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商用車フリマネ&シェアリングPF展開のFluid TruckがChap11申請へ

商用トラックをメインに車両の貸出/シェアリング/適正管理をPF展開するFruidTruckがChap11申請に動きました。
今年夏に赤字解消/資金調達失敗などに加えて取締役間の確執が深まって、経営陣刷新があり経営が混乱。
更にはPF参加者への未払と集団訴訟なども相次いで事業継続が困難に至りました…

1;FluidTruckによるChap11申請

 商用車の貸出/フリマネPFを展開するFruid-Truckは24/08の経営陣刷新後も迷走を続け、今回従業員レイオフ(30%)及びChap11を申請。7月に取締役会は[赤字蓄積/解消見通し無し][取締役会での確執][資金調達の失敗]などから共同創業者2名を解任していた
 今回の申請を通じて資産保護/買い手探しを円滑に行うことを目指す。同時に事業運営維持/700万ドルのDIP融資(事業継続&会社売却手数料)が承認

2;Fluidへの集団訴訟

 Fruidは10月に自社の投資プログラム参加メンバーへの金銭未払いで集団訴訟を起こされている
 対象プログラムは個人/事業主がFluid管理のPFで貸し出すバン/トラックの車両群の所有権を購入できるもので、支払対象者は約5,500人とされ、Fruidはメンバーに1,200万ドル/ベンダーに2,600万ドルの負債を抱える
 破産裁判所への提出書類によると8月に清算オプションの検討を開始していた

3;売却先との対話と条件

 破産検討開始後に債権者から支払を受けて財政状況が一時的に改善。
 会社の売却に動いてKingbee Daily Rentals(ユタ州)が浮上したが、単独買収する余力がなくDIPローンの申請を要請。Fluidは破産申請と同時にKingbee/既存投資家から700万ドルのDIPローン承認を要請、裁判所が承認
 本ローンでは[12/31までに売却完了しない場合は債務不履行と見なして事業清算]を行うとする条件が付く

 売却額は関係者によると700万ドル前後、返済順位が後位となるPFメンバー等の無担保債務者にとっては悪いニュース…。本件アドバイザーのPioneerGroup;Adam Stein-Sapir氏は[無担保債権者の回復見通しはかなり暗く、担保権申請か何らかの担保を確保していないと厳しい状態に陥るだろう]と語る

4;Fluidとは

 FluidTruckはトラック/バン/SUVのレンタルサービスを展開。[中小企業の事業に柔軟性/コスト削減]を提供し、[アプリを介して事業主が柔軟/手頃な価格で自社車両の効率活用を可能]とすることを目指した
 2016年の創業以来、商用車版のZip-Carと呼ばれて8000万ドル以上を調達。VCはBisonCapitalが筆頭であり、事業会社ではIKEAや米州住友商事が出資。現在訴訟を起こしているFluid-Vehicle-Ownersも株主として名を連ねる

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