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ReuterがTesla航続距離不正に関して文春砲ぶっぱなし

 ReuterがTeslaの航続距離表示に係る不正について調査報道で攻めております。推定距離算定アルゴリズムの不正操作に留まらず、そのデータをEPAに提供してEV航続算定式に深く入り込んでいると。
 特に冬季に自動車の航続可能距離を大幅に誇張するために上記EPA式を悪用してドライバーを欺いていると切り込んでおります。

1;調査報道;航続距離の水増し

 Reuterは複数のEV専門家や中立機関/政府機関への取材をもとにTeslaの航続距離表示水増しについて詳細を明らかに。報道によると、Teslaは数年前から航続距離推定ソフトを不正操作して潜在的な走行距離を誇張、内容を見るにダッシュボードの航続可能距離の信憑性は非常に低いものに…
 開発初期のソフト開発者は「約10年前にマーケ目的で、バッテリー満充電で走行できる距離をドライバーに"バラ色"の予測を示すアルゴリズムを書くことを決めた」、「さらに最大充電量の 50% を下回った場合、アルゴリズムはドライバーに残りの航続可能距離のより現実的な予測を表示する」ように調製したと。加えて、「航続可能距離は"安全バッファー"を備えて設計され、ダッシュボード表示でバッテリーが0になった後でも、約24Kmの追加航続距離が可能になった]とはなしている。
 本施策はイーロン・マスクCEOの支持に基づいて行われたとされ、関係者は[CEOはフル充電時に良好な航続距離を示したかった]とし、更に[中古車を購入して(最大値である)350~400㏕の航続距離が表示されると気分良いですよね]と述べた

2;調査報道;Recurrent Auto社の数値

 Tesla;Model-Yについて表記/実装を比較、大きな差異が発生。バッテリー劣化などの条件はあるが、航続距離は公表の60-70%程度であった
 -夏季;航続距離326㏕に対して、実際は250㏕(平均すると200㏕程度)
 -冬季;暖房使用したが、航続距離は124-235㏕に…
 他社EV(Ford/GM/Hyundai)も調べたが、こちらはTeslaよりもはるかに正確で、とくにHyundaiは実走行距離の方がダッシュボード数値より長かった。Tesla所有者が必ずしも航続距離を気にするわけでなく、乗り心地/ブランド価値/クールさなどに魅力を感じていることも考慮すべきではある。
  *ちなみに、韓国当局は本件絡みでTeslaに罰金(220万USD)を課した

3;調査報道;EPAとの癒着

 Teslaは独自の数値をEPAに提供しして走行テストの燃費結果に係るEPA算定式に深く関与、EPAの試験に関して(Teslaデータに基づく)ルールブックを活用して特定のポイントを最大限活用して航続距離を最大化と報じた。
 EPAの算式は他メーカーも用いるが、実際の走行距離よりも保守的な数値が産出され、各社とも追加テストを行っている。SAEの担当者によると[EPA推定値と比較したところ、Teslaの3モデルは公表航続距離を平均で26%下回った]とのこと
 指摘されてEPAは算定式を精査したが、結果としてTeslaの見積りを3%引き下げるよう勧告したとのこと…

4;その他

 Tesla保有者のBlog等を見ていると確かに今回の調査報道に合ったような航続距離問題は話題に上がることが多く、最近は増加している
 (A)航続距離350㏕のTeslaに乗り、300㏕離れた場所を行先指定すると、TeslaはSuperchargerで充電することを推奨し、ルート決定後に別のアプリで航続距離を見るとTeslaの航続距離の60-70%になる。
 (B)リビアンは逆に保守的で、NYからバーモントに異動して180㏕の旅を160㏕で終えた時に後続推定距離が上昇していて驚いた。同じルートをTesla;ModelYで行ったときには30㏕の航続距離で終了した(ModelYの航続距離は326㏕)
 (C)Bolt-EVも保守的で、EPAの航続距離259㏕を優に超えることがあり、さらに冬には低く調整しすぎて、実際には70-80% まで到達できるにもかかわらず、50%と告げられる


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