REE-EV(商用EVトラック)の予約受注額が期待と同様に積み増し
イスラエル発祥でEVのプラットフォームを展開するREE社が米国で商用EVトラックの予約を積み増しています。
商用EVへの根強い需要/機体と、自社PFを用いた素早い開発で需給がちょうどマッチした形になっていますが、TeslaのCyberTruckを含めて期待値は高いなあと思う次第です。
1;REE-EVの注文予約
REE-EVの注文予約額が4000万USD以上に増加し、販売DLR拡大と相まって米国商用車でのEVシフト/興味関心の高さを裏付けている。23/08には2500万USDの予約注文をリリース、その後8月に大きく予約額を積み増した
顧客/販売パートナーは確実に拡大、背景にはP7-Bボックストラック(22/08に公開)への期待があるとみられる。Class3-5をサポートするシャーシを2種類[P7-S(ストリップシャーシ)][P7-C(シャーシキャブ)]の洗練も進めている
2;MTE社との連携
今回の増額には米国最大のバスDLRであるMidwestTransitWquipment(MTE)の注文が大きく貢献したとされる。MTEは全米9州に拠点を運営、商用EVトラック分野への進出を狙っており顧客注文に応じて[Powered by REE]のEVを販売する予定
MTEのCEOは[REEとともにトラック分野に参入できることに興奮している。MTE経営陣はトラック市場で豊富な経験を有し、戦略的成長に向けて有利な立場にある。MTEは、拡大する市場における成長の機会を常に模索している]と述べる
一方のREEのCEOも[米国市場での車両納入が近づく中、引き続き北米各地のディーラーからP7電気トラックに対する強い需要を確認。MTEにトラック参入戦略のパートナーとして選んでもらえらことに興奮している]と。
REEはまだEV納入を行っていないが、EPA認証を受けて[X-by-Wireシステム(電子デバイスをNWで繋いで統合制御)]の安全性が担保。認証を受けてP7-PF開発を進め続けており、年末までに正式納入を開始する予定とのこと
3;REEオートモーティブについて
EVの開発/製造に用いるプラットフォームを展開するイスラエル発祥のeモビリティ企業で自社でもEVの開発/製造を行う。フラット/高拡張性/モジュール化を特徴とする次世代EV-PFを通じて、顧客に様々なEV車両/自動運転車両をデザインする自由さを提供。例えば、ラストマイル配送/MaaS/EV運送/ロボタクシーなどのエンドユーザのニーズに即した自動車の構築が可能
主要製品は[REEcorner][REEboard]で構築され、費用対効果/車両デザインの自由度/パッケージ最適化/エネルギー効率向上などのメリットを提供
-REEcorner;従来の自動車部品(ステアリング/ブレーキ/サスペンション/電気モーター)全てをホイールアーチに統合する
-REEboard;完全にフラットでモジュール化された電子プラットフォーム