、他のメンバーが定置網体験から帰って来ました!!
自分たちの回はキビナゴばかりだったので、大物が入っているかな〜?と期待しながらバケツを覗いてみると…

ん?あれ?えーーっと、昨日にタイムスリップしたんかな?なんか見たことあるな〜。ん〜。

はい、そうです。キビナゴだらけでした。
この2日間で、一生分のキビナゴを見た気分です!笑
こんなにもキビナゴを見たのは初めてだったので、なんか面白かったです!!

では、朝ご飯作りに移りまーす!!
あまりにもキビナゴばかりだったので、カジキをいただきました!!(←ありがとうございます)

この日の朝ご飯はとっても豪華でした!!
カジキの揚げ物カジキのステーキ!!
この2つがダントツで美味しかったです✌🏻
カジキって、あまり食べることないですよね?
みなさん食べたことありますか?
私は初めてカジキを食べました!
もう思い出しただけで美味しい!(←意味わからん。)また食べたいです!!

朝ご飯の最中に、「さとちゃーーん」という大きな声が聞こえてきたんです!

なんだ⁉︎ん?あ!!!!!昨日の子供たちだ!!
え⁉︎名前覚えててくれたの⁉︎嬉しい!!可愛すぎる!!もう好きーーー!笑
(↑私の心の中はこのように荒れておりました)

前日一緒に遊んだ女の子たちが来てくれました!
そうとなれば、もう遊ぶしかない!!
ご飯を速攻片付けて、2人と一緒に遊びました
テントの片付けをしたければならなかったのですが、なんと2人が手伝ってくれたんです😳
どんだけ良い子なん⁉︎

この日はずっと言っていますが、何も予定がなかったので、ずっと2人と遊んでいました!
釣りをしたり、シルバニアファミリーでの遊びを本物の魚で遊んだりと、少し変わった漁村ならではという感じの遊びをしました!!

↑こちらの魚はこの女の子のペットです。
名前は「食いしん坊」です。
もう1人の女の子のペット(魚)の名前は
小さい魚」です。
うん、ネーミングセンス!!!笑
天才的すぎる。
2人といるとき、ずっと笑っていました!

2日目(午後)

午後からは漁村・漁業ワークショップという活動がありました。この活動では、この漁村に来て思ったこと感じたこと、それを受けて自分たちに何が出来るかなど漁村や漁業の未来について考えます。定置網体験は3グループに分かれて行っていたので、ワークショップでもそのまま分かれてグループで活動しました。
60分間話し合いを行い、15分の全体発表を行います!

話し合い

私たちのグループはこの漁村を活性化させたいということを最終目的として話し合いました。
若者にもっと来てもらうためには、
・廃校でキャンプ+定置網体験!
・空き家をレンタルハウスに!
・熊野古道があることをアピール!
この3点を挙げました。またそれをどのようにPRをしていくかということも話合いました。話し合いをする上で、この漁村の良い点、改善点を出し合い、グループ全員で考えました。

全体発表

このワークショップを通して、漁村や漁業について考えることは自分にとって大きな意味があったと感じます。
最近、これから魚が食べられなくなるかもと言われていますよね。普段生活していると、この問題を自分の問題として捉えることをあまりしていないと思います。自分もそうでした。ですが、今回実際に漁村で漁業体験をして分かったことがありました。それは、この漁村や漁業に関する問題が想像以上に深刻であるということです。

代表的なもので言うと、第一次産業の高齢化が激しいということ。そして、漁村が想像以上に廃れていたということ。これは、実際に漁村に来たからこそ分かったことです。
やはり、来る前まではなんとも思っていたかったことが、実際に来てみて様々なことを体験したからこそ見えてくるものがありました

それと同時に、自分たちがなんとかしないと!という使命感が湧いてきました。

だから、このnoteという場を借りてお伝えしますが、みなさんにも実際に漁村に行ってみて欲しいんです!!
こうやって私のnoteを読んでいただくことで、伝わる部分もありますが、全てを理解することはできないと思います。やはり実際に漁村に行き、体験することが大切なんです!!

私がこのnoteを書き、多くの人に読んでいただくことで実際に漁村に行く人が増えることを願っています。そして、それが最終的に漁業や漁村について考え行動を起こす人が増えることに繋がると信じています

ワークショップが終われば、帰りの電車の時間が迫っていました。急いで、荷物を片付け駅に向かいます!!

帰るということは、地元の子たちとお別れをするということでもあります…。
私たちが荷物を片付けている時、女の子が泣きながら抱きついてきてくれました😭
2日間という短い時間でしたが、一緒に遊び楽しんだ時間が私たちの中で大きくお別れするのがすごく悲しかったです。
「絶対また来るから、待っててね!ありがとう」1番言いたかったことをきちんと伝えました。 

本当にまた二木島に行きたいです!そして、この実習の時のように地元の子と遊びたいです!!
お別れする時は、やっぱり笑顔じゃないと!
地元の子たちが最後までお見送りをしてくれました!!本当に感謝しかないです!最高の思い出をありがとう!!

最後に

今回の実習では、普段は関わることの少ない漁村、漁業との繋がり、そして漁村の子供たちの繋がりが出来ました。海を通して、繋がりが増えていくことの素晴らしさを身をもって体感しました。この自然環境リテラシー学全体の実習を振り返ってみても、素晴らしいメンバーと繋がれたこと、自然の繋がりを知れたこと、これらの始まりは全て海からでした!!海は私の人生を広げてくれたということを強く感じました。

こうして、いろんな想いを抱けたこと、いろんな人と繋がりをもてたこと、自然を満喫出来たこと、これらは全てこの自然環境リテラシー学を開講して下さった坂本先生をはじめ、準備・サポートをしてくださった先生方、先輩方、ガイドの方々、実習先の方々のおかげです。本当にありがとうございました。この経験はこれから先ずっと忘れません。この経験を活かしてこれからの大学生活、これからの人生をより充実させていきたいです!!本当にありがとうございました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。この私のnoteを読んで、幸せな気分を分かち合い、またこのnoteから漁業や漁村に関する問題を知っていただけたなら幸いです。
本当にありがとうございました!!

ありがとうございました!!

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