2024.11.20 輸入そば産地の状況
11月20日(水)
先日は国内の産地情報についてお話ししました。
今日は輸入モノの産地情報についてお話いたします。
一言でいうと、「ロシア次第」の状況になってきたと思っています。
今年はロシアが豊作傾向なので、状況は安定しています。
もひとつ言うと、「中国はロシアのむき実工場」になってしまったということです。
各国の状況をお話しします。
①中国
・他の経済作物栽培のため、作付面積は減
・雨の影響で収穫量減
・ロシア産大量流入で価格は上がらない
・価格次第でロシア産とのブレンド品も出てくる。
②アメリカ
・価格が高くなったので契約数量減(作付面積減)
・作柄は良好
・価格は高いが丸ヌキ供給開始する
③ロシア
・作付面積、収穫量とも記録的豊作の昨年よりは減
・ただし3年連続豊作の予報
・ウクライナ紛争の関係で中国以外は売り先なし
・直接購入はできないので、中国経由で日本へ
・余剰感あるので価格は下落傾向
④その他
・カザフスタン産の輸入はかなり増えてきた
・モンゴルは昨年同等か
今年は安定した年になると思いますが、ここ数年で輸入モノの原料事情が大きく変わりました。怖いのは、ロシアが不作になったら、あるいは日本に入ってこなくなったら大変なことになるということです。
現在の原料価格は安定していますが、為替の影響や、大手が国産から輸入にシフトしてきているので、これからも注視していく必要があります。
それでは本日もよろしくお願いいたします。