2024.11.4 ブランド品が高いのは、「チケット代」が含まれてるから。
11月4日(月)
今日の話は「ブランド」の話です。
この朝礼でも、鈴木製粉所のブランドを作りたいってよく言っていますよね。
その際はブランドのことを、『~らしさ』『差別化』『ファン化』とか・・そんな言葉で表現しました。
なんとなく分かりますかね?
一方で買う側に立つと、ブランドって高い?ってイメージありませんか?
「ちょっといいけどかなり高価」という感じで、買うのに躊躇しますよね。
で、今日はそれにかかわる体験談みたいな話なんですが・・・
20年前山形に来た時、アウトドア用品に結構ハマったことがありました。
最初にハマったのが「コールマン」というブランドです。
ホワイトガソリンを燃料とした「コールマン」のランタンは味わい深くて、その灯りで食べる夕食やワインは格別なものを感じました。
そうやってキャンプを重ねるうちに、キャンプ場で目を引く存在に気づきました。全体の1割くらいを占める、明らかに異なる輝きを放つおしゃれでかっこいいキャンパー達です。彼らが愛用していたのが「スノーピーク」という日本のブランドでした。
で、私もだんだん「スノーピーク」いいなぁ・・って憧れてくるんですね。
テントもタープもかっこよくて、何よりリビングシェルというシェルターがカッコ良すぎるんです。
形だけでなくて、カラーリングやロゴもキャンプ場でとっても映えるんです。
自分も欲しくなって、スノーピークの価格を見てみると・・・
あ、高い・・・買えなくはないけど・・・やっぱり高い・・・って感じなんです。
年に数回しか使わないし、どうしよう?買いたいけど・・・
そうこう考えているうちに、頭の中にふと浮かんだのが、
「これチケット代が含まれてるんじゃない?」
つまりですね・・・
スノーピークを買うということは、テントとかグッズみたいな単なる物品の購入だけでなく、スノーピークというワンランク上の世界へ入れるチケットを手に入れることでもあるんですね。
そしてそのチケットは、スノーピークの幸せな世界観を、キャンプ以外の時でもいつでも提供してくれるんです。
これがブランドの本質だって思いました。
我々は蕎麦の世界で仕事をしています。
鈴木製粉所というそば粉のブランドを作ろうとしています。
お客様がうちのそば粉を買った時、我々はどんなチケットをお渡しすることができるでしょうか?
ちょっと想像してみてください。
それでは今週もよろしくお願いいたします。