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FordのCEO;Farley氏はガソ車野郎から真の車好きになると宣言
FordのJimFarley氏が最近のSNS投稿で生涯ガソ車野郎から、EV含めたクルマ好きになったと投稿しています。
EVの先行き見通しや今自身の運転体験などを踏まえた投稿となっており、自分の言葉で語っている点で非常に好感が持てる内容です。
抑々の発端がF150-Kighteningに乗っており、昨年に米国横断ツアーをした際のトラブルに触れてない辺りはお察しくださいですが…
1;JimFarley氏のEV惚れ
FordのCEO;Jim Farleyは6月末のLinkedINへの投稿でEVへの取組加速を自身の考えとともに詳らかにした。JimFarley氏は自身を[lifelong petrol head(生粋のガソ車狂)]と称しているが、EVにも軸足を置いて[car guy(車好き)]になると
Farley氏はToyota/Lexusでキャリアをスタートし、07年にFord入社してからは順調に出世を重ねて20年にCEOに任命
Xへの投稿で[V8エンジンの轟音は人生のサントラ]とし、週末の大半を1973年型Fordブロンコの修理に費やしているとされる。公私ともに内燃機関に心身ささげてきたが、ここ最近は変節も。
ちなみに、自動車業界全体はEV以前よりHV等を通じてパワフル/クリーンな駆動方式に移行し始めていた
2;SNSでの投稿内容
2-1 -EVへの惚れ込み-
生涯ガソ車好きだった私がEVにほれ込んだことは誰もが驚いたが、それは政策/政治的信条でからなく、F-150 Lightningに乗っているという単純な理由による
このEVは驚くほど静か/スムーズ/楽々加速といった機能は走ってて思わず笑みが漏れるし、自宅で充電すれば500km分は充電されるのでガソスタに拠る必要もない
単純なことで、EVは日々のメンドクサさをなくして、我々が何で運転好きなのかを思い出させてくれるのだ
2-2 -EVとイノベーション-
イノベーションの定着には時間がかかるが、定着すると変化は大きく永続的になる。私は自動車では次にSDV/EVが主流となるとみている。
定着への移行段階で先行投資がかさんで赤字を出してるのは事実だが、潮目は変わりつつある。初期段階がハードでコスストがかかるのは世の常だ。
2-3 -EVへの誤解-
EV購入希望者が懸念する必要走行距離は、統計上は米国人の約50%は年間4日以下しか150マイル以上の旅行をしておらず杞憂だと思う
EV所有者の80%が自宅充電し、旅先でも充電可能な公共充電NWが整備されつつあるので走行距離は大きな問題ではなくなると考えている
携帯電話NWがノイズが多く常に途切れていた状態から、クリアで信頼できる状態になったのと同様に充電アクセス/速度は向上し続ける
2-4 -EV産業での優位確立-
世界のEV所有者の約70%が次の車もEVを選ぶとされ、最近の関税引上げ合戦の中で米国自動車メーカーの重要性が注目される中では追い風だと思う
輸送領域における電動化は不可避で、既に世界的な競争が始まってるが、米国は革新のリーダーシップを中国/欧州/他地域に譲ることは許されない。
Fordが121年生き残って反映してきたのは革新/未来への機会を逃さなかったからで、我らは工場/技術開発/従業員に数十億ドルを投資していく。
2-5 -EVの未来-
我々は運転手が自発的にEVを選択する未来を目指して、EVをより運転しやすく、所有コスト低く、日常使いできるものにする
EVは政治家や規制当局から押し付けられるものでなく、運転手にとって価値があると認められたら自律的に広がっていくものなのだから