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Zooxがオースティンとマイアミで自動運転車をテスト実施へ

Amazonの自動運転部門;Zooxが従来の3都市での自動運転実証に加えて、2都市で実験を追加実施すると発表しました。
最近時ではNHTSAが意図せぬブレーキでの衝突事故に関してZooxの調査を行っていますが、安全性に留意した上で事業拡大もしています。
Waymoほどの拡大ではないですが、米国での自動運転実験/事業化が再び進みつつあります。

1;ZOOXの実験都市拡大

 6/5にAmazonの自動運転部門;ZOOXが自動運転を今夏にオースティン/マイアミで実験開始する計画を発表。ZOOXの自動運転は既にラスベガス/サンフランシスコ/シアトルの3都市で実施/実装済み
 最近では自動運転に関してNHTSAが調査を多く手掛けており、監視強化が想定される中での発表。同社に対しては[バイクとの接触事故][予期せぬブレーキによる追突]の調査に向けた情報提出要請が発せられている
 Waymoに比べて実装都市が少ないのも、先行者(Cruiseとか…)の状況を鑑みての対応とも

2;実験の内容

 ZOOXの広報担当は下記のように語って実証/実験の方向性を語ったが、各都市の配備台数は不明。
 -[今春に都市のマッピングを開始し、今夏には安全ドライバーを運転席に座らせて自動運転の実験の行う]
 -[車両はトヨタハイランダーの改造車を用いて、都心部/エンタメ地区の近くに配備する予定である]
 
 通常使っている[ハンドル/ペダル無し][スライド型乗車ドア][パン型車両]が特徴の専用ロボタクは今回使われない

 実験では属性/環境の異なる複数都市での運用を通じて自律システムを微調整することに焦点を置く。たとえば、[オースティン=水平信号機/架電線信号/踏切/激しい雷雨][マイアミ=交差点の斜め筋への信号配置/煽り運転の多さ/粗暴な運転環境]といったものが
 Zooxのテストプロトコルは下記の通り2つが設定される
 (1)難しい運転機能とシナリオ提供する計画済みルートの特定
 (2)定義された範囲内で特定のPoint-to-Pointのルートをランダムに走行
 ブログ投稿では[常に集中的な実験区域から開始し、各都市の固有状況にAIが慣れるにつれて範囲が拡大していく]としている

3;その他

 Zooxはラスベガス/フォスターシティの公道完全無人ロボタクの限定実験を開始しており、24年中に乗客配車を開始する予定。24/02にCPUC(CA州公益事業委員会)はZooxに無人ロボタクの実見許可を付与し、フォスターシティの認可地域内で無料輸送できるようになった
 ロボタクに対してNHTSAの姿勢は厳しくなりつつあるが、業界としては徐々に息を吹き返している
 -Cruise;ダラスとフェニックスでロボタク事業に向けた実験の開始を表明
 -Waymo;商業事業化に向けてオースティンの従業員に無人配車を提供開始し、最近はアトランタでロボタク実験開始計画も公表

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