北米充電サービスで相次ぐ値上げ、徐々に基盤整備から事業化へシフトか。
北米最大級の充電NWを持つElectrify America(EA)が月額料金値上げ&ダイナミックプライシング導入を顧客に通知したと、EV-Utuberの[State Of Charge]が出しています。
他メディアでも報じられつつありますが、一定の充電可能エリア拡大でネットワーク効果が出てきたところで収益化動き始めた感があります。
1;EAからの通知
EAは7/24に顧客向けでメールを配信、8/17からのNW全体における料金変更が実施されるとのことで、変更内容は[月額料金値上げ][箇所で異なるダイナミックプライシング導入]で、特に月額料金は倍近くに。
多くの変更/課金施策は既にTeslaが実行しており、目新しくはないが米国で最大規模のNWを持つEAの決定は影響大きいと思われる。
2;変更内容
利用規約/仲裁規則の更新に加えて、支払い料金/料金体系に関する3つの重要な変更を通知。下記が大きい3つの変更。
1;月額料金値上げ
[Pass+]加入者の月額料金は4.0USDから7.0USDに値上げを実施、ただし充電する州によっては充電量/充電時間に応じて25%を割引
2;ステーション毎価格
従来の全国一律料金設定から、ステーション/地域毎の料金設定に移行する。ただし、アプリ連動はまだ完璧でなく、アプリ表示料金と実際の料金が異なる可能性があるため現地での確認を呼びかけ
3;不稼働時間の料金請求
充電後10分の猶予時間後、ユーザが充電器を車両から外すまで0.4USD/分を請求
3;変更の影響
[1]は値上がり幅の大きさから会員離反を促しそうだが、[利用頻度=低]な顧客は割引を利用すれば月額支払い分はペイする可能性高い。
[2]は影響大きく、設置エリアごとに価格が異なる状況になるため利用/利益の関係で大きく変わることになりそうでユーザは使う地域/ステーションの峻別が必要になる。一方で、電気料金が州や国ごとに異なることへの対応は必要でいつか来るものとみられ知多感もある(州によっては4倍近い設定になっているものも)
[3]はNW全体で見れば稼働向上につながるもので、顧客利便性は向上する算段。米国でも充電後のプラグ刺しっぱなし問題は常に課題…
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