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TuroでのP2Pカーシェアが犯罪利用…会社は審査/身元調査しつつも阻止できず
年末年始に米国で多発した国内テロではP2PのプラットフォームであるTuroが用いられ、SNS等で批判がされています。同社CEOは十分な審査体制を構築しており、今回事件の犯人は傍目には引っ掛からない属性だったと強調します。PFと犯罪の関係性は今後さらに議論が必要となりそうです
1;Turoで借りた車両でのテロ
12月末~1月初めに米国で相次いで発生した自動車テロでP2Pカーシェア;Turoが用いられ、SNS/メディアで追及がされつつある
-12/31;F-150(Ford)を運転していた退役軍人がニューオリンズで群衆に突っ込んで15人を殺害
-1/2;CyberTruck(Tesla)を運転した現役グリーンベレー隊員がラスベガスのトランプホテル前に駐車、車両を爆破させた(運転手は自殺)
1/3にTuro;CEOのAndre Haddad氏は憤慨と共に悪用阻止への体制整備を行っているとコメント
-[こんな凶悪犯罪を犯した2人がTuroを悪用したことに憤慨している]
-[Turo悪用の可能性/背景を解明するために24時間体制で取り組んでいる]
改善策としてリスクスコアの高度化/精緻化への更なる投資に加え、将来リスク評価の支援に向けて元法執行機関の専門家チームも結成したとする
-[国家安全保障とテロ対策の専門家と相談し、更なる改善策/再発防止に向けてどうすればよいかを学んでいる]
2;Turoの概要と審査
Turoは車両版Airbnbと評され、車の所有者が車を貸し出して余剰収入を得たり、フルタイム事業を行えるPF。Turoのホストの多くはPF上で一度に3台以上の車を貸し出しているとされる
Turoは利用者を[Turo Risk Score]と呼ぶ[独自の多層DBの信頼性と安全性アルゴリズム]で審査。スコアの構築/維持/改善にむえて50近いパラメータを設定して社内外のDBを活用するが、犯罪歴がそこに入っているかは不明で、これまでも悪質行為者によるPF上の車両利用が取りざたされてきていた(人身売買や麻薬密売に使用…)
今回事件では犯人は有効免許証を持ち、犯罪歴無し/勲章授与された米国軍人だったとし、Andre Haddad氏は下記のように述べた
-[彼らは飛行機にもホテルにもチェックインでき、レンタカー会社から借りることもできたはずだ]
-[この2人は、警察を含めて誰にもフラグを立てることは出来なかった]