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GMがNACSアダプタを漸く販売、充電体験高度化が徐々に実現へ

GMが米国においてNACS対応の認定アダプタの提供を開始しました。
先行してFordとLucidがアダプタ提供をしていましたが、1ヶ月ほど遅れての提供開始となります。
Teslaサイドでの充電事業の混乱を受けた遅延でありますが、ここに来て急に各社対応が進み米国のみならずカナダでの展開も進みそうです。

1;GMによるNACSアダプタ販売

 9/18にGMは[認定NACSアダプタ]をGM公式サイト/アプリ経由での販売を開始。価格は225ドルでアダプタ経由でTesla-SCNW(17,800台のSC+232,000台の公共充電機)にアクセスして充電が可能に
 今回のアダプタは北米充電基準で製造される度のアダプタにも対応するように開発されている

 今回の初米についてGM-Energyの副社長;Weid Scheffer氏は下記のようにコメント
 -[公共充電インフラの拡大加速へのGMの継続的な取組は完全電動化の未来に向けて不可欠なものである]
 -[さらに多くの公共の急速充電器へのアクセスを可能にすることは、顧客体験向上/スムーズな電動化移行の実現への大きな方策である]

 認定アダプタは車両保有者の車両ブランドアプリを通じて購入、同アプリでは[充電検索][状態確認][充電実行][決済]をシームレスに実行可能。アダプタは米国ですぐに展開され、24年後半にはカナダでも展開する予定

2;これまでのNACS対応

 多くの自動車OEMがCCSからNACSへの移行を発表してから1年近く経過し、各OEMはNACSアダプタの調達/販売を実行。
 23/06にGMは充電プラグをCCSからNACSに移行すると発表しており、Fordに次いで意向表明した米国のOEMだった。GMは当時、将来のBEVにNACSポートがデフォ搭載され、既存BEVはアダプタ経由で充電NWにアクセスできるとした。その後にHyundai/BMW/Lucid等、OEM/EV専業を含めたほとんどすべての自動車企業がNACS採用を表明し、Teslaアダプタ調達が加速

 ChargePointのような充電サービスプロバイダも、あらゆるメーカー/モデルのEVに対応するサービスを開発/展開。
 ローカルNWの汎用性を高めることでの充電体験の高度化/汎用化を実施し、EV充電が必要な際の[適切プラグを持っていない][特定NWへのアクセス権がない]といった課題へのソリューション提供を行う。

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