英国の自動運転新興;Wayveに対してUberが戦略投資を実施
SoftBankやNvdiaなどが支援する英国の自動運転システム開発を行うWayveに対してUberが戦略投資を発表しました。
Uberが目指す電動/自動運転をベースとするPFの展開実現に向けた施策の一つに位置付けられ、Waymo/Cruiseとの連携に連なるものです。
今後両社は高度ADAS/自動運転システムの実証を通じて実装に近づけていく算段です。
1;UberによるWayveへの戦略出資
8/29にUberは英国本拠/自律走行SW開発を行うWayveに戦略投資を行うとリリース。Uberは自律走行の商業化PF構築への地位確立すべく動いており、その一環
出資額は明らかでないが、Series-C(10.5億ドル)の延長ラウンド出資で、Series-CはSoftBankリードでNVDIA/MicroSoftも参加
Uberは[投資規模は開示が必要なほどの規模でなく、協業作業を加速させることを重視する]としている
2;両社の意図とコメント
WayveはUberとの契約詳細を明らかにしていないが、[将来的にUberのPFで運航される車両にWayveのAI/SWを統合する予定]とする。両社とも、Wayve搭載車に関する[Uber-PFに乗るスケジュール][車両属性(完全自動運転or高度ADAS搭載)]について明らかにしていない
WayveのCEO/共同創設者;Alex Kendall氏はUberとの連携の意義を強調
-[今回の提携は当社AIの車両学習を大幅に強化し、自動運転技術が安全でUberのNW全体にグローバル展開できる状態になることを保証する]
-[両社は協力して自動車OEMを含めて協力体制を構築し、自動運転技術をより早く消費者に提供する]
UberのCEO;Dalla Khosrowshahi氏はWayveとの連携可能性に拠るPF高度化に意欲を見せている
-[WayveのAIアプローチは非常に有望で、自動車が共有されて電気駆動で自律走行される世界を目指している]
-[Uberは自動運転者向けの最高のNWを構築しており、自動車OEMと連携しているが、Wayveを仲間に入れることができて嬉しい]
3;その他
-Uber-
Uberは先週、2025年にCruise自動運転者を自社PFに導入すると発表、それ以外にも下記の施策を矢継ぎ早に実施してきた
-2023年;フェニックスでWaymoのロボタクをUber-PFに導入
-23-24年;Uber Eats/Uber Freightへの自動運転機能搭載(自動歩道配達ロボ;ServeRobotics/Cartken/Cocoと連携)(自動貨物;Waabi/Auroraと連携)
-Wayve-
Wayveは2017年に設立されて以降、ここ2年でSoftBank/NVDIA/MicroSoftなどから13億ドル以上を調達している
Wayveはルールベースでなく自己学習型の自動運転システムを開発しており、TeslaのDojoと似ている。WayveはLiDARに依存せず、カメラ/レーダーを使用してAIが周囲の世界を認識。一方でOEM各社がLv2+のADAS及びLv3/Lv4の自動運転機能を車両搭載できるよう構築する
標準化機構であるSAEは下記のように機能定義。Wayveは英国で自立スタック試験及びLv2+試験を開始(Jaguar-I-PaceとFord-ETransitで)するとのこと
→自動運転(Jv3/Lv4);特定の条件下で自律的に操作できるシステムで、Lv3では緊急時にハンドルを握る準備が必要だが、Lv4では必要ない