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Teslaが自動運転SWに絡む故障で30万台近くをリコールへ
Teslaが車載提供するFSDのSWの新バージョンにかかるアップデートにより、電流異常をきたして多くの機能が不全となる事例が多発したことをうけたリコールを発表。対象は30万台近くで、搭載コンピュータの無償交換やOTAアプデを当面の対応策として発表していますが、対応/内容の透明性の低さから批判が起きています。
1;Teslaによるリコール
1/10にTeslaは車両内自動運転システムのショートによる機能不全から23.9万台のリコールを発表。対象車両は特定のカーコンピュータを搭載し、[2024.44.25.3か2024.45.25.6より前のソフトウェアリリース]を実行したModel3/Y/S/Xとなる
故障は新車で数百㏕走行してすぐに発生する可能性があり、故障によりアクティブセーフティ機能/自動ワイパー/自動ハイビーム/カメラ/GPS(ナビ/航続距離推定)gなどの多くが作動しなくなる可能性が…
Teslaはシステム不具合について下記のように説明
-[影響を受ける一部車両で、電源Onにすると逆電流でカーコンピューターボードのショートが発生してリアビューカメラの機能が失われる可能性がある]
Teslaはリアビューカメラのみに言及しているが、界隈ではコンピューター全体の故障に注目しており、安全性影響が懸念される…
(Webでのコメント)
[新しい部品の使用での不具合は理解できるがTeslaの本件に対する対応には疑問]
[より透明性を高めて早期に交換する計画や取組を発表してほしいし、今の状況端ビジネス的に良くない]
2;リコール対象/対応の詳細
Teslaは昨年11月にコンピューター故障率の上昇を検知して調査を開始して1か月後に原因究明したとする。複合要因だが、特定SW/HWの構成シーケンスに低気温が組み合わさることで逆電流頻度が増加してプライマリ/セカンダリ電源コンポーネントがショートする
24年12月末時点でTeslaは本件関連の保証請求を887件特定。
リコール対応部門では下記のようにSW修正/コンピュータ交換について以下のように説明
[対象車両は車両のOnシーケンスを変更してプライマリ/セカンダリ電源コンポネントのショート故障状態を防止するOTAアップデート受信を無償で開始]
[対象のSWリリースの未実行もしくはそれ以降のアップデートを実行している車両では措置の必要ないが、Tesaはショート故障状態につながる可能性のある車両特定を進めてる]
[対象車両が修正SWのアップデート以前にショート障害状態(可能性含む)への前兆や不具合が明らかになった場合、Teslaは無償で車両のカーコンピューターを交換する]