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Getaround、米国でのカーシェアリング事業を突然停止

欧州/米国でカーシェアリングPFを展開するGetaroundは流動性低下から米国事業の閉鎖を発表。ただ、閉鎖は即時実行で利用客の混乱が一部で発生している模様です。欧州事業は継続するとのことで、MaaSの寵児として持て囃されたのも過去の話となりました…

https://www.sec.gov/ix?doc=/Archives/edgar/data/0001839608/000095017025018225/getr-20250207.htm

https://www.sfchronicle.com/bayarea/article/s-f-based-getaround-lay-nearly-u-s-based-20164114.php

1;Getaroundの米国事業閉鎖

 2/13にカーシェアPFを運営するGetaroundが事業再編の一環で北米事業の縮小を発表、欧州事業に注力するとのことでリリース
 北米従業業員は30%削減し、米国事業は即時停止。自動車保護プログラムは2/13までに返却されない車両には適用されなくなる。
 欧州6か国(ノルウェー/スペイン/フランス/ドイツ/ベルギー/オーストリア)での事業展開は継続

 退任予定の暫定CEO/COOのAJ Lee氏は声明で、米国事業の流動性不足は背景にあるとする
 [この決断は非常に難しく、様々な戦略的選択肢を慎重に検討して下した]
 [全社収益性が大幅改善し大規模な再編努力をしてきたが、継続的な流動性不足に直面しており、米国事業はもはや存続不可能になっている]

2;事業縮小計画

 SEC提出書類によると、2/7に取締役会は米国事業の縮小を承認。米国の全従業員解雇は2/14に実行(削減に関連する費用は150-200万ドル程度)され、残る数人で事業閉鎖実務を行う
 顧客向けメールでは即時停止が綴られ、2/13に事業完全閉鎖を通達
 [2/13までにレンタカーを返却しない場合は賠償責任保険が適用されなくなる。返却しない場合には保険責任が個人に移る可能性が高い]
 [当社はホスト/ドライバーと緊密に連携して早期に車両返却するよう努めており、未払の請求/残高は、事業縮小プロセスを通じて処理される]

3;その他

 GetaroundはMaaSの寵児として位置づけられ、著名投資家陣から7.5億ドル以上を調達して2022年にはSPAC上場して事業拡大してきた
 事業拡大は欧州で2019年にカーシェア新興;Drivy(独)とレンタカー事業者;Nabobil(ノルウェー)を合計3億ドルで買収して進出。米国では同業のHyreCarを2023年に945万ドルで買収してきた
 2022年の上場後は半年で上場廃止の警告を当局から受け、事業再編に動いてきた…

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