瀕死のFiskerはついにChap11申請、保有資産売却へ
昨年来、財務/事業/製造すべてで窮地に陥っており止血策を場当たり的に打ってきたFiskerが遂に破綻しました。
これまで日産との提携や資産売却による起死回生を狙ってきた同社ですが、利払不能/在庫処理の不調/評判ダウンなどで全てから見放されました…。
今後、資産売却を通じてキャッシュを確保して債権者への返済を進めていく模様です。
1;Fiskerが北米でChap11申請
6/17深夜にFiskerはついにChapter11申請をデラウェア州にて実施。Fisker.Incの事業子会社であるFisker Group.Incが申請、債務者保有融資/資産売却に関して金融関係者と協議を進めるとのこと。ちなみに5月にオーストリア(契約製造業者Magnaの所在地)で破産相当申請を行っていた
申請後すぐに下記コメントをWebに投稿した、責任転嫁姿勢が痛々しいですな…
-[市場/マクロ経済の逆風が効率的な運営能力に影響を与えた]
-[Chap11申請後、縮小運営(顧客対応含む)を行いつつ5-10億ドルで資産売却を行う]
Fiskerは3月に事業整理コンサルを雇って事業再編を進めてきたが、6月初めの融資利払いを無視したとも報じられる…同時進行で日産とみられるOEMと出資交渉をしてきたが交渉は決裂…
2;Fiskerの声明
[創業以来、驚異的な進歩を遂げ、業界予想の2倍でOCEAN-SUVを市場投入して"世界で最も持続可能な車両を提供する"という約束を果たした]
[成果を誇りに思っており、北米/欧州の両方で何千台ものOCEAN-SUVを顧客に届けることができた]
[しかし、他EV企業と同様に様々な市場/マクロ経済の逆風に直面し、効率的な運営画出来なくなってしまった]
[事業オプションを評価した後、Chap11に基づいて資産売却を進めることが最も実行可能な前進の道であると判断した]
3;Fiskerのこれまで
Fiskerは製造委託契約のおかげで事業/財務的に窮地でもOCEAN-SUVを納入できたが、1年前に納入した時点では画期的だったが24年入り以降は販売/在庫で問題を抱えるように…。Fiskerは約10,000台の車両を生産したが、昨年末時点で納入したのは5,000台以下に
Fiskerは最近、生産の一部停止/在庫処理を狙った代理店モデル採用/在庫車両の値下げなどを打ってきたが悉く効果がなかった…
各種メディアでは車両SWの劣位が指摘され、アップデートを経て解消されたもののディスプレイのブラックアウトやADASの不備など致命的な評判は消えず。
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