2023.12.6 ブランド化で使うワード、コモディティー化してませんか?
12月6日(水)
最近、世の中には「幻」が多すぎるなぁと思います。
何のことかというと、農産物のブランド化で使うワード(言葉)の話です。
例えば「幻の米」で検索すると、2、30種類出てくるようです。
つまり、「幻」というワードを使ってブランド化しようという人が、全国にいっぱいいるってことです。
蕎麦でも「幻」を使って宣伝している品種や産地は数多くあります。
その度に、センスないなぁと思うのですが、そういう我々も「天保そば」を商標登録する際に、「幻の山形天保そば」としました。
今思えば、もっとセンスある人にネーミングしてもらえばよかったと思っています。
もうこうなったら天保そばは、キングオブ「幻」を狙おうと思います。
こんな感じで、内輪では「いい!」と思っても、広い範囲で見ると、みんなが使っていて、陳腐化してしまう例はいっぱいあります。
最初は希少性があっても、みんなが使って一般化してしまうことを「コモディティー化」といいます。
差別化したはずなのに陳腐化してたなんてシャレになりませんよね。
同じように農産物のコモディティ化の例としていつも思うのは・・・
ブランド化でよく使われる3つのワードです。
①空気
②水
③寒暖差
私は3点セットって呼んでます。
澄んだ空気と綺麗な水と大きな寒暖差で育った果物・・・みたいな感じです。
まあ東京と比べればそりゃ空気は美味しいんですが、地方同志の産地間競争では差別化になりません。みんな空気も水も綺麗ですから。
なので、この3点セットで宣伝してる農産物を見ると、「ああ、特別なウリが何もないんだなぁ」って思えてしまいます。
じゃあどんなワードがいいか?
これを考えるのがマーケティングです。
以前朝礼で話したジャパネット戦略は、ちょっとベタですが、参考になるかもしれません。
これから蕎麦の世界でもブランド化して付加価値をつけることは、とても大切だと思います。
そんなときに、みなさんならどんなワードを使いますか?
ここにはきっと、我々のセンスが問われているんだと思います。
それでは本日もよろしくお願いいたします